「資格を取るために勉強してるんだよね。就職活動、転職活動を有利に進めたくってさ。」
「ぜひあなたにこのお仕事を任せたいです!あなたにはその資格があります!」
日常生活やビジネスシーンで、「資格」という言葉はよく使われますよね。
TOEICや英検などの語学資格や、日商簿記などのビジネス資格、司法試験や医師免許などの国家資格など種類は様々です。
そんな「資格」ですが、英語では何と言うのでしょうか?
この記事では、様々な「資格」についての英語表現をお伝えしていきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたが言い表したい「資格」を表す英語表現について、誤解なく正確に伝えることが出来るので、ぜひ最後まで読んでください。
「資格」にはどんな意味がある?英語では何て言うの?
日本語ではひと口に「資格」と言っても、免許などの「認可」としての資格や、能力の「証明」としての資格など、その意味は多岐に渡ります。
英語では「資格」について、主に以下の表現が用いられます。
- certification
- qualification
- license
- entitle
- eligible
こんなにも単語があると「こんなにも覚えないといけないの!?無理!」と思われるかもしれませんね。
しかし、ご安心ください。
これら全てを丸暗記する必要はありません。
単語が持つ意味のイメージを掴むことで、丸暗記を避けて、適切な意味を「連想」することが出来るようになります。
それでは「資格」を表す英語表現の「イメージ」を、ひとつずつみていきましょう。
Certification
Certificationは、「証明、認定、許可」を意味する英単語で、資格試験などに合格した際に送られてくる「合格証明書」にも「Certification」と書かれていることも多いです。
He has the certification to become a lawyer.
訳)彼は弁護士になれる認定・証明がある。
また、大学を卒業した卒業証書(修了証書)にも「Certification」が用いられます。
Certificationは名詞形ですが、元は「Certify」という動詞の形で「証明する、認定する、保証する」という意味で使われます。
This group certifies translators.
訳)この団体は翻訳者の資格を認定する。
また、受動態のbe certifiedを用いても、「○○の資格がある」を表現することが出来ます。
I was certified as a simultaneous translator.
訳)私は同時通訳の資格を取った。
Qualification
Qualificationは、「彼には~する資格がある」といったように、「それだけの能力がある」というニュアンスでの「資格」を表します。
He has qualifications to be a president.
訳)彼には社長になる資格(能力)がある。
また、Certificationと同じく、Qualificationも元はQualifyという動詞の形で使われます。「資格を得る、適任である」という意味です。
受動態のBe qualified で「資格がある」を表現することも出来ます。
He won five games and qualified for the tournament.
訳)彼は5勝して、決勝トーナメント出場の資格を得た。
License
Licenseは、主に「免許」を表す「資格」の英語表現です。
- A driver’s license.
運転免許証
I have a license to practice law in the state of California.
訳)カリフォルニア州の弁護士の免許を持っています。
Certificationのように、国や権威のある機関から何かをする許可を得ているという意味での「資格」を意味します。
Entitle
Entitleは、「~する権利が与えられている」という意味での「資格」を意味します。
We are entitled to vote at the age of 20.
訳)20歳になると投票権が与えられる。
Everyone is entitled to his own opinion.
訳)誰でも自分の意見を持つ資格がある。
「~しても良いよ」という「Title(タイトル)」を与えるようなイメージです。
Eligible
Eligibleは、「~するのに的確である。~に適任の」という意味での「資格がある」ことを意味します。
- an eligible voter
有権者 - be eligible for a pension
年金を貰う資格がある
be eligible forの形で用いられることが多いです。
Right
Rightは「権利、人権」を表す英単語で、「○○する権利がある」が転じて「○○する資格がある」という意味で使われます。
- The right to pursue happiness
幸福を追求する権利(資格) - Rights and duty
権利と義務
「資格試験」「国家資格」は英語で何て言う?
「資格」について話すうえで欠かせないのが「資格試験」の話題です。
資格試験は英語で何と言うのでしょうか?
資格試験
資格試験は、主に以下の英語表現が用いられます。
- a certifying examination
- a qualifying examination
CertifyingやQualifingが「資格」を表し、Examinationが「試験」を表しています。
I have an English qualification exam coming up.
訳)英語の資格試験が控えている。
I have a qualifying examination on 10/25. So, I have to keep studying much more harder.
訳)10/25に資格試験があるんだよね。だからもっと頑張って勉強しないといけないんだ。
国家資格
国家資格については、以下の英語表現が用いられます。
- national license
- national qualification
Nationalが「国家」を表しますから、国家からLiscense、またはQualificationを貰うための試験を受けるようなイメージですね。
例えば、「国家試験を合格したい」と言う時は「I want to get a national license.」という言い方、もしくは「I want to pass the national examination.」という言い方が出来ます。
まとめ
この記事では、さまざまな場面で登場する「資格」という言葉について、英語で表現する方法をお伝えしてきました。
日本語ではひと口に「資格」と言っても、そこに含まれる意味が全く違うので、英語で表す際には多くの表現を使い分けることが確認出来たかと思います。
しかし、これら全てを丸暗記する必要はなく、例文や英単語が持つ意味のイメージを掴むことが出来れば、適切な意味を連想して用いることが出来るようになります。
この記事でお伝えしたことを活かして、ぜひご自身の英語の表現力をより豊かにしていただければ幸いです。