英語で「かしこい」という単語を思い浮かべようとした時、結構な数があることに気付きませんか?インテリの語源になっているインテリジェントもありますし、スマートなんて言ったり、クレバーを使うこともあります。これらはすべて「かしこい」という意味ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。日本語にしてしまうとすべて「かしこい」になってしまいますが、英語が持つニュアンスを理解して使い分けられるようにしておきましょう!

smart は幅広いく使える「かしこい」

まずはSmartからご紹介しましょう。なぜならSmartは、最も幅広く使える単語だからです。Cambridge Dictionaryによると、「able to think quickly or intelligently in difficult situations」と書いてあります。

勉強ができてかしこいと言いたいのであればSmartで良いですし、文脈によっては学力以外のかしこさを言うこともできます。

それをあえて明確に区別したいのであれば、「book smarts」と「street smarts」と言います。前者は勉強ができるかしこさを表し、後者は生きるために必要なかしこさを意味します。対義語として暗記しておきましょう!

Aさん
She is so smart, so she can be a science teacher.
訳)彼女は本当にかしこいから化学の先生になれるよ
Bさん
You are smart too!
訳)君もかしこいだろ!

intelligent はsmartよりもかしこい

インテリというように、Intelligentも「かしこい」と訳します。名詞はIntelligenceで、「知能」や「理解力」といった意味があるので、その形容詞だと思えば意味はおのずとわかるでしょう。

Smartと同じ意味ではありますが、Intelligentの方がよりかしこいというニュアンスです。また、カジュアルさはSmartの方にあり、Intelligentはややフォーマルな表現です。

clever は頭の回転が速い

Cleverも「かしこい」と訳してしまいますが、この単語には頭の回転が速くてかしこいことや、機転が利くといった意味が含まれています。

物事を素早く理解するだけのかしこさがあり、それを生活にも応用できるような人に使えますね。イギリスではこのCleverの方が好まれますが、アメリカでは上記で解説したSmartの方が好まれます。

イギリス人にはユーモアのセンスがあり、なんてことない会話でも常に上手く返せるのでCleverという言い回しはぴったりなのかもしれません。

Aさん
Why are the British so clever?
訳)なんでイギリス人って頭の回転があんなに速いんだろう
Bさん
That’s because…I don’t know.
訳)それはきっと・・・やっぱりわかんないや

wise は正しい判断ができるかしこさ

「かしこい」と言えば、英語でWiseもありましたね。こちらをCambridge Dictionaryで調べてみると、以下のように解説されていました。

having or showing the ability to make good judgements, based on a deep understanding and experience of life

つまり、Wiseとは知識や経験がたくさんあり、それによって物事を正しく選択できるかしこさです。勉強ができるかしこさとして使うこともできなくはありませんが、どちらかというと知識や経験を得てきた年上の人に使うことが多い単語です。

天性の才能があるbright

天性の才能があるbright

あまり思いつかない単語かもしれませんが、「かしこい」にはBrightという単語も使います。もともとは「明るい」という意味を持つ単語で、未来が明るくなるという派生になり、そのためにはかしこさが必要だという意味になりました。

将来有望な人に使うため、かしこくても年配の方には使わず、子どもや若い人に対して使うのが一般的です。これを知っていると、Wiseと対極的であることがわかりますよね。Brightは広く使える単語ではあるものの、天性の才能があるというニュアンスを含みます。

Aさん
I believe that all children are bright!
訳)すべての子どもたちは才能がありかしこいと信じてるんだ!
Bさん
Hum, sorry I can’t agrre with you.
訳)う~ん、ごめん、賛成できないな

intellectual は理知的

Intelligentと似たスペルのIntellectualは、人間に限定して使われる理知的なかしこさを示す単語です。高度な知識を持っていることを示すため、名詞形の「intellectual」になると「知識人」や「識者」という意味になります。

最近は日本でも「有識者会議」だとか、専門家の意見を聞いてそれを伝えるニュースが多くなってきたので、知っておいて損はない単語でしょう。海外のニュースをアプリで聞いていても出て来るかもしれませんね。

crafty はずるがしこい

crafty はずるがしこい

Craftyは、悪い意味でのかしこさを意味します。日本語だと、「狡猾な」や「ずるがしこい」になるでしょう。「かしこい」だけだとポジティブな意味になりますが、Craftyはもっぱらネガティブイメージです。日本ではあまり「狡猾な」と言うシーンがありませんが、あの有名なハリーポッターでは、スリザリンという寮に入る生徒は狡猾であるなんて言われていたりします。

策略や陰謀を企んでいるような人に対して使うことが多く、英語圏では狡猾とされているキツネとセットで「crafty as a fox」という熟語もあります。日本でもキツネは化けて人に悪さをするという昔ばなしがある通り、なぜかキツネの悪いイメージはありますよね。

まとめ

英語で「かしこい」という形容詞はたくさんありましたね!これが日本語だとすべて「かしこい」と一言でまとめられるなんて、日本ではかしこさを広くとらえすぎている節があることがわかります。英語の場合、未来ある若者に対して使うことが多いBrightを、年上の人に使うと怪訝な顔をされるかもしれませんし、逆にWiseを子どもに使うと、まだまだこれから経験を積んでいくのに何を言っているんだと思われるかもしれません。英語学習者であり、外国人であるから許される面もあるでしょうけれど、せっかく英語を勉強するのなら適切な単語を使いこなせるようにはなりたいですね。