英語を勉強していると、いつかは日本を飛び出して海外移住をしてみたいですよね。

「大きな庭に大きな犬、そして大きなリビング…」と想像が膨らんだところで、「はて、リビングって英語でもリビングでいいのかな?」と疑問が頭をもたげます。

ということで、今回は「リビング」をメインテーマに、家の間取りや部屋に関する表現を確認していきましょう。

これを読めば、英語で部屋探しをする際もバッチリです。

それでは、早速始めていきましょう!

「リビング」は英語で何て言う?

「リビング」は英語で何て言う?

リビングは英語で “living room” と言います。アメリカでは living room が主流ですが、イギリスでは同様の部屋を指して “lounge room” とも呼びます。

「リビング」と、ルームを省いて言うのは日本だけです。そのため、海外で living と言っても部屋の意味では通じないので注意しましょう。

Aさん
Where is your living?
訳)あなたの「生活」はどこにあるの?
Bさん
What do you mean?
訳)何が言いたいの?

 

また、発音の点でも注意が必要です。日本では「リング」という音が定着していますが、living の本来の発音は「lívɪŋ(リヴィング)」。vの音をしっかり意識して発音するようにしましょう。

living ってどういう意味?

そもそも、living room に含まれる living は動詞 “live” に -ing が付いたものです。live の意味は「生きる・住む」ですよね。そのため、living で「生きている」とか「住んでいる」といった意味を表します。

その結果、living room は直訳すると「住んでいる部屋」となります。住人が日常の大半の時間を過ごす部屋といった意味ですね。日本語で言うところの「居間」に相当します。

Aさん
This is our living room.
訳)これが我が家のリビング(ルーム)です。

 

その他の living 〇〇

日本人が living と聞くと部屋のことが真っ先に浮かびますが、英語圏で living はいろいろな意味で使われます。ここでは、そんな 「living 〇〇」のうち代表的なものをご紹介しましょう。

living will(リビングウィル)

will は「~だろう」という助動詞の用法の他、「意志」という名詞の役割があります。そのため、”living will” で「生きている(間に決めた)意志」という意味です。

病気や事故により自分自身の判断ができなくなったときのために、どのような医学的・法的判断をしてほしいか事前に決めておくを指しています。特に延命治療の是非を問う尊厳死に関わりのある用語で、日本では「生前遺言状」などと訳されることもありますが、「リビングウィル」のままで呼ぶ方が一般的です。

living wage(リビングウェイジ)

“living wage” はある一定の生活水準を維持するために必要な給料のことです。「生きている(ための)賃金」ということですね。19世紀末頃のイギリスで生まれたとされる考え方です。「生活賃金」とも訳されますが、日本には無い概念であるため「リビングウェイジ」のままでも通用しています。

日本では「最低賃金(minimum wage)」という言い方が一般的ですが、living wage は余暇や家族との時間を含めて有意義に過ごすための賃金なため、minimum wage よりは高くなるようです。

ちなみに、イギリス・ロンドンの living wage はおおよそ時給1,700円前後。日本の平均時給を考えるとだいぶ高いですよね。

living expenses(リビングエクスペンス)

“living expenses” は日本語で言う「生活費」の意味です。expenses は「費用」という意味なので、そのまま「生きている(ための)費用」ということですね。

同様の意味を表す表現に “living cost” というのもあります。

間取りや部屋など、リビングに関連する英語表現

間取りや部屋など、リビングに関連する英語表現

英語で living room の話題になったら、その他の部屋や具体的な間取りについても話が広がりますよね。

ということで、ここからは間取りや具体的な部屋を英語で何と言うのかを詳しく確認していきましょう。

間取り in English

「間取り」は英語で “layout(レイアウト)” と呼ぶのが一般的です。特にマンションやアパート等の部屋単位での間取りであれば “room layout”、一軒家のように複数の部屋がある家屋の間取りであれば “house layout” となります。日本でレイアウトと言うと家具などの配置を指すことが多いので、少しイメージが異なりますね。

また、”floor plan” も間取りという意味合いで使われます。直訳すると「床の設計」、部屋を上から見た平面的な「間取り図」のイメージです。

集合住宅 in English

日本では、集合住宅を建物の規模によってアパート・マンション・タワーマンションなどと呼び分けていますが、英語ではこれらの住み分けが若干異なっています。1つひとつ確認していきましょう。

apartment =マンション・アパート

日本では階数や建築構造の違いによってマンション・アパートと呼び分けていますが、英語ではどちらも “apartment(アパートメント)” です。1人ひとりの区画は apartment で、建物全体は apartment house と呼びます。

ちなみに、賃貸のものは apartment ですが、分譲だと “condominium(コンドミニアム)”と呼ばれます。

mansion=大邸宅

“mansion” という単語もありますが、こちらは庶民には縁遠い「大邸宅」を表します。そのため、「タワーマンション(tower mansion)」などと言ってしまうと、「塔が付属した大邸宅」といった非現実的な意味合いになってしまうので注意しましょう。

日本で言うタワーマンションは “tower condominium” とでも呼ぶのが適切です。

具体的な部屋の名前 in English

リビング(居間)を living room と言うように、間取りを構成するその他の部屋や区域にも、当然英語の名前が付いています。ここでは、代表的なものを抜粋して確認しておきましょう。

日本語名 英語名 略称
玄関 Entrance Ent
廊下 Hallway Hall
寝室 Bed room BR
主寝室 Master bed room MBR
トイレ Water closet WC
クローゼット Closet CL
台所(キッチン) Kitchen K

 

1LDK in English

日本では家の間取りを説明する際「1LDK」とか「2DK」といった言い方をしますが、これは日本でしか通用していないローカルルールです。海外の人には通じないので注意しましょう。

では海外ではどうしているのかというと、寝室(bedroom)の数で表現しています。海外の家ではリビング(L)とダイニング(D)は付いているのが当然なので、わざわざ表す必要がないようです。日本と海外で平均的な家の規模の違いを感じますね…。

Aさん
I live in a house with 2 bedrooms.
訳)私は寝室が2つある家に住んでいます。
Bさん
That means 2LDK in Japan.
訳)日本で言うところの2LDKだね。

 

まとめ

今回は、リビングをメインテーマに、間取りや部屋を含めて家に関する英語表現を詳しく確認していきました。

日本と海外では個々の部屋の呼び方や間取りの数え方など、家に対する考え方が大きく異なることがわかります。「郷に入っては郷に従え」と言いますが、海外への引っ越しを検討している人は、必ず前もって表記の仕方などを確認しておくようにしましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!