「本番前で緊張する~」
「いよいよ本番だ!」
様々な場面で行なうパフォーマンスの本番。この「本番」の英語表現はどういうのもになるのかご存知ですか?
この記事では、本番やリハーサルといった言葉の英語について紹介します。
お子様の日頃の成果を発表する晴れ舞台、または海外で舞台や競技などを観る機会に知っておきたい英語フレーズをこの機会に覚えましょう。スラングも登場します!
「本番」の英語
本番とは、テストやリハーサルではないことを指します。
まずは、本番の英語表現を紹介するところから始めましょう。
本番の英語表現
本番の英語は「performance」です。
あれ?それだけ?と思われた皆さんもいらっしゃるかもしれません。performanceはよいとして、本物の・本当にいよいよ起こることとしてreal(実際の・現実の)などの単語を使わなくていいの?などと考えるのも当然かもしれません。
エンターテイメントやタスクの本番performance
英語では日本語からのイメージから一気に頭を切り替える必要があることがあります。performanceを辞書で調べると、演劇、コンサートまたはエンターテイメントを上演する行為だったり、タスクなどをアクションすることを表す言葉だということが分かります。このperformanceだけで本番を表すことができるのです。
It’s finally the time for the piano performance!
訳)いよいよ、ピアノ演奏の本番です!
We’ve been looking forward to the performance!
訳)私たちは本番を楽しみにしてきました!
もう一つの本番the actual thing/the real thing
エンターテイメントなど、特殊なシーンでないときにも本番という言葉を使うことがありますね。例えば、大好きな人への告白だったり、ここぞ!という勝負どころです。何度もセリフを練習していざ、告白日が本番となります。
そんなときには上で少し触れた”実際の・現実の”を使ったthe actual thingやthe real thingとして表現することができるでしょう。actualもrealも「現実の」という意味を持つ形容詞だからです。
You have to face the actual thing, you can do it!
訳)本番と向き合わないとね、絶対大丈夫!
You managed the real thing well, well done!
訳)勝負どころをよく成し遂げたよね、よくやったよ!
「本番前」の英語とスラング
本番前のウォーミングアップ、本番前の心構えなど、本番前という言い方があります。どれも本番を迎えるための大切な準備です。
「本番前」の英語
本番前の英語ですが、意外なくらいシンプルに「before a performance」で表現できます。このフレーズを使って、before the performance of playing violin(バイオリン演奏の本番前)やbefore the performance of presentation(プレゼンの本番前)のように変化させることができます。
She has to be careful of her physical condition before a performance.
訳)彼女は本番前、体調に注意しなければならない。
I get extremely nervous before the performance. I get sweaty hands.
訳)本番前、極度に緊張します。手に汗かいてます。
なお、ステージで行なわれるショーの前であれば「preshow」という表現もあります。このことから、performanceの代わりにshowを本番として使うこともできます。
「本番前」に使われるスラング
ここで、一つスラング表現も紹介しましょう。それが「break a leg」というフレーズです。
”足を折って”というショーの成功を願う気持ちとは正反対のような意味のこのスラングに何なんだ?と思いますね(笑)
なんでもショーの世界では、幸運を祈るときの定番フレーズ”good luck”はバッドラックと受け取られる習慣があるそうです。その代わりに言うのがbreak a leg、このフレーズこそgood luckの意味で使われ、特にエンターテイメントシーンでなくても、ネイティブが家族や友人にも使うスラングなのです。
本番にまつわる英語「リハーサル」
本番に対してリハーサルがあります。本番を想定し、同じ内容で進行やパフォーマンスを確認することであり、衣装合わせなど含め、あらかじめ慣れておくことができる点がメリットです。
「リハーサル」の英語
練習や準備をすることなく本番に挑む”ぶっつけ本番”もありますが、責任を伴う本番にはやはりリハーサルが必須です。
リハーサルは英語「rehearsal」、発音もカタカナで私たちが使うリハーサルととても似ています。”ハ”を強く発する感じで発音してください。
rehearsalの意味はそのままのリハーサル、そして試演や練習という意味があります。試行公演という言葉通りですね。
rehearsalの使い方と例文
The performers were ready for the rehearsal.
訳)出演者たちはリハーサルの準備ができました。
The rehearsal went well and now everyone waits for the performance.
訳)リハーサルも順調にいき、本番を待っています。
この例文で出てきた”went well”はgo wellの過去形です。このフレーズは○○がうまくいく、円滑に進むという意味があり、The meeting went well.などのようによく使われます。パフォーマンスについて話すときに合わせて覚えたいフレーズです。
「仮本番」の英語
限りなく本番に近い環境、状態で行なう行為が仮本番です。本番通りの通し稽古であることから英語では「run-through」のように表現します。
run-throughの使い方と例文
前置詞throughは「~の初めから終わりまで」という意味を持ちます。run-throughにすることでリハーサルの意味を含めながら最初から最後まで通しで一連をやってみるというニュアンスになります。
There was a run-through of the whole show this afternoon.
訳)今日の午後、ショー全体の仮本番がありました。
本番の英語の略称は?
本番というとエンターテイメントや競技などを思い浮かべますが、新しいシステムを構築した際の本番環境といった使い方もあります。
さらりと紹介しましょう。
本番環境の英語とその略
例えば、本番前の環境「preprod environment」をpreprod、本番環境「production environment」のproductionは略して”prod”として使われます。
「テスト本番」の英語
英語学習をしている皆さんにとって、これまでにも英検、ケンブリッジ検定やTOEICなどのテストの本番を迎えた日、またはこれから試験を控えているといった状況があるのではないでしょうか?
テスト本番の英語
英語関連のテストに限らず、高校受験、大学受験、または職場でのキャリアアップのためのものなどなど、学生や社会人が受ける様々なテストがあります。
テストや試験の英語は「exam/test」ですね。examはイコールexaminationです。
冒頭、本番の英語performanceについて紹介しましたが、テスト本番についても同じような捉え方ができます。例えば、actual test/examやreal test/examでも本番のテストを言い表すことができ間違いではありません。しかし、exam/testですでに本番の試験である、そこを抑えてください。
逆に、リハーサルのようにテスト前の準備はpreparation(準備・支度・予習)やprepare(用意する・準備する)を使って表現できます。
exam/testの例文
examとtestの違いも気になりますね。examは例えば期末テストなど全体的なまとめを試すもの、一方テストのほうは範囲が限定されている場合に使われます。
なお、テストを受けると言うときに必須で使われる動詞はtakeとhaveですので、そこも英文で確認してください。
それではexamとtestの使い方を例文でみてみましょう。
I’ll take a driving test this Saturday.
訳)今週の土曜、運転免許のテストを受けます。
I’ve been taking TOEIC exams the last 5 years since I started studying English.
訳)英語の勉強を始めてから、ここ5年間、TOEIC試験を受け続けています。
試験という目標があることも、学習のモチベーションが上がります。短期のゴールとしておすすめです。
まとめ
何かしらの本番を迎えることは誰にもあります。お子さんのいるご家庭では習い事の発表をするときの本番、英語のテストの本番直前などなどあるでしょう。今回、本番を日常英会話にどのように使うのか知る良い機会になりましたか?
筆者は今週、剣道の審査本番を迎えるメンバーが数名います。しっかり準備をしてきたので、あとは当日ベストで日頃の成果がでるよう祈っているところです!