今回の記事では、英語のイディオムである“take place(テイク プレイス)”の意味や使い方を紹介します。

混乱しやすい”happen”との違いも解説するので、両方覚えていってくださいね。

また関連して、「行われる」「催される」という英語表現もいくつか紹介します。

take placeの意味・使い方

take placeの意味・使い方

まずはtake placeの基本的な意味や使い方を確認しましょう。

take placeの基本的な意味

take placeの基本的な意味は、「(出来事や行事が)行われる、起こる」です。

take placeの使い方

予定された出来事が行われるという意味で使える”take place”の例文を確認しましょう。

Aさん

The concert will take place next Saturday.
(そのコンサートは次の土曜日に行われる。)

Aさん

The Olympic Games take place every four years.
(オリンピックは4年ごとに行われる。)

took placeの意味は?

“took place”は”take place”の過去形で、主に「(予定された出来事が)行われた」「発生した」という意味を持つフレーズです。

例文はこちらです。

Aさん

The meeting took place in Tokyo.
(その会議は東京で行われた。)

歴史的な出来事や重要な出来事が「発生した」場合にも使えます。

Aさん

The negotiations took place over several weeks.
(交渉は数週間にわたって行われた。)

take place inの使い方

「take place in + 場所」 で、「(特定の場所で)行われる」という意味になります。

  • The meeting will take place in the conference room.
    (その会議は会議室で行われます。)
  • The wedding took place in a beautiful garden.
    (結婚式は美しい庭で行われました。)

また、「take place in + 年代 / 世紀 / 月 / 季節」 で、「(特定の時期に)行われる / 起こる」 という意味になります。

The Industrial Revolution took place in the 18th century.
(産業革命は18世紀に起こりました。)

The next Olympic Games will take place in 2028.
(次のオリンピックは2028年に行われます。)

take placeとhappenの違いは?

次に、混乱しやすいtake placeとhappenの違いについて見ていきましょう。

どちらも「起こる」「行われる」という意味を持ちますが、少し違いがあります。

take placeは「予定された出来事」に使う(時間・場所を伴う)

まずtake placeは「予定された出来事」に使うことが多いです。

計画的に「行われる」「開催される」という意味があり、イベントや式典、試合などに適しています。

例文はこちらです。

Aさん

The graduation ceremony will take place in March.
(卒業式は3月に行われる。)

上記の”in March”のように、しばしば「時間」や「場所」を伴うことが多いです。

happenは「偶然起こる出来事」に使う(カジュアル)

一方でhappenは「偶然起こる出来事」に使われます。

予期せずに起こるニュアンスがあり、事故や災害発生時などに使われることが多いです。

例文はこちらです。

Aさん

A car accident happened near my house.
(家の近くで交通事故が起こった。)

交通事故は予期できないので、happenを使うのに適していることがわかります。

take placeよりはカジュアルな表現なので、友人などとの会話で使われることが多いです。

take placeとhappenの使い分け

take placeとhappenの使い分けをまとめます。

【take place】

  • 意味:計画された出来事が行われる
  • 場面:会議、試合、式典、イベントなど
  • ポイント:時間や場所を伴うことが多い

【happen】

  • 意味:予期しない出来事が起こる
  • 場面:事故、災害、偶然の出来事など
  • ポイント:カジュアルな表現

「行われる」を英語で何て言う?

take place以外の英語でも「行われる」を表現することができます。

何を使うかは文脈に応じて変わるため、いくつか実例を挙げていきますね。

公式なイベントや集まり

まず使えるのは”be held”です。

公式なイベントや集まりが「行われる」際に使えます。

Aさん

The conference will be held next week.

(その会議は来週行われる。)

調査や計画

調査や計画が「行われる」と言いたいときは”be carried out”が使えます。

Aさん

The experiment was carried out successfully.

(その実験は無事に行われた。)

調査やインタビュー

調査やインタビューなどが「行われる」場合は、”be conducted”が使えます。

Aさん

A survey was conducted last month.

(先月、調査が行われた。)

※先のbe carried outと似た表現ですが、こちらのほうがよりフォーマルです。

手術や演奏

手術や演奏などが「行われる」場合には”be performed”を使います。

Aさん

The surgery was performed by a skilled doctor.

(その手術は熟練した医師によって行われた。)

「催される」を英語で何て言う?

「催される」を英語で何て言う?

次に「催される」を英語で何と言うか確認しましょう。

先に紹介した「行われる」と意味が似ていますが、「催される」は「行われる」の中の特定のケース(イベント・式典)に使われることが多い言葉です。

be heldやtake placeも使えますが、その他の英語表現・例文を紹介しますね。

主催者のことを話す場合

まず主催者のことを話す場合(誰が主催かを強調する場合)は、be hostedを使うことができます。

Aさん

The event was hosted by the city council.

(そのイベントは市議会によって催された。)

計画的に催される場合

計画的に催される場合には、”be organized”を使うことができます。

Aさん

A charity concert was organized to support the victims.

(被災者を支援するためのチャリティーコンサートが催された。)

organizedは主に「計画や準備の部分」に焦点を当て、どういう方法でイベントを実行したかに関わる表現です。

まとめ

今回は、take placeというイディオムや、類似表現のhappenとの違いなどを解説しました。

最後に重要表現や意味をおさらいしましょう。

  • take placeは「(出来事や行事が)行われる、起こる」という意味
  • happenも同じ意味だが「予期しない出来事が起こる」ときに使うカジュアル表現
  • 「行われる」はbe held、be carried outなどが使える
  • 「催される」はbe hosted、be organizedなどが使える

違いがわかったでしょうか?

記憶に定着させるためには実際に声に出したり、英文を作ってみるのが1番です。

ぜひ今日から使ってみてくださいね!

【関連記事】