日本人の多くは、義務教育の段階で英語を習います。Appleなど英単語の学習をはじめ、基礎的な英文法についても習うはずです。これらの勉強をする際にはノートを用いて勉強していく方が多く、英語を「書ける・読める」力が身についていきます。

しかし、一方で「話せる」の習得が後回しになっているかもしれません。ここでは、「話せる英語」とは何か、概要から具体的な改善・勉強法までご紹介していきます。

「話せる英語」とは?

「話せる英語」とは、簡単に言えばリスニング能力・スピーキング能力を備えた英語力のことです。例えば”apple”という単語を正しく発音できるだけでは、話せるようになっているとは言えません。

日本語でも、「今日朝からパン食べたよ」→「どんなパン食べたの?」というのが自然な会話であり、日本語を「話せる」状態です。英語も同様で、「I ate bread in the morning」と言われて「apple」と返しているようでは、会話にならないでしょう。

どれだけ”apple”という単語を書けたり読めたりしても、状況によって使い分ける能力がなければ意味がないのです。

日本では「読める・書ける」が中心

上記のような英語力は非常に重要ですが、日本人の多くは英語を話す能力があまり高くありません。理由は、学校で学ぶ英語では「読める・書ける」能力を重視しているからです。

教科書に書いてる文章を翻訳したり、スペルを正しく書けるように練習したりする学生は多いでしょう。しかし、英語を用いての会話の習得に専念することは少なくなっています。ただ学校で英語を勉強するだけでは、「話せる」英語力の習得が後回しになってしまうのです。

英語を話せるように改善する方法

前述の通り、日本人は学校で書ける・読める英語の習得に専念するため、話せるようになる方はあまりいません。では、英語を話せるように改善していくためには、どのような方法があるのでしょうか。

授業内で英語の発音を練習する

学校の授業だからといって、英語を話す機会が全くないということはないでしょう。何か発音を練習したり、英文を音読したりする時間もあるはずです。

テストで高い得点を取るためには「書ける・読める」能力が重視されますが、しっかり「話せる英語」を意識して発音練習に参加すれば、学校の授業内でも英語をある程度話せるようになります。

英語圏のドラマ・映画などを見てみる

英語で会話するシーンを手軽に見られるものと言えば、英語圏のドラマ・映画です。作風によって多少言い回しに癖があったりはするものの、基礎的な英語の発音・文法を勉強することができます。

また、複数のドラマ・映画で共通して登場するフレーズは英語圏でよく使われるものでもあるので、意識して聞いておくのが良いでしょう。

留学する

一番効果的なのが、留学を経験することです。日本に住んでいて日本語が話せるのは、勉強したからというよりは、生活の中で日本語を使い続けているからでしょう。同時に、アメリカなどに留学して生活すれば英語能力が必須となるため、自然と「話せる」能力も培われていくのです。

ただし、お金がかかる上に必ずしも英語が上達するとは限りません。また、英語には日本語でいう”訛り”のようなものがあるので、留学する国を選ぶ際には注意が必要です。

英会話スクールを受講

留学ができない場合、日本にある英会話スクールを利用するのも方法の一つです。英語が話せる日本人講師をはじめ、実際のネイティブスピーカーと会話する機会もあります。日本語のサポートも充実しているので、いきなり留学するより、まずは英会話スクールである程度話せる能力を身に着けておくのが良いかもしれません。

英語が話せるようになるトレーニング方法とは?

留学したり、英会話スクールを受講したり、英語を話せるようにするには何かとお金がかかってしまうものです。一方、比較的お金がかからない上、効果的に英語のリスニング・スピーキング能力を鍛える方法もあります。それが「音読」と「シャドーイング」です。具体的にどのようなトレーニング方法なのか、概要から実際の方法まで解説していきます。

音読

「音読」は、読んで字のごとく”英文を声に出して読み上げる”練習方法です。「話せる英語」において、スピーキング能力は非常に重要になります。日本語と英語は舌の動きやアクセントの特徴に違いがあるため、日本語の感覚で英語を発音するのは難しいです。Appleという単語も、「アップル」ではなく「アッポー」と発音されるように、各英単語、英文をネイティブスピーカーに近い発音で読めるようになるのが理想だと言えます。

音読のやり方

音読と言っても、ただ教科書に記載されている文章を読むのはおすすめできません。できれば、「見本の英語音声付き」の教材を買って音読をしていくべきでしょう。そもそも正しく英語を話すためには、正しい発音・アクセントの見本が必須です。何も知識がないまま音読しても、その読み方で正しいのかを判断できないため、練習する意味があまりないと言えます。

音読用の教材なども市販されているので、まずはそういった教材を利用し、見本の音声に合わせて音読練習をしていくのがおすすめです。

正しい発音で音読できるようになったら、今度は見本の音声なしで音読し、録画した自分の音声と見本を見比べてみるのも良いでしょう。

シャドーイング

音読と若干似ているのが、「シャドーイング」という練習方法です。英語を声に出して発音する点は共通しており、音読と同じくスピーキング能力を鍛えることができます。一方、音読と比べるとリスニング能力を合わせて鍛えられるのがメリットです。

「話せる英語」にとって重要なリスニング・スピーキング能力が同時に養えるため、効果的な英語力の向上が見込めます。ただし、音読に比べると難易度が少し高く、音読を軽々できるようになった中級者向けのトレーニングだと言えます。

シャドーイングのやり方

シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、その内容を復唱していくのが主なやり方です。音読は見本の音声を聞いた後、それを意識しながら自分で発音していきますが、シャドーイングの場合は音声を追従するように発音する必要があります。

耳で聞いた英語の音声を、そのまま真似して発音していくため、リスニング・スピーキングが上達するのです。英語音声の内容をしっかり理解するのはもちろん、聞こえる音声の発音・話し方に合わせてそっくりな発音で復唱するのがポイントになります。

シャドーイングでは、英語の音源を聞こえた通りに再現することを目指します。

シャドーイングの効果

シャドーイングは、英語学習者の注目を集めていますが、なぜそんなに注目を集めているのでしょうか?

その理由は、シャドーイングがリスニング力向上に大きな効果を表すことにあります。

ふだんあまり意識していないかもしれませんが、リスニング力の向上には、次の3つの能力が関わっています。

  1. 音声知覚:英語の音を単語やフレーズとして聞き取る力
  2. 意味理解:聞き取った単語の意味を理解する力
  3. 知識のデータベース:単語や文法、例文の知識

この3つの能力について、例を挙げて説明します。例えば、「ショウアップ」という句動詞を聞いたときに、それを “show up” というフレーズとして聞き取る力が、「音声知覚」です。次に、そのフレーズの意味を「現れる」appearの意味だと理解できるのが「意味理解」です。そして、”show up”という句動詞を、文章の中でどのように使うかを理解して使いこなせるのが「知識のデータベース」です。

シャドーイングの練習をすることで、上記の3つの能力のうちで最も鍛えられるのは、「音声知覚」の能力ですが、たくさんシャドーイングを行うことで、意味理解力も深めていき、知識のデータベースも増やしていけます。

「Kiminiオンライン英会話」もおすすめ!

音読・シャドーイングなど効果的な方法は多々あるものの、やはり個人でできる練習には限りもあります。そこでおすすめなのが、「kiminiオンライン英会話」で”話せる英語”を身に着けていく方法です。

Kiminiオンライン英会話とは?

Kiminiオンライン英会話は、多種多様なコースを通じて英語を学ぶことができるオンライン英会話サービスです。中学・高校で習うような英文法と共に英語のリスニング・スピーキング能力を養える「総合英語」コース、ニュースをもとに講師と英語でディスカッションできる「ニューストーク」コース、ビジネス英語が話せるようになる「ビジネス英会話」コースなど、多岐にわたるコースが用意されています。

また、小学生~高校生を対象に、学校では身につかない「話せる英語」を習得可能なコースも用意しているのが魅力です。初心者~上級者のレベルに合わせてコースが用意されているため、だれでも始められる英会話サービスとなっています。

「話せる英語」の習得に役立つKiminiオンライン英会話のコース

Kiminiオンライン英会話には、多種多様なコースがありますが、その中でも特に「話せる英語」の習得に役立つコースをいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてください。

絵を見てパッと英会話

絵を見てパッと英会話コースは、基礎編、海外旅行編1,海外旅行編2,入門編1、入門編2、入門編3、入門編4、入門編5の8つコースがあり、レッスン数は基礎編が53レッスン、海外旅行編1が29レッスン、海外旅行編2が31レッスン、入門編1~入門編5がそれぞれ8レッスンです。

長年、英語を勉強してきたけれど、「読む・書く」の英語学習が中心で、外国人と英会話するとなると即座に自然が英語が口から出てこない人におすすめのコースです。

「基礎編」と「海外旅行編」は学研の人気書籍「絵で見てパッと言う英会話トレーニング」をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジしたコースです。 「入門編」は学研の人気書籍「山田暢彦先生の英語 基本文型マスター」をベースに、オンラインレッスンに適した形にアレンジしたコースです。

8つのすぺてのコースで、 イラストを見て、その場面に適した英語を瞬間的に組み立てて発話するトレーニングを行います。海外留学をした場合にも、場面に適した英語を耳から聞いて、自分もアウトプットするというトレーニングを実践的に行います。絵で見てパッと英会話コースでは、シチュエーションに応じて海外留学したのと同じような練習ができるのです。実際に海外留学する場合よりシチュエーションの数は少ないでしょうが、とてもリーズナブルな金額で、シチュエーションに応じて英会話の練習ができるというのが、本コースの魅力です。

日本では小学3年生から英語の授業が必修になっていて英語教育に力を入れていますが、小学3年から英語を勉強するとはいえ、英語圏の国で行われているような本格的な英語学習はあまり浸透していません。小学校の英語教育は、耳から英語を聞いて、単語を覚えたり英語であいさつを学んだりする程度の学校が大半です。国語の勉強やその他の教科の勉強もあり、中学生で本格的に英語を勉強し始めても、「英語を聞いて、それを頭の中で日本語に訳して、日本語でレスポンスを考えてそれを英語にして話す」という習慣がついてしまっています。

英会話を本当にマスターし、英語で流暢に話せるようになるためには、英語を聞いたら、それを英語のまま理解して、英語でアウトプットするという訓練が必要です。

トピックスピーキング

トピックスピーキングコースは、初級編と中級編の2コースがあり、それぞれ20レッスンです。

英会話の練習をしていると、どんなトピックでも流ちょうに英会話で続けられるようになりましょうと言われることがありますが、実際どんなトピックでも英会話が続けられるようになるのは、とてもハードルが高いです。

まずは、自分の興味があるトピック、得意なトピックから英会話が続けられるように訓練することをおすすめします。

このコースでは、提示された4つのトピックから、興味のあるトピックを2つ選び、講師と対話を行います。興味がないトピックや苦手なトピックの場合、母国語でもあまり話せないでしょうから、英語でとなるとなおさらそうでしょう。

まずは、英語で聞かれている質問が聞き取って、それにイエスかノーで答えるだけでなく、その後に2、3文を英語で話せるようになることを目指します。慣れてきたら、4、5文英語で話せるようになるでしょう。

「話せる英語」の習得は重要

いくら英語を書けたり読めたりしても、実際に口頭で英語圏の方と会話する際にはあまり役立ちません。海外で仕事をする予定がある方なら、なおさら「話せる英語」を習得しておくべきだと言えます。以前の日本の英語学習では、「読む、書く」が中心でしたが、近年「読む、書く、聞く、話す」の4技能がバランスよく発達していることが高く評価されてます。

勉強する際は、ここで紹介した音読・シャドーイングを中心に行ったり、「Kiminiオンライン英会話」を受講したりして英文法やリスニング・スピーキング能力を身につけるのが良いでしょう