頑張って勉強をした試験に落ちてしまったり、大切な試合に負けたりして「悔しい」という感情を抱くことがありますよね。

日本語では失敗したり、後悔したりする様子を「悔しい」という言葉で表現しますが、英語で表現するとなるとパッと思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。

実は日本語の「悔しい」をぴったりと表現できる英単語やフレーズはなく、シーンや気持ちによって似たような表現を使わなければなりません。

そこで今回は、「悔しい」という気持ちを伝えられる英語表現を紹介していきます。

「悔しい」にぴったり当てはまる英語表現はない

日常生活の中で「悔しい」という感情を抱くことがあるでしょう。

日本語の「悔しい」という言葉は、一言でいらだちや動揺、がっかりしている様子などを表現できる便利な言葉でもあります。

便利な言葉である分、日常生活でよく出てくる「悔しい」という言葉ですが、英語で表現するとなるとすぐに言葉が思い浮かばない方も多いのではないでしょうか。

実は、「悔しい」という意味をぴったり表現できる英語は存在しません。

そのため、「悔しい」の中でもどのような感情を抱いているかによって、英語表現を使い分けなければならないのです。

「悔しい」を英語で表現しよう

「悔しい」を英語で表現しよう

英語で「悔しい」を表現する場合、6つのフレーズを使い分けられると便利です。

フレーズによって「悔しい」のニュアンスが変わるため、使い分けられると表現の幅が広がりますよ。

苛立ちを含む悔しさ「be frustrated」

「フラストレーションが溜まる」と日本語でも表現するように、イライラを含む悔しさを表現する場合は「be frustrated」を使います。

frustrateには「挫折させる」「イライラさせる」という意味があります。

そのため、「be frustrated」で「イライラさせられた」という意味になり、悔しい様子を表現できるのです。

自分自身の感情を表現する際は、「be+過去形」として受け身の形にして使うのがポイントです。

Aさん
I was very frustrated.
訳)私はとても悔しかった。
Aさん
I am frustrated that I can’t understand English.
訳)私は英語を理解できないことが悔しい。
Aさん
I was really frustrated losing final round.
訳)私は決勝戦に負けて本当に悔しかった。

動揺している様子「be upset」

悔しく感じる事象が起こった際、精神状態が安定しない、心を冷静に保てないと感じることがありますよね。

その場合は、upsetという英単語を使って表現します。

upsetには「動揺する」「ろうばいさせる」「気にする」などの意味があり、「be upset」で「(悔しくて)動揺させられる」というニュアンスになります。

upsetを使って「悔しい」を表現する場合も、自分自身の感情を表現する際は「be+過去形」として受け身の形にして使うのがポイントです。

Aさん
I’m upset myself for falling for a scam.
訳)私は詐欺にひっかかって悔しい(動揺しているニュアンス)。

失望・がっかりしている様子「be disappointed」

試合負けたり、試験に落ちてしまったりすると、がっかりする気持ちを含んで悔しいと表現することがありますよね。

その場合は、disappointを使って表現できます。
disappointには「失望する」「だめにする」という意味があり、「be disappointed」で「がっかりさせる」「失望させる」という意味になります。

「be upset」や「be frustrated」と同様、disappointを使って自分自身の感情を表現する場合は「be+過去形」で受け身の形で表現しましょう。

Aさん
I was so disappointed to know that I didn’t pass the university entrance exam.
訳)私は大学の入学試験に落ちたと知って、ひどく落ち込んでいます。
Aさん
I was disappointed to hear you were quitting a job.
訳)私はあなたが仕事を辞めると聞いてがっかりした。

後悔している様子「regret」

「悔しい」からは少し派生した表現になりますが、regretという英単語を使っても「悔しい」というニュアンスを表現できます。

regretには「後悔」「残念」「落胆」という意味があります。

「I regret not ○○ing.」としてワンフレーズで覚えておくと使いやすいですよ。
「〇〇」しなかったことを後悔している(悔しいと感じている)」という意味になります。

Aさん
I regret not going to travel with my wife.
訳)私は妻と旅行に行かなかったことを後悔しています。
Aさん
I regret not practicing for the soccer championship game.
訳)私はサッカーの決勝戦に向けて練習しなかったことを後悔しています。

嫉妬のニュアンスを含む悔しい「jealous」

悔しい出来事が起こると、場合によって他人を妬ましく思うこともあるでしょう。

その場合はjealousという単語を使って同様の感情を表現できます。
jealousには「嫉妬深い」「ねたんで」「嫉妬して」などの意味があり、「be jealous of 〇〇」で「〇〇がねたましい」「〇〇がうらやましい」という意味になります。

Aさん
I am jealous of her who grew up in such an advanced nation.
訳)先進国で育った彼女がうらやましいです。
Aさん
I am jealous of your beautiful appearance.
訳)私はあなたの美しい容姿がうらやましいです。

悔しくて自分を責めている場合「blame oneself」

悔しいという感情の中には、ついつい自分を責めてしまうというニュアンスを含む場合がありますよね。

その出来事によって後悔しており、自分を責めているというのを表現する場合は、「blame oneself」というフレーズを覚えておくと良いでしょう。

Aさん
I’m blaming myself.
訳)私は自分を責めています。
Aさん
He is blaming himself for lost the game.
訳)試合に負けたことで、彼は彼自身を責めています。

まとめ

いかがでしょうか。

日本語の「悔しい」は一言でさまざまなニュアンスを表現できますが、英語ではシーンに応じて単語やフレーズを使い分けなければなりません。

複数の表現があって混乱してしまう場合は、「be frustrated」を覚えるようにしましょう。
「be frustrated」でイライラを含む悔しさを表現できますよ。

なお、自分自身の感情を表現する際、単語によっては「be+過去形」として受け身の表現を使わなければならないので注意しましょう。

ぜひ今回の記事を参考に、「悔しい」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。