丸は、物体の球体のことや、平面に円を書いたものを意味します。

丸は英語でcircleと表記します。名詞ではサークル、円形、円を意味します。

他にも形容詞として使われることも多く、例えば、丸いクッションというように、丸いどんなものなのかを表現します。

丸は慣用句で使われることがしばしばあります。例えば、丸投げ、丸暗記というような2つ以上の言葉を組み合わせて表現されます。

丸投げの意味を解釈すると、何もかも放り出す、となります。これを英語でどのように表現されるのでしょうか。

本記事は、丸に関連する英語の意味や、慣用句に関連する丸の英語表現についてご紹介します。

「丸」って英語でなんて言うの?

「丸」って英語でなんて言うの?

丸は、球体であればglobe、平面で描いた円であればcircleと表記します。

それぞれどのような事柄を伝えたいのかで使う英単語が違ってきます。

これらの違いや名詞、形容詞での丸についてどのような意味になるのか、例文を交えながら見ていきましょう。

circle

circleは、名詞、動詞として使うことができます。

名詞circleは丸を平面で描いた時や、ボールなどが飛んだ時の軌道の円形、円を意味します。

よく日本人も使う言葉で、趣味や活動などで〇〇サークルという言葉があります。これも活動する団体や集団に対して1つの輪という表現からcircleを使うことができます。

・名詞として使う例文

I have a lot of my circle of friends.

私にはたくさんの友達の輪があります。

circle動詞として使う場合は、〜の周りを回る、〜を丸で囲むという意味を表す時に活用します。

・動詞として使う例文

I watch a flock of seagulls circling in the sky.

カモメの群れが、旋回しているのを見ています。

round 

roundは、形容詞、名詞、副詞、前置詞、動詞として使うことができます。

形容詞として使う場合、丸いクッション、丸いりんご、というように丸い形をしたものを表現したい時に活用します。

形容詞としての使用頻度は高いので、必ず覚えるようにすると良いでしょう。

・形容詞として使う例文

She has a cute round face, long black hair, and brown eyes.

彼女は丸い顔に、長い黒髪、茶色い瞳をして可愛らしい。

名詞として使う場合は、円形、輪、周囲、範囲(円形になった)、期間(繰り返し現れる)を表現します。

季節の周期であったり、スポーツの試合に対しても使われます。決められたコースを回るという意味や、巡回や回診と幅広い意味を持っています。

・名詞として使う例文

The climate is genial here and we can have a winterless round of years. 

気候が温暖であることで、私たちは冬のない年を送っています。

動詞として使う場合は、〜を丸くする、丸める、(数値として)四捨五入する、という時に表せます。

・動詞として使う例文

What is 6670 rounded to the nearest thousand? 

6670を千の位に四捨五入すれば何になりますか?

副詞は、〜の間中、前置詞は、〜を取り巻いてや回転して、という意味を表すために使います。

・副詞として使う例文

We play the occasional round of golf.

私たちはたまにゴルフコースを回ったりします。

globe、sphere 

globeは、名詞として使うことができます。

名詞として使う場合、球体、球、地球を意味します。グローバル社会という言葉をよく耳にしますが、このグローバル=地球全体=全世界中のことを意味があります。globalglobeが形容詞となったものです。

・名詞として使う例文

BTS is loved by fans all over the globe.

BTSは世界中のファンに愛されています。

sphereは、名詞、動詞として使うことができます。

sphereは、名詞でglobeと同じく球体、球を意味しますglobeとの違いは、天体や星、宇宙規模での球体や球形を表す時に使います。物の形・大きさの性質について表すイメージです。

sphereは、動詞で〜を球状(球形)にする、〜を取り囲む、取り巻くという意味で使われます。

・名詞として使う例文

The moon is shaped like a sphere.

月は球のような形をしています。

 

「日本の慣用句」にまつわる様々な英語表現

「日本の慣用句」にまつわる様々な英語表現

ここでは日本語の表現として使われる、丸投げ丸暗記丸つけを英語で伝えたい時にどうしたらいいのかを解説します。

ここでのポイントは、丸投げであれば、その意味は全て他者へ投げ出すということです。

どのような英語表現へ置き換えられるのかぜひ参考にして見てくださいね。

丸投げの表現とは

丸投げの意味は、会社から個人の幅広い範囲で、頼まれていた仕事や事柄を他の人へお願いすることを言います。

全てをしてもらう、放り出すというあまり良いイメージでは使われないこともあります。

英語では丸投げleaveと表記します。任せる、頼むという意味でも使われます。

leave everythingで全てを任せるということは、全てを丸投げにする、と解釈をすることができます。

例文を見ていきましょう。

Aさん
My boss always leaves all the work to me. 

私の上司はいつだって、私に全ての仕事を丸投げしてきました。

Bさん
That sounds terrible.

なんでひどいんだ。

丸暗記の表現とは

丸暗記の意味は、全てを完全に記憶する、完全に模写するという意味です。

試験や仕事などのマニュアルを覚える時に、そのまま書かれていることを全て覚えたことを、丸暗記した、と使うことができます。

丸暗記するにはlearn by rotelearn(know) something by heartの表現方法があります。

learn by roteは、試験などのために勉強して暗記する、という意味があります。

I needed to learn a basic chemical formula by rote to study for the test tomorrow.

明日のテストのため、基本的な化学式について覚える必要がありました。

learn(know) something by heartの場合は、暗記していると訳します。

試験などのためにその時だけ暗記している、という意味よりも忘れられない記憶として覚えている、というニュアンスです。

learn something by heart は暗記している行動のことを表現しています。

know something by heartは、暗記している状態のことを意味します。

それぞれにも表現の違いがあるのです。

I tried to learn many English words by heart, when I was in Australia.

オーストラリアにいた時は、たくさんの英単語を暗記しようとしました。(という行動)

I know my home and friend’s telephone numbers by heart.

自宅と友達の電話番号は暗記しています。(という状態)

 丸つけの表現とは

丸つけは、日本では先生が生徒の答案に丸をつけるという時に使われる言葉です。

チェックするという場合に使えますが、日本では丸印をつけてチェックすることが一般的なので、please check your answersで丸をつけてねと訳すこともできます。

しかし、英語圏では、チェック方法にはレ点、バツをつけるなど様々です。

答えをまるで囲むという表現は、circle  the answerとすることでより伝わりやすくなります。

Please Circle your answer if it is correct.

正解があれば丸をつけてくださいね。

We would like to ask all of the members to answer this questionnaire.

Please circle the category you fall under.

会員のみなさまへアンケートの回答をお願いします。該当する箇所にチェックをしてください。

まとめ

丸を意味する英語は、平面の円を意味するcircle、球体を意味するglobesphereですが、それぞれ、どのような丸について説明するかで使われる単語は違います。

circleは図面上で表現される円や、集団が作り出すサークルに対するニュアンスが強く、globe、sphereは球体でも地球そのものか、天体、惑星規模で使い分けることができます。

ものについて説明する時に、どんなものなのかは形容詞であroundを使うことで詳しい情報を相手へ伝えることができます。

日本の日常会話にも登場する、丸投げ、丸暗記、丸つけ、の英語表現についてもまとめたのでぜひ参考にしてくださいね。