”This is so good!”や”I think so, too!”のように、英語の”so”はよく見かける表現ですよね。
soは基本的な英語の表現でありながら、色んな意味や使われ方がされる表現でもあり、実際上述した2つの英文”This is so good!”と”I think so, too!”も、それぞれ違う意味で使われています。
この記事では、そんな”so”の代表的な意味や使われ方を例文付きで紹介します。
例文付きでお伝えすることで、丸暗記に頼らずに、実際に英語を使うイメージをしながら身につけることが期待できるからです。
この記事を読み終わる頃には、”so”を色んな意味や使い方ごとに適切に使い分けられるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。
英語の”so”代表的な使い方まとめ
soは大変シンプルな英語表現でありながら、いくつもの意味や使われ方があって、日本人英語学習者にとっては混乱を招く表現でもあります。
そんなsoの意味や使い方について代表的なものを以下の通りにまとめてみました。
”so”の使い方|副詞
”so”の使い方として代表的な、まず真っ先に思い浮かぶ意味や使い方として「副詞」としての”so”が挙げられるのではないでしょうか?
副詞として使われる”so”には、以下のような意味や使われ方がされます。
- とても、非常に
- そのように
それぞれ順番に見ていきましょう。
「とても、非常に」のso
「とても」や「非常に」を意味する”so”の使い方は、ちょうど”very”の意味、使い方とほぼ同じと考えて良いでしょう。
例えば…
訳)その映画はとても面白かった!
上の例文の”so”が”very”に置き換わっても同じ意味ですよね。
訳)その映画はとても面白かった!
veryやsoの後に続く形容詞(上の例文で言うinteresting)や副詞を強調する意味で使われます。
「とても」や「非常に」の意味で”so”を使うときは、”very”よりも話し言葉寄りの少しカジュアルな印象を与えることに注意して、適切に使い分けたいですね。
【例文】
- The exam was so difficult; I’m not sure if I passed.
試験はとても難しかったので、合格したかどうか分かりません。 - The view from the mountain was so beautiful.
山からの景色はとても美しかったです。 - She is so kind to everyone she meets.
彼女はみんなに対してとても親切です。
「そのように」のso
副詞の”so”の使い方には「そのように」の意味で使われる場合もあります。
「そのように」という日本語訳だけではわかりづらいので、例文を見てみましょう。
訳)彼は背が高い。私もそうなりたい。
上の例文のように、soの前に言われた状態(例文で言う、「彼は背が高い」という状態)を指して、「同じように」の意味で「そのように」と表現されます。
【例文】
- He speaks softly; I try to speak so.
彼は静かに話すので、私もそのように話そうと努めます。 - She walks slowly; I do so, too.
彼女がゆっくり歩くので、私もそのように歩きます。 - She is excited. I feel so, too.
彼女は興奮しています。私もそうです。
“so”の使い方|接続詞
”so”には副詞の他にも「接続詞」としての使い方もあります。
「接続詞」とは、文章と文章を繋げて一つの文章にする品詞を指します。
例えば、「なぜなら」を意味する接続詞のbecauseは、例えば…
訳)締切がもうすぐそこに迫っていたので、彼は業務を終わらせてしまわねばならなかった。
上の例文のように、「締切はもうすぐそこに迫っていた。」と「彼は業務を終わらせてしまわねばならなかった。」という2つの文章を、1つの文章にまとめてしまうのが「接続詞」だと言えます。
「接続詞」の意味で使われる”so”は、上述した”because”と似た「理由」や「根拠」の意味で使われます。
訳)疲れたので、寝ました。
訳)昼食を食べなかったので、今お腹が空いています。
上の例文で例えれば、「疲れた」ことを理由に「寝た」ことを指し、「昼食を食べなかった」ことが理由で「お腹が空いている」ことを指しているわけですね。
接続詞として使われる”so”は、”because”と似た意味で使われますが、becauseとsoでは「理由」と「結果や行動」の関係が逆になっているので注意が必要です。
訳)疲れたので寝ました。
訳)疲れたので、寝ました。
because以下は「理由」を説明しているのに対して、so以下は「結果」や「行動」を説明しているので、becauseとsoでは「理由」と「結果や行動」の関係が逆になるわけですね。
【例文】
- It was raining heavily, so we decided to cancel the picnic.
雨が激しかったので、ピクニックを中止することにしました。 - He forgot his wallet, so he couldn’t pay for his meal.
彼は財布を忘れたので、食事の支払いができませんでした。 - She studied hard, so she could pass the exam.
彼女は一生懸命勉強したので、試験に合格することができました。
“so”の使い方|so that構文
“so”は単体で使われることもあれば、「so that構文」と呼ばれるsoとthatの組み合わせで使われることも多いです。
さらにso that構文は、主に以下の2つに分けられて、それぞれ意味も違ってきます。
- ”so that ~”の形
- ”so 形容詞or副詞 that ~”の形
順番に見ていきましょう。
”so that ~”の形
”so that ~”の形を取る「so that構文」は、「目的と行動」や「手段と結果」の関係を意味します。
日本語訳にすると「〜するために」や「〜できるように」になりますね。
例えば…
訳)新車を買えるようにお金を貯めた。
上の例文のように、「新車を買う」という目的と、「お金を貯める」という行動の関係を表しています。
また…
訳)彼はみんなに聞こえるように、大声で話した。
上の文では、「みんなに聞こえる」という結果と、「大声で話す」という手段との関係を表しています。
”so 形容詞or副詞 that ~”の形
”so 形容詞or副詞 that ~”の形で使われる「so that構文」は、「影響と結果」を意味する表現です。
日本語訳に訳すと、soとthatの間に挟まれた、「『形容詞or副詞』過ぎてthat以下だ」となるイメージです。
例えば…
訳)その映画はとても面白かったので、2回観ました。
上の例文では、soとthatの間に挟まれた”interesting”が影響して、”I watched it twice”という結果に繋がっています。
つまり、「interesting(面白)過ぎてwatched it twice(二回見る)した」という関係が成り立つわけですね。
ですから、”so that~”は「目的と結果」を表し、”so 形容詞or副詞”は、「影響と結果」を表していると言えます。
まとめ
この記事では、基本的な英語の表現でありながら、色んな意味や使われ方がされる”so”についてお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、”so”を色んな意味や使い方ごとに適切に使い分けられるだけの知識がしっかり身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより充実したものにできれば幸いです。
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