「シュールの意味を完全にマスターしよう!」

皆さんは「シュール」の意味について、パッと答えることはできますか?

この記事では英語学習者に向けて、シュールの意味や使い方はもちろん、言い換えも紹介しています。

英語の”Surreal”の意味が分からない方や、「シュールだね」が悪い意味か気になっている方、「シュールな笑い」に対する間違った認識をしている方も必見です。ぜひ参考にしてください。

「シュール」の意味は?

「シュール」の意味は?

「シュール」とは一体どのような意味なのでしょうか?

まずはその本質とその使い方について、わかりやすく解説していきます。

「シュール」は「超現実的」を意味する

「シュール」はフランス語の”surréalisme”に由来しており、意味は「超現実的」となります。

この言葉は、現実世界の常識や論理を超えた、夢や幻想を思わせるような、不思議なアイデアなどを表す際に使用される単語です。

例えば、空を飛ぶ犬を描いたりすることは、現実ではありえない現象なので、このようなときに「シュール」と表現されます。

「シュールだね」と言われたら?

誰かに「シュールだね」といわれた場合、良くも悪くも「不思議だね」というようなニュアンスを持ちます。

この言葉は特に文脈や相手の表情をしっかりと読み取る必要があり、例えばまじめな表情で「シュールだね」といった場合は誉め言葉です。

一方で、あざ笑う感じで「シュールだね」といわれた場合は、バカにされていると認識して問題ないでしょう。

要するに、相手が褒めてるのか、バカにしているのかを読み取ることで、この言葉の意味が理解できるのです。

「シュールな笑い」は誉め言葉?

「シュールな笑い」という表現は、「シュールだね」と同様、その文脈や相手の反応によって意味が変わることがあります。

例えば、シュールな笑いは、予期せぬ行動や常識を逸脱した出来事から生じることが多く、聞き手を驚かせつつ笑いを誘うタイプのユーモアです。この種の笑いは、思わずニヤリとしてしまうような、風変わりな面白さを持っています。

このため、シュールな笑いを引き出すことができれば、特にお笑い芸人のような職業ではこれを誉め言葉と受け取ることが可能です。

一方で、本来真面目な場や人物に対してこのような笑いが起こると、場合によっては「バカにされた」と感じることもあり、否定的な印象を与えかねません

“Surreal”の単語解説

「シュール」は英語で”Surreal”と表現します。

“ここでは、その意味や使われ方、発音や品詞まで幅広くご説明します。

“Surreal”は「超現実的」を意味する

“Surreal”は英語で「超現実的」という意味を持ち、現実を超えた夢や、幻想的な状況を表現するのに用いられます。

この言葉は、「シュールレアリズム」という20世紀初頭の芸術運動に由来しており、無意識の探求を通じて隠された真実を探り出そうとするこの運動によって”Surreal”という単語が広まりました。

もし不思議な経験をしたときに表現するのが難しい場合は、”It felt surreal.(シュールな感じだった)”を使うことで、その体験がどれほど異常であったかを伝えることができます。

“Surreal”の品詞と発音

“Surreal”の品詞は「形容詞」です。発音は「サリアル[səˈrɪəl]」となります。

発音については”rr”とRが2つ連続しているので「サルリアル」と読んでしまいがちですが、「Sur」と「Real」の2つの部分に分けて考えることで、正しく「サリアル」と発音できるようになるので、覚えておくと便利です。

“Surreal”の例文・使い方

“Surreal”の使用例①:

Aさん
The scenery looked so surreal that it felt like walking in a dream.

訳)その景色は非常にシュールで、まるで夢の中を歩いているようだった。

“Surreal”の使用例②:

Bさん
Her performance was surreal, transcending any traditional form of art.

訳)彼女のパフォーマンスはシュールで、伝統的な芸術の形を超越していた。

“Surreal”の使用例③:

Aさん
The plot of the movie was surreal, filled with unexpected twists.

訳)映画の筋書きはシュールで、予期せぬ展開に満ちていました。

①については、いわゆる「So that構文」が使われており、「So surrealなので、that以下だ」と訳すことができます。

一方で、②③は「Be動詞+surreal」という形容詞の一般的な使われ方をしているので、この2パターンを覚えておくと良いでしょう。

“Surreal”の関連表現

"Surreal"の関連表現

“Surreal”という言葉の意味について理解を深めるために、関連する他の表現も見てみましょう。以下は、”Surreal”に関連する英語表現とその和訳です。

  • “Eerie” – 不気味な
  • “Bizarre” – 奇妙な
  • “Uncanny” – 不思議な

それぞれの語について詳しく解説していきます。

“Eerie” – 不気味な

“Eerie”は「不気味な」という意味を持ち、何かが奇妙で恐ろしい程に不気味な様子を表します。

品詞は「形容詞」に分類され、発音は「イーリー[ˈɪəri]」です。

この言葉は”Surreal”と同様に、現実世界の常識を超えた異世界的な感覚を呼び起こすという点で関連しています。

基本的にはホラー系の話をする際に役立つ単語なので、覚えておくと良いでしょう。

“Eerie”の使い方

Aさん
The silence in the old mansion was eerie, almost as if it was alive.

訳)その古い屋敷の静けさは不気味で、まるで生きているかのようだった。

“Bizarre” – 奇妙な

“Bizarre”は「奇妙な」という意味を持つ英単語です。

とても奇妙で通常とはかけ離れた様子を指し、予期しない奇抜な行動や外見を表現する際によく使用されます。

品詞は「形容詞」に分類され、発音は「ビザール[bɪˈzɑːr]」です。

“Bizarre”は”Surreal”と組み合わせて「Bizarre and Surreal(奇妙でシュール)」と表現することもあり、非現実的で極端に変わった状況を表現することができます。

“Bizarre”の使い方

Aさん
The fashion show was bizarre, featuring designs that seemed out of this world.

訳)そのファッションショーは奇抜で、この世のものとは思えないデザインが並んでいた。

“Uncanny” – 不思議な

“Uncanny”は「不思議な」「異様な」という意味を持つ英単語です。

不思議でありながらどこか気味悪い感覚を表す「形容詞」であり、発音は「アンキャニー[ʌnˈkæni]」となります。

この単語は”Surreal”と同じく、日常とは異なる非現実感を説明する為に使われる言葉なので、覚えておくと良いでしょう。

“Uncanny”の使い方

Aさん
His ability to predict events was uncanny, almost surreal.

訳)彼の出来事を予測する能力は不思議で、もはや超現実的だった。

まとめ

この記事では、「シュール」というカタカナ表現の解説から、英単語の”Surreal”について広く紹介していきました。

色々な側面から「シュール」について学んできたので、最後に復習をしておきましょう。

  • 「シュール」は「超現実的」という意味。
  • 「シュール」は英単語の”Surreal”に由来。
  • 「シュール」はシュールレアリズムという芸術運動から来ている。
  • 英語の”Surreal”も同様に非現実的で、夢や幻想を連想させる状況を指す。
  • “It felt surreal.”で「シュールな感じだった」の様な言い方ができる。

関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。