俳優が刑事の役で映画に出演したときや、上司としての役目を果たすというときに使われるのがroleです。
では、roleの使い方は皆さんはっきりとしているでしょうか?
そこで記事では、英語roleの意味、語源、正しい使い方や覚えたい関連フレーズなどを紹介します。
roleの意味と語源
roleはカタカナの発音でロール、またはロウルのようにすることが多いです。しかし、実際に会話で使う際にはルを弱くし、ローウに近くなります。
roleの意味
さっそく、roleの意味を紹介します。大きく分けて、以下3つになります。
【役・役柄】映画やドラマなど
【役目・任務】社会的に果たすべきもの
【役割】人やものがある過程で果たすもの
こうしてroleの持つ意味を見てみると、まず自分自身があり、その上でもう一つの役割を持つというイメージがあることが分かります。
roleの語源
さて、roleの語源もみてみましょう。フランス語で「役者のセリフを書いた巻き物」という意味の単語rotulaが由来です。
英語学習のロールプレイ
英語を学習する上で、ロールプレイをしたことがありますか?ロールプレイとは、準備されたシチュエーションで、それぞれが役になりきって会話をする方法です。割り当てられた役を演じることでスピーキングを鍛えますが、相手が言うことのリスニングもできていないと会話になりません。
このロールプレイの英語もrole playなんですね。
roleの使い方
roleの意味がわかったところで、実際の使い方の解説に進みましょう。
roleの使い方
roleは可算名詞です。複数にする場合はrolesの形にしましょう。例えば、roles at home and at workで「家庭と職場での役割」という感じに使います。
訳)この映画でのあなたの役は何ですか?
訳)この映画での私の役は、主人公を助ける看護師です。
この例文ではroleの「役・役柄」の意味が使用されています。それぞれの役柄に置き換えてどんどん使えるようにしましょう。
訳)彼はその組織内で、指導的役割を担っています。
例文にあるとおり、「役割を担う」の英語はplay the roleです。役割を果たしている、とも言えますね。
ロールの意味 – ビジネス
ここでは、ビジネス用語においてのroleの意味や使い方を解説しましょう。
ロールで「組織内における役割」
ジョブ、タスク、アポやレスポンスといったカタカナ語がビジネスで多く使われています。本記事で取り上げているロールもそのひとつです。
ロールは組織や企業などにおいて、ある人の役割や任務を表す言葉です。
訳)協会の会長としての彼女の役割は非常に重要だ。
roleの一つの意味に、社会的に果たすべきものである役目・任務があります。この例文では模範的な人物というニュアンスもあり、これは英語でrole model(ロールモデル)と表現し、手本となるモデルを指します。
訳)人事部の役割は、新入社員の募集、面接、雇用、そして研修を行なうことである。
企業内の各部署にはそれぞれの役割があります。そのようなときにもroleが使えます。
play a role
My roleやyour roleなど、roleの使い方をみてきましたが、役割を担う、役割を果たすという言い方はどう表現するのでしょう。
そこで、play a roleというフレーズを紹介します。
play a roleで「役割を果たす」
実は、roleの使い方のところで、すでに以下の例文を紹介していました。改めて確認します。
訳)彼はその組織で、指導的役割を担っています。
”plays the leading role”部分をみると「指導的役割を担う」という訳でした。
まず主語が「彼」ですのでplaysと-sがついています。leading(指導的)も削除してみましょう。すると、play the roleとなるわけです。冠詞aとtheの違いはありますが、play a roleと同じ形になりました。
そこで、play a roleは「役割を担う」または「役割を果たす」という意味になることが分かります。
play a roleで「役を演じる」
roleには映画やドラマなどの「役・役柄」という意味がありました。このとき、play a roleを使うと「役を演じる」として使うことができます。そもそもplayには「役などを演じる」の意味があるからです。
訳)彼はハムレットの役を演じ、観客は感銘を受けた。
シアターやスポーツ観戦の観客をcrowdで表現できます。peopleだけでなく、この機会に観客の単語を覚えましょう。
RoleとRoll
本記事で取り上げているのはroleですが、似た単語にrollがあります。rollのカタカナ発音もロールなのでややこしいのですが、ここで2つの単語の違いをみていきます。
RoleとRollの違い
ここまでみてきた通り、roleは名詞で「役・役柄」「役目・任務」「役割」といった意味を持ちます。
一方rollですが、名詞と動詞それぞれの意味があります。名詞では主に「巻きもの」や「ロールパン」を指し、動詞では主に「転がる・回転する」「サイコロをふる」「カメラが回る」といった意味を持ちます。このように、rollのほうは物理的な動作や物の動きを表す単語になります。
ちなみに、rolling eyesと言うと「目をぐるぐる回す」になり、あきれた顔をするときにネイティブがするジェスチャーの表現に使われます。親からなんやかんか言われた子どもがrolling eyesをして、また言ってる~くらいのリアクションをすることもあります。
「Role」の類語
最後に、roleの類語も紹介しましょう。単語partがキーになってきます。
役・役柄の類語
映画やドラマの主人公をmain characterと呼ぶときのcharacterが、役・役柄というときのroleのに置き換えられます。また、partにも「(配)役」の意味があるため、roleに入れ替えられます。
訳)そのドラマでの彼女の役は、音楽教師でした。
役目・役割の類語
再びの登場ですが、人の果たすべき「役割・責任・義務」といった意味を持つpartがroleに置き換えられます。
訳)彼の役割は、会社にとって極めて重要です。
どの例文も、改めてroleに戻して意味を確認してください。
まとめ
可算名詞のroleの意味は以下になります。
【役・役柄】映画やドラマなど
【役目・任務】社会的に果たすべきもの
【役割】人やものがある過程で果たすもの
roleを使えるようになると好きな映画やドラマの登場人物について話せたり、仕事の役割や任務についてもネイティブとの会話に使えます。この機会にぜひroleを使っていくようにしましょう。
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