会話をする際、発言に対して確実性がなければ「たぶん」「おそらく」「~だと思う」といった言葉を付け加えますよね。
英語で「おそらく」や「多分」の意味を表現するとなると、最初にmaybeという単語を思いつくのではないでしょうか。
しかし、英語にもさまざまな不確実性を表す表現があり、不確実なニュアンスに応じて表現を使いわけなければなりません。
maybeだけではきちんとニュアンスが伝わらなくなってしまうので、いくつか表現を覚えましょう。
今回は不確実性を表す「おそらく」や「多分」の英語表現を複数紹介していきますので、英会話で役立ててくださいね。
「おそらく」や「多分」というニュアンスを表現できる英単語は複数ある
英語で不確実性を表す場合、代表的なものを5つ覚えておくのがおすすめです。
・most likely
・probably
・likely
・maybe
・possibly
単語を見ただけでは、どのように使い分けるかわからない方が多いでしょう。
ここでは、それぞれの英語表現をどのように使い分けるかを解説していきます。
確率よって使い分けるのがポイント
不確実性を表す表現は、「どのくらい可能性が高いか」で使い分けるのがポイントです。
日本語でも「十中八九は」と言う場合と、「ひょっとしたら」と言う場合ではまったく印象が変わりますよね。
たとえば、probablyは「十中八九は」という意味であるのに対し、possiblyは「ひょっとしたら」という意味で伝わります。
あなたは明日、おばあちゃんの家に行きますか?
私はおばあちゃんの家に多分行きます。(ほとんどの確率で行くニュアンス)
私はおばあちゃんの家にひょっとしたら行きます。(ほとんど行かないニュアンス)
つまり、同じような回答に見えて、ニュアンスが全く異なるように伝わるのです。
「おそらく」や「多分」の基本英語と度合い
ここでは、不確実性の度合いの違いに分けて表現を解説していきます。
ほぼ確実(90%以上の確率):most likely
確実性の高いニュアンスを表す場合、「most likely」を使いましょう。
「most likely」は「可能施が高い」といった意味になり、90%以上そうだろう、ほぼ確実にそうなるだろうというのを表現できます。
なお、「most likely」は動詞の直前またはbe動詞の直後に使うのがポイントです。
彼はほぼ確実に決勝戦に勝つと信じている。
十中八九は(80%以上の確率):probably
「most likely」よりも確実性が少し低いものの、高確率で起こりそうなニュアンスを表現する場合は「probably」を使います。
probablyには「たぶん」「おそらく」「十中八九は」といった意味に訳されます。
probablyも動詞の直前またはbe動詞の直後に使うのがポイントです。
私が試験に落ちたので、母はおそらくがっかりしただろう。
私はおそらく学校に近くするだろう。
多分(50%以上の確率):likely
「半分半分の確立」、「~らしい」といったニュアンスを表現する場合にはlikelyを使います。
ただ、probablyのような副詞とは異なり、likelyは形容詞であることがポイントです。
そのため、副詞で「おそらく」という意味で使う場合、他の形容詞とセットで使いのが一般的です。
先ほど登場した「most likely」や「very likely」などの表現が挙げられますね。
ただ、likelyだけで副詞のニュアンスとして使うのも間違いではありません。
私はおそらく遅刻します。(遅刻するかどうかわからない、五分五分のニュアンス)
なお、likelyを使って不確実性を表現する場合は、「It is likely that~」=「(おそらく)~しそうだ、だろう」というフレーズを覚えておくと便利です。
彼女はおそらく来るだろう。
もしかしたら(40~50%くらいの確率):maybe
口語表現として最も一般的なのがmaybeでしょう。
授業で習ったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
カジュアルな印象のある表現で、確率は高くないが「もしかしたら」というニュアンスを表現できます。
また、maybeと同等の確実性を持つ表現にperhapsがあります。
perhapsは40~50%くらいの確率という点ではmaybeと同じですが、maybeよりもフォーマルな印象のある表現ですよ。
maybeは文頭で使われるケースがほとんどであるのに対し、perhapsは文頭に限らず、文中にも使える表現です。
もしかしたら行きます。
おそらく行きます。
おそらく行きます。
ひょっとしたら(かなり可能性が低い):possibly
低い可能性を表現する場合、possiblyという単語を使います。
possiblyの意味は「ことによると」「ひょっとして」などであり、可能性で表すと30%以下くらいのニュアンスになります。
そのため、確率はゼロではないが、限りなく起こりにくい、可能性が低い場合に使いましょう。
おばあちゃんはひょっとすると回復するかもしれない。
また、possiblyはcan’tと組み合わせる「can’t possible~」という表現でもよく使われます。
「can’t possible~」は「とても~できない」という意味です。
can’tだけでも「できない」という意味になりますが、「can’t possible~」とすることで、can’tだけの直接的な否定表現を和らげたニュアンスで伝えられます。
私は行けない。
私はとても(どうしても)行けない。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は不確実性を表す「多分」や「おそらく」の英語表現を解説しました。
英語で不確実性を表現する場合、どれくらいの確率かによって使用する単語を使い分けるのがポイントです。
まずはprobablyやmaybe、perhaps、possibleなどの代表的な表現から覚えていきましょう。
不確実性を表す英語は、日常会話でも頻繁に登場するので覚えておくとスムーズなコミュニケーションに繋がるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、不確実性を表す表現を覚えてみてくださいね。