「花の女王」と表現される薔薇は世界的に広く生息しており、日本にも約35種類の薔薇が自生しています。

また、イギリスでは国花を薔薇としており、人々の生活や心に広く浸透している花の一つといえます。そんな薔薇は色ごとに花言葉があったり、薔薇を使ったことわざや表現が数多くあったりするので、不意に会話で出てくることも少なくありません。

そこで今回は、薔薇や薔薇の花言葉の英語表現、薔薇に関連する言葉の英語などを解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

薔薇は英語で?

「ばら(薔薇)」は和名であり、とげのある低木の総称である「いばら(茨)」が由来となったとされています。

一方、「薔薇」は英語でrose、学名はrosaと言います。古代ギリシア語でバラを意味する「rhodon」やケルト語で赤色を意味する「rhodd」が由来となったと考えられています。

ちなみに薔薇が咲き始めるのは5~6月の初夏、四季咲きの薔薇は5~6月、10~11月ごろに開花します。数多くの種類があるので、年中を通して花屋さんで購入可能です。

薔薇の花言葉は「愛」「美」!色によっても花言葉がある

薔薇の花言葉は「愛」「美」!色によっても花言葉がある

美しく可憐なイメージのある薔薇は、「花の女王」と称されている通り以下のような花言葉があります。

【薔薇の花言葉】
愛:love
美:beauty

まさに薔薇の花言葉にぴったりです。しかし、薔薇は花の色によっても花言葉が存在します。

赤い薔薇

赤い薔薇の花言葉は以下の通りです。

  • I love you(あなたを愛してます)
  • love(愛情)
  • beauty(美)
  • passion(情熱)
  • romance(ロマンス)

薔薇の代表的なカラーといえば赤なので、薔薇全般の花言葉にあたる「愛:love」「美:beauty」は赤い薔薇の花言葉にもなっています。そのほか、情熱を意味するpassionやromanceもぴったりの花言葉といえるでしょう。

白い薔薇

西洋での白い薔薇の花言葉は以下の通りです。

  • innocence and purity(純潔と純粋)
  • I am worthy of you(私はあなたにふさわしい)
  • reverence(深い尊敬)

汚れのない清らかな印象を与える広い薔薇は「innocence and purity:純潔と純粋」という花言葉が付けられているほか、何色にも染まれるというニュアンスから「I am worthy of you:私はあなたにふさわしい」という意味の花言葉もあります。

ピンクの薔薇

西洋でのピンクの薔薇の花言葉は以下の通りです。

  • grace(しとやか、上品)
  • gratitude(感謝)
  • happiness(幸福)

可愛らしさと美しさを併せ持つピンクの薔薇はポジティブな花言葉ばかりであることが特徴です。赤い薔薇は情熱的すぎるという方は、ピンクの薔薇をプレゼントして好意を表してみるとよいでしょう。

黄色の薔薇

西洋での黄色の薔薇の花言葉は以下の通りです。

  • decrease of love(愛情の薄らぎ)
  • jealousy(嫉妬)
  • friendship(友情)

西洋では中性的な印象のある黄色は、赤やピンクなどの女性的な色が苦手な方にも手に取りやすいカラーです。しかし、キリストを裏切ったとされるユダが黄色い服を着ていたことから、薔薇に限らず黄色い色の花にはネガティブ花言葉が付けられやすくなっています。

実際に黄色い薔薇は「decrease of love:愛情の薄らぎ」「jealousy:嫉妬」といった花言葉が付けられており、キリスト教の意味合いやイメージが関連していると考えられます。

もちろん、「friendship:友情」という意味のポジティブな花言葉もあるので、送る相手やどのような意味を込めたいかをきちんと考えて選ぶとよいでしょう。

薔薇にまつわる英語表現

「薔薇」が英語で何て言う?花言葉や薔薇にまつわることわざなどの英語表現も解説!

薔薇はプロポーズや結婚式のブーケ、プレゼントなどさまざまなシチュエーションに花を添えるのにぴったりであり、花の中で主役のように扱われることが多いでしょう。

そのため、「薔薇」にたとえて数々の言葉やことわざがあります。ここでは、薔薇にまつわる英語表現を紹介します。

一輪の薔薇

一輪の薔薇は英語で「a rose」と言います。シンプルな表現ですよね。

Aさん
James gave a rose to Emma.
ジェームスはエマに一輪の薔薇を贈りました。

薔薇の花束

プロポーズなどによく使われる薔薇の花束は英語で「bouquet of roses」と言います。

bouquetはフランスの言葉で最後に「t」が付いていますが、英語では「t」の部分を発音しないので注意してください。発音記号は「boʊkéɪ」で、カタカナで発音を表現するなら「ボウケイ」となります。

Aさん
You look good with a bouquet of roses.
あなたは薔薇の花束がよく似合います。
Aさん
I will go meet you with a bouquet of roses.
わたしは薔薇の花束を持ってあなたに会いに行きます。

人生は薔薇色だ

人生が幸福であることや、将来が希望に満ちている様子を表現するときに「人生は薔薇色だ」という表現を使うことがありますよね。

人生は薔薇色だ」を英語で表現すると「Life is a bed of roses.」となります。ベッドに薔薇がある様子から、人生は薔薇色だというのを表現できます。

万事うまくいっている

薔薇のポジティブなイメージをもとに、「万事うまくいっている」を表現する英語フレーズもあります。

Aさん
Everything’s coming up roses.
万事うまくいっている。

「近づいている」「もうすぐ起こる」「もうすぐできる」という意味の「coming up」を使った表現で、「coming up roses」を直訳すると「薔薇になる」となります。

薔薇のポジティブなイメージから、「coming up roses」=「薔薇になる→よくなる」と解釈でき、「何もかも・万事」という意味のEverythingをつけることで「Everything’s coming up roses.(万事うまくいっている。)」という意味の英語フレーズになります。

薔薇にとげあり

薔薇は美しい見た目に対してたくさんのトゲが付いていますよね。美しさに対してトゲがある様子から、以下のようなフレーズもあります。

roses have thorns:薔薇にトゲあり

実際に薔薇にトゲが付いている様子を表現することもあれば、「楽あれば苦あり」というニュアンスを表現するのに使われることもあります。

まとめ

今回は「薔薇」の英語表現について解説しました。

薔薇は英語でrose、学名ではrosaと言い、全体の花言葉は「愛:love」「美:beauty」となっています。しかし、薔薇は色によってもさまざまな花言葉があるので、贈り物にするときは色ごとに花言葉をチェックしてみてください。また、本数やつぼみによっても花言葉が変わるので、相手に伝えたい想いを込めて選んでみるとよいでしょう。

また、薔薇にまつわることわざやイディオムもたくさんあります。「人生は薔薇色だ:Life is a bed of roses.」「薔薇にトゲあり:roses have thorns」などの表現はパッと見ただけでは本当の意味を理解しにくいこともあるので、由来や使うシーンも一緒にチェックするのがおすすめです。