裁縫や調理時実習など、生活に密着したことを学習できる「家庭科」。
学校の教科の中でもっとも実践的であり、知っておいて損はない教科のひとつです。
そんな「家庭科」を英語で何て言うか知っていますか?
今回は家庭科と家庭科にまつわる英語表現、またほかの教科の名前や学校でよく使われるフレーズなどをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。

家庭科は英語で何と表現する?

英語表現を確認する前に、家庭科について確認しましょう。

家庭科では何を学ぶ?

日本の「家庭科」の授業が開始されたのは1943年のこと。男女問わず、小学5、6年生が受ける教科であり、これは現在でも変わりません。
当時の家庭科が現在のものと違う点は、中学・高校では女子のみの必修科目であったことです。
女子は「家庭科」、男子は「技術」と男女分かれて授業が行われていました。
男女ともに家庭科が必修科目になったのは中学校では93年度,高校では94年度でした。

男女ともに必修科目となった背景には女性の社会進出や、従来の性的な役割分担に変化が求められていたことがあげられます。

「家庭科」と聞くと調理実習のイメージが強いかもしれませんが、家庭科で学ぶのは衣服や住まい、食事について。どれも生きていく上で必要とされる知識です。

家庭科の英語表現は?

英語で家庭科は”home economics”といいます。このeconomicsは経済学という意味です。つまり、英語の「家庭科」では「家庭の生活設計に従い行われる経済活動」を意味します。

「家庭科」を「経済学」といわれる違和感を覚えるという方も少なくないかもしれませんね。でも、実は2022年度から家庭科の授業の中で株式や債券、投資信託など、基本的な金融商品についての学習もスタート。
もはや、「経済学」という言葉を使っても違和感はなく、「家庭科」が単に料理の手順だけを学ぶ教科ではないことが、その英語名からも見て取れるのではないでしょうか。

家庭科はいわゆる「生きていくための技術(ライフスキル)」を学ぶ科目です。
「ライフスキル」はWHOによると「日常生活に生じるさまざまな問題や要求に対して、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」。
家庭科はこれからますます重要視されていく教科になる可能性大ですね。

家庭科の関連表現をさらにご紹介

家庭科にまつわる表現をいくつかご紹介します。

  • home eco
    ちょっと長くて言いづらい”home economics”。”home eco”と略して表現されることも多いです。
  • family and consumer sciences
    最近では家庭科をこのように表現する学校も増えています。”FCS”と略されることもあります。
  • clothing room/sewing room
    被服室
  • school cooking class
    調理実習

海外にも「家庭科」はある?

海外にも「家庭科」はある?

これからもますます重要度が増すであろう「家庭科」ですが、海外でも日本と同じような授業が行われているのでしょうか?

国やそれぞれの学校により異なりますが、日本のように必須科目とされているところはそれほど多くはありません
home eco”があっても選択科目であり、選ぶ生徒は少ないとか。
なかには「家庭科」の授業を全く受けたことのない生徒もいるそうです。

家庭科をしっかり学ぶ日本人からすれば、もったいないないなと感じませんか。
家庭科は生きていく上で大切な知識を学べるとても有意義な科目。

海外での家庭科もこれから変わっていくかもしれませんね。

さまざまな教科の英語表現を確認しよう!

学校で学習する教科は家庭科以外にもたくさん!そのほかの教科の英語名も確認しましょう。
ちなみに「教科」は”subject”です。

英語 English
国語、日本語 Japanese
算数/数学 math
音楽 music
体育 PE (physical educationの略)
理科 science
物理 physics
化学 chemistry
社会科 social studies
歴史 history
地理 geography
書写 / 書道 calligraphy
図工、美術 art
音楽 music

学校でよく使う単語やフレーズを確認しよう!

学校でよく使う単語やフレーズを確認しよう!

ここでは学校でよく耳にするフレーズをご紹介します。留学などを計画している方はチェックがおすすめ。知っていないとなかなか出てこない表現が多いので、しっかり確認しておきましょう。

skip class

skip”には日本語と同様に「軽く飛ぶ、スキップする」という意味もありますが、「休む」という意味もあり、学校や授業をサボるときに使われる動詞です。

Aさん
He was grounded for skipping classes.
訳)かれは授業をサボったため、外出禁止になった。

ground”には「外出を禁止する」という意味があります。

play hooky

play hooky”も学校をサボるときに使われるフレーズです。
一瞬、「ホッケーをする」という意味かとも思いますが、スポーツのホッケーは” hockey”なので、要注意。

Aさん
My brother often plays hooky.
訳)わたしの弟はしばしばずる休みする

ちなみにこの「サボる」という言葉はフランス語が語源。”sabotage”には「破壊活動」や「工作」、「怠業」などという意味があります。

ace a test

スポーツなどの第一人者のことを「エース」と呼ぶように、形容詞”ace”は「優秀な」「一流の」という意味です。”ace”を動詞で用いる場合は「優秀な成績を収める」や「テストに合格する」という意味になります。

Aさん
Yeah! I really aced that test!
訳)やった!いい点数を取った!

hit the books

hit the books”は直訳すると「本を叩く」ですが、「一生懸命勉強する」「集中して猛勉強する」という意味のイディオムになります。

Aさん
I have to hit the books for the big exam.
訳)大事な試験のために猛勉強しないといけない。

pass with flying colors

pass with flying colors” は「容易に成功する」という意味。colorには「」や「国旗」という意味があり、”with flying colors”は色が飛んでいるのではなく、掲げられた旗がはためいている様子。

諸説ありますが、戦いに出た船がマストの先に旗を掲げて港に凱旋してくる様子がこの表現の由来だそうです。そのため”with flying colors”は「見事に」や「やすやすと」という意味を持ちます。

Aさん
I passed the exam with flying colors.
訳)試験にやすやすと合格した。

まとめ

今回は家庭科を中心に学校でよく使われる英語表現をご紹介しました。

家庭科はライフスキルを身につけるためにはとても重要な教科です。

家庭科が海外では一般的な教科ではないことは意外でしたが、その他にも日本と海外の教育では異なる点はたくさんあります。

海外の人と話す機会があれば、お互いの国の学校生活はおすすめのトピックのひとつ。日本では当たり前のことが、海外ではそうでなかったり、その反対もあったり、ときっとトークが盛り上がるはずですよ。

ぜひ家庭科について尋ねてみてください!