「あけましておめでとう!」と言えば、英語では「Happy New Year!」ですよね。新年の挨拶にまつわる英語はもうこれ一択という気もしますが、実はもっとカジュアルで友人や恋人に言いたいフレーズもありますし、ビジネス英語として使えると英語上級者になれるフレーズもあります。シチュエーションによって使い分けできるよう、ここで様々な新年の表現を学んでおきませんか?
「あけましておめでとう」の基本フレーズ
では、まずは基本となる、よく使う新年の挨拶からご紹介しましょう。一般的でよく使われるものから押さえておくのは言語学習の基本ですよね。
Happy New Year
ものすごく基本のフレーズを入れてきたなと思ったかもしれませんが、実はこのフレーズにも注意が必要なのです。これ単体で使う時には、「A Happy New Year」と言ってはいけません!「Happy New Year」だったら「あけましておめでとう」という意味になるのですが、定冠詞である「a」を付けることによって名詞になるので、「(ひとつの)幸せな新年」という意味になってしまうからです。ただ、名詞となるなら文章の中では使えますから、文中では定冠詞を使ってもOK。
どうでしょう。こうしてたかが「a」一つの違いを知ると、ネイティブスピーカーに対してどう言うのが正しいかわかってより英語の正しい知識が増えていきますよね。
Wishing you a Happy New Year!
訳)あけましておめでとう!
Happy New Year!
訳)あけおめ!
あとはこちらくらいでしょうか。基本的なフレーズで「あけましておめでとう」を表現するなら、こちらも言いますよ!直訳するなら「良い一年を」ですかね。
Have a great year!
訳)良い一年を過ごしてね!
Thanks! You too!
訳)ありがとう!あなたもね!
カジュアルな新年の挨拶フレーズ
では、新年の挨拶として使える英語のカジュアルなフレーズもいくつか見ていきましょうか。どんな言い回しができるのか、どんなシチュエーションで使えるのかを想像しながら口に出して言ってみてください。
Enjoy the holidays.
こちらは直訳すると「休暇を楽しんでね」となりますよね。これは新年が休みになるから使えるもので、長期休暇があれば新年以外でも使えます。イギリスでは休暇はholidayを使い、アメリカではvacationが多いですね。日本では一応どちらも習うものの、長期休暇はvacationで習うことになっています。
Happy New Year to my BFF!
こちらは「Happy New Year」を絡めたカジュアル表現。訳は、「あけましておめでとう親友! 」です。BFFは「best friend forever」の略で、「親友」という意味のスラングっぽい言い回しです。
ビジネスシーンでの新年の挨拶フレーズ
では、ビジネスシーンでは新年の挨拶はどのように言うのでしょうか。堅苦しい単語が出て来るのか、はたまた意外と単純で簡単な単語だけで言えるのか、見ていきましょう。
We appreciate your cooperation last year.
こちらはさすがビジネスシーンというフレーズですね。「昨年はご協力いただきありがとうございました」という意味なので、意訳すれば「あけましておめでとうございます」となるわけです。「appreciate」 は「感謝する」という意味で、フォーマルな場面でよく使われます。ですから訳は「感謝いたします」などにしてもいいわけですね。
I look forward to working with you this year.
「今年も一緒に仕事できることを楽しみにしています」と言うことで新年の挨拶になります。「look forward to~ing」で、「~を楽しみにしている」という意味になります。こちらもよく受験などで出題され、「to」の後なのに動詞に「ing」が付くのか!と引っかかりやすいものです。上手く使えるようになれば、やたら言いたくなるくらい使い勝手のよいフレーズなので覚えておきましょう。
I look forward to working with you this year.
訳)今年も一緒に仕事できることを楽しみにしています。
Me too. Let’s make a good idea.
訳)こちらこそ。ともに良いアイデアを作りましょう。
まとめ
「あけましておめでとう」は決まり文句として「Happy New Year」がありましたが、こんなよく使うフレーズにも定冠詞に注意しなければいけないことがわかりましたね。また、カジュアルに言いたい時や、ビジネスシーンで新年の挨拶をしたい時には使えるフレーズにも違いが見えました。知らないものは今のうちに覚えておき、知っているものは会話の中でサッと出て来るように、あるいは言われた際にすぐに理解できるように、リスニングやスピーキング力を鍛えておきましょう。季節の事柄は知っておくと良いコミュニケーションができるようになるので逃さないようにすることをおすすめします。