外国人と英語の会話が進むにつれて、家族の話に発展していくことがよくあります。
「うちは5人家族ですよ」
「息子が1人、娘が2人います」
家族の話しになると、お互いの共通点が見つかることがあります。そのことで場が和み、会話が弾んでいきます。

ところで皆さんは、ご家族の構成を英語で説明することができますか?
この記事では英語で家族の話しができるように、特に「息子」の表現について紹介します。
筆者にも息子がいます。楽しく学んでいきましょう!

「息子」は英語で何て言うの?

外国人は家族の話をよくします。家族と週末をどのように過ごすのか、こんなところに行った、こんなことをする予定がある、といったように家族のアクティビティに加え、息子や娘のことも話題になります。そんなとき、日本とはちょっと違う文化があります。身内のことでも、素直に褒めるところです。これは嫌味ではなく、良いものは家族のことでも率直に教えてくれるのでこちらもそれは素晴らしいね、といい感じのやりとりが発生します。

さて、そんな海外の文化をおさえたところで「息子」の英語表現をみていきます。
息子はson、発音はサンになります。ソンではないので注意してください。
sonを辞書で調べると「your male child」と説明されています。これは男性・男子の子どもであることから息子の意味になります。
息子が一人の場合は単数のa son、二人以上の場合は複数形にしてsonsにして使い分けましょう。

参考:Cambridge Dictionary son

以下、例文で使い方を確認していきましょう。

Aさん
I have a son.
訳)私には息子がいます。

このa sonとは一人息子を意味しています。

Aさん
I have three sons.
訳)私には3人の息子がいます。

息子が3人もいるということで複数形sonsになっています。息子達と言いたいときも英語ではsonsと表します。

Aさん
My son is living with us.
訳)息子も一緒に暮らしています。

My sonで私の息子/我が息子の英語表現になります。日本語のように「私の・我が」と言い方をガラッと変えなくても、英語ではmy一つ覚えればよいんですね。

Aさん
Do you have any children?
訳)お子さんはいらっしゃいますか?
Bさん
I have one daughter but don’t have any sons.
訳)娘が一人いますが、息子はいないんですよ。

 

息子に対し、娘(女の子ども)の英語はdaughter、発音はドゥォーターになります。二人以上娘がいる場合はsons同様、複数形daughtersにしてください。
成長した息子なら「a grown up son」の言い方も覚えておくと便利です。

以下、息子と娘の表現をまとめておきましょう。
息子 単数son 複数sons
娘  単数daughter 複数daughters

このまとめをぜひしっかり抑え、次ではシチュエーションごとに使えるフレーズに進んでいきましょう。

シチュエーションごとに使えるフレーズ

シチュエーションごとに使えるフレーズ

息子と一言で言っても、自分の息子、義理の息子などいくつかのシチュエーションがあります。その辺の言い方を知っておくことで英語の幅が広がります。

英語表現・あなたの息子/誰々の息子という場合

自分の息子でなく、主語が他人になる場合のケースです。
この場合はyour son(あなたの息子)、her son(彼女の息子)、his son(彼の息子)というように所有格を変化させていきます。もちろん、二人以上であればher sons(彼女の息子たち)のように複数形にしてください。

Aさん
Is your son turning thirteen? I can’t believe it!
訳)息子さん、13歳になるんですか?信じられないなぁ!

turn+数字で迎える誕生日を表します。turn 10なら10歳になるというパターンです。

Aさん
Their son is so polite.
訳)彼らの息子はとても礼儀正しいですね。

英語表現・義理の息子という場合

自分の娘が結婚、その結婚相手の男性も息子になるわけですが、これを義理の息子と呼びますね。この場合の英語はone’s son-in-law(サン-イン-ロウ)になります。in-lawはもともと「姻族」(配偶者の一方と他方の血族を相互に姻族と呼ぶ)の意味で、これが義理の娘だと、、、one’s daughter-in-lawですね。

Aさん
My son-in-law is working for a bank in London.
訳)息子はロンドンで銀行に勤めています。

日本語に訳する場合は、特に義理の息子と言う必要はなく息子でよいでしょう。

英語表現・パートナーの息子という場合

義理の息子ではなく、結婚相手やパートナーが以前のリレーションシップで子どもがいる場合、これを日本語では継子(けいし)または連れ子と呼びます。このときの英語表現はstepson(ステップサン)になります。

Aさん
It’s a bonus to have our stepson, Neil.
訳)ニールがいることは思いがけない贈り物だよ。

賞与というbonus(ボーナス)が「思いがけない贈り物」の意味で使われています。
ちなみに、ステップサンから見た母親はstepmother/stepmom、父親はstepfather/stepdadです。

一人息子、放蕩息子、息子たち、ドラ息子

一人息子、放蕩息子、息子たち、ドラ息子

ここでは、キーワード「息子」が使われている言葉、そしてその英語表現を紹介していきましょう。息子のスラングも合わせてみていきます。

一人息子の英語表現

子どもが一人いて、その子どもが男児の場合に「一人息子」と呼びます。英語ではan only sonとし、親からみたときにWe have an/the only son、自分が一人息子だと言いたいときにはI’m an/only sonとします。

放蕩息子の英語表現

放蕩(ほうとう)息子とは道楽者だったり、お酒や女性に溺れていくつになっても役に立たない息子のことを指します。親であれば呆れるとともに、そんな息子の将来を心配して止みません。
こんな息子のことを英語では「a prodigal son」になります。prodigal(プロディグル)は本来、金遣いの洗い、浪費するという形容詞であり、また名詞では浪費家、放蕩息子の意味があるのです。

息子たちの英語表現

二人以上である息子たちの英語表現は上述した通り、シンプルに「sons」(サンズ)とします。ちなみに、息子どうしの兄弟げんかを「fight」、口喧嘩は「argue」(アーギュー)で表します。これは姉妹に関しても同様です。

ドラ息子の英語表現

ドラ息子ってすごい表現ですね 汗)怠け者で遊び呆けているイメージです。どら息子のドラは打楽器の銅羅(どら)が由来です。鐘をつく→金を尽くとなって、お金を使い果たすことにかけた言葉だったそうです。
英語では「a lazy son」と、怠け者の息子そのまま直球の言い方になります。

息子のスラング英語表現

可愛さあまって、英語圏では自分の息子のことを様々な呼び方をします。

  • my love
  • darling
  • honey
  • treasure
  • sweet heart

注意が必要なフレーズも一つ紹介しましょう。海外の映画やドラマでもよく使われる「son of a bitch」は男性に使う悪口スラングです。bitchは「雌犬」の意味があり、このスラングはかなり強烈なものですのでsonが使われているものの使わないほうが安全です。

息子みたいなもの、息子の嫁、息子を産む

息子みたいなもの、息子の嫁、息子を産む

最後に、息子関係の他の例文も紹介しましょう。

息子みたいなものを英語で表現

実の息子ではないものの、家族のように息子みたいに思う存在。または、年の離れている男性の友人に対して「息子みたいなもんだね」と言うこともあります。そんな相手にはlike(~のような)を使い、「You’re like my son」(あなたって私の息子のようなものよ)と言うことができます。加えて「まるで~のような」に当たるkind ofで「You’re kind of my son」でもよいでしょう。

息子の嫁を英語で表現

直訳すれば「my son’s wife」です。例えば、長男の嫁ならthe oldest/eldest son’s wife、次男の嫁であればthe second son’s wifeです。
上述したように息子の嫁→義理の娘であるone’s daughter-in-lawも使えるようにしましょう。

Aさん
I get along with my son’s wife, but I don’t know how she thinks of me though.
訳)息子の嫁と仲がいいのよ。彼女がどう考えてるかは分からないけどね。

嫁姑問題、、、最大限避けて楽しい時間を過ごしたいですね。

息子を産むを英語で表現

出産は「give birth」、息子を産むはこのフレーズを使いgive birth to a sonになります。例えば、My wife gave birth to a son yesterday(昨日、息子が産まれたんだ)にしたり、またはもっとシンプルにMy wife had a son yesterdayにしても息子を産んだという意味は同じです。

まとめ

息子は英語でson。皆さんにとっても馴染みのある単語だったかもしれません。しかし、この記事では一つ進んで放蕩息子や義理の息子など色々な表現を紹介しました。
息子を含む家族のことを英語で説明できるようになっておくとコミュニケーションに役立つこと間違いなし!です。