spontaneousという英語を知っていますか?
使ったこともまったく無いし、なんだか発音も難しそうと思われたかもしれません。しかし、spontaneousを使えると英会話の幅が広がります。

記事ではspontaneousの意味や語源、そしてスラングを含む関連する表現までいろいろ紹介しましょう。

スポンティニアス

スポンティニアス

spontaneousは形容詞で、カタカナの発音はイギリス英語でスポンティニアス、アメリカ英語ではスパンティニアスのように発します。
いったい、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか?

spontaneousの意味

spontaneousそもそものニュアンスは「自発的な」です。自発的とは物事を自分から進んで行なうことであり、同義語には主体的、能動的が挙がります。英語表現ではvoluntaryやself-motivatedに置き換えられます。

もうひとつ、spontaneousには何かに強制されることがなく「自然発生する」「自動的に起こる」の意味もあります。

これらの意味から、例えば誰もしたがらないPTAの仕事を自らかって出る行動(自発的)、悲しい映画を観ていたら自然と泣けてきちゃうことなどをspontaneousが表します。

Aさん
My resolution is to be more spontaneous.
訳)私の決意は、もっと自発的になることです。
Aさん
The crowd in a concert hall gave spontaneous applause to the performers.
訳)コンサートホールの観客は、出演者に自然と拍手を送った。

何かが起こるまで待っているのを止め能動的に行動する目標、コンサートを聴いている人たちが感動して強制されることなく拍手を送っていた、言い換えてみればhappening naturally(自然に起こる)です。
この辺のスポンテイニアスのニュアンスをしっかり捉えましょう。

spontaneousの語源と類義語

ギリシャ語のような響きを持つspontaneousですが、ラテン語で「自ら進んで・喜んで」の意味を持つsponteが語源です。

類義語を知るとspontaneousのイメージがさらにつかめますので以下、紹介しましょう。
unforced 強制的でない
voluntary 自由意思による・自発的な
impulsive 衝動で動く・直情的な
このように、計画でなく、誰に頼まれるわけでもなくする行動にspontaneousが使えます。

spontaneousの意味 – スラング

spontaneousをネイティブがどう使うのか、ここでいきなりスラングを紹介しましょう。

スラングのspontaneous

「自発的な」「自然発生する」といった意味を持つspontaneousが日常会話にどのように使われるのでしょう?自発的や自然発生をもっとカジュアルにしたイメージの言葉がヒントになります。それが「突然」「急に」です。事前に計画を立てることなく、感情や衝動に駆られて突然何かを決定するようなときにスラングとして使われるのです。

Aさん
We went for a spontaneous drink today.
訳)今日は急に飲みに行ったんだよ。

「今日は飲みに行った」と「今日は急に飲みに行った」のニュアンスの違いは大きいですね。spontaneousを使えば、このような自然な会話ができます。

Aさん
My husband spontaneously decided and booked a family holiday without talking to us.
訳)夫は私たちと話すことなく、突然家族旅行を決めて予約したんですよ。

副詞spontaneouslyに変えた例文でも、夫の突然の行動を表現しています。綿密に計画を立てるのとは真逆、ホリデー行きたい!じゃ予約だ!と衝動に駆られた夫をイメージしてください。

ここまで読んだ皆さん、spontaneousは「いきなり・突然の」の意味を持つsuddenに似た使われ方をしていることにお気づきかもしれません。この機会に、ネイティブのようにspontaneousを使えるようにしましょう。

spontaneousの意味 – 性格

spontaneousは人の性格を表すときにも使われる言葉です。いったい、どんな性格か想像できますか?

spontaneousな性格とは?

ここまで、急に、突然といったニュアンスを紹介してきました。性格に関してもこれらが使い方のキーになります。
皆さんの周りに、物事を突然決める人いませんか?

Everyone says that he is a spontaneous person.

この例文で、誰もが認めるスポンティニアスな性格の彼とは、突発的に行動するアクティブな人というポジティブな評価になります。

Aさん
She is completely the opposite to a spontaneous person, she plans too many things.
訳)彼女はスポンティニアスとは真逆で、いろいろなことを計画しすぎです。

こんな女性がいるとします。きっちりと計画を立てることも決して悪いことではありませんね。

spontaneous combustionの意味

次はspontaneous combustionというフレーズです。
「自然発火」の意味を持っています。

「自然発火」の例文

自然発火としての例文は、筆者の住むイギリスのBBC Newsから抜粋して紹介します。

Aさん
Michael Faherty, 76, died at his home in Galway on 22 December 2010.
Deaths attributed by some, to “spontaneous combustion”, occur when a living human body is burned without an apparent external source of ignition.

訳)マイケル・ファハティ(76)は2010年12月22日、ゴールウェイの自宅で死亡した。
「自然発火」が原因とされる死亡事故は、外部からの明かな着火源が無いにもかかわらず、生きた人体が燃やされた場合に発生する。

引用:BBC “First Irish case” of death by spontaneous combustion”

i am spontaneousの意味

i am spontaneousの意味

”I am spontaneous”は、のびのびとした行動をとるような自分を表現するフレーズです。

I am spontaneousの例文

Aさん
I’m a spontaneous and lively woman.
訳)私ってのびのびとした活発な女性よ。

この例文には、計画なしに自然な感情の赴くままに行動する、自由奔放な女性といったニュアンスが込められています。付き合う相手にとっては面白いと感じるか、突発な行動に振り回されるかどちらかかもしれません。

Are you spontaneous? I’m spontaneous.のようにも会話できますね。

番外編 Be more spontaneous

自分のことをspontaneousだ、spontaneousじゃないというだけでなく、誰かからspontaneousになってくれない?と言われるシーンがあるかもしれません。
お決まりのパターンに飽きた人が、たまには突発的に何かを始めるようなサプライズが欲しいという会話を紹介しましょう。

Aさん
What are we eating tonight?
訳)今夜、何を食べる?
Bさん
Well, if you don’t mind to have a baked potato, I can do it quickly.
訳)そうだな、ベイクドポテトで良かったらすぐに作れるよ。
Aさん
Baked potato again?! I want to eat something different. Be more spontaneous please!
訳)またベイクドポテト?!何か違うものが食べたいな。もっとスポンティニアスになって~!

自発的に考えて、突然行動に起こす、スポンティニアスの意味から考えると、まんねりディナーにせずに普段と違うものを考えて欲しいというお願いです。

まとめ

spontaneousは「自発的な」「自然発生する」を基本に、突然何かをするような人やシーンに使える表現です。
何らかの要因や計画によらないで自然に、無意識にするようなとき、ぜひspontaneousを英会話に取り入れてみてはいかがでしょう?