皆さんはしっかり貯金していますか?

私は昔から貯金が苦手で、最近でこそそれなりに貯められるようになりましたが、若い頃は宵越しの金は持たないスタイルでした。その結果、食費がなくてTポイントでパンを買って生活したことも…。

さて、そんなわけで今回のテーマは「貯金」です。お金を貯めることを英語で何と表現するかについて、詳しく確認していきます。

また、記事の後半では「預金」や「貯金箱」など、貯金に関連する表現についても取り上げていますので、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「貯金」は英語で何て言う?

「貯金」を表す際、英語では “savings” がよく使われます。発音記号は「ˈseɪvɪŋz」で、カタカナだと「セイヴィングズ」となります。

「貯める」ことを英語では save と言うので、saving と動名詞にすることで「お金を貯めること、貯金」の意味になります。では、なぜ savings と複数形になっているかというと、何度も繰り返しお金を貯めるからです。

たとえばゲーム機や洋服などの欲しいものがあって貯金するとしましょう。その際、1回だけで軍資金が揃ったら貯金とは言わないですよね。日々意識的にコツコツお金を貯めることによって、初めて欲しいものが買えるわけで、savings の s の部分には、この「コツコツ感」が反映されています。

Aさん
I have 500 yen in savings.
訳)私の貯金は500円です。
Bさん
That’s not much!
訳)少なっ!

 

「貯金する(お金を貯める)」は英語で何て言う?

「貯金する」は英語で “save money” と言います。

先ほども取り上げた通り、save が「貯める」を意味するので、save money でそのまま「お金を貯める」という意味になります。また、文脈上明らかな場合は save だけで使われることもよくあります。

Aさん
I’ve decided to save for the future.
訳)将来のために貯金することに決めました。
Bさん
Make sure you don’t give up after just three days.
訳)3日坊主にならないように気をつけて。

 

なお、明確な目的をもって貯金する場合は “save up” が使われます。ここで使われている up には上に向かうイメージがあるので、目標額に向けてお金を積み上げていくニュアンスでしょう。

Aさん
I want to save up for a coat I like, but it’s hard to save the money…
訳)欲しいコートがあるから貯金したいけど、なかなか貯まらない…。
Bさん
It’s because you keep buying little stuff like T-shirt.
訳)Tシャツとか細々したもの買ってるからだよ。

 

また、少しカジュアルな言い方ですが “put money aside” も、貯金を意味してしばしば使われます。aside は「脇」の意味なので、put money aside を直訳すると「脇にお金を置く」となります。

以上の3つの表現をまとめると、以下のようになります。それぞれのニュアンスの違いを掴んでおきましょう。

 

貯金する(お金を貯める)

save money 目的の有無に限らず、幅広く貯金することを表す
save up 特定の目的のために貯金することを表す
put money aside 貯金することを表すカジュアルな表現。特定の目的があることが多い。

 

「お金が貯まる」は英語で何て言う?

日本語ではしばしば「お金が貯まる」と、お金を主語にして表現します。しかし、英語で同様に money を主語にして表現するのはあまり一般的ではありません。そのため、「お金が貯まる」の意味でも前述の save money、save up、put money aside の3つが使われます。

英語で「お金が貯まる」とお金を主語に取らない理由は、おそらくお金が勝手に貯まるわけではないからでしょう。お金が貯まるためには、たくさん稼いだり節約をしたりと、自発的な努力が必要です。

Aさん
I wonder why I can never seem to save money no matter how much time passes.
訳)何でいつまで経ってもお金が貯まらないんだろう。
Bさん
If you don’t put in the effort to save, money won’t accumulate.
訳)貯める努力をしなければ、お金は貯まらないよ。

 

「預金」や「貯金箱」など、貯金の関連表現を英語で言ってみよう!

「預金」や「貯金箱」など、貯金の関連表現を英語で言ってみよう!

ここからは、「預金」や「貯金箱」など、貯金に関連する表現を英語で何と言うか確認していきます。

これらを知っていれば、英語表現の幅が広がるはずです。ぜひマスターしていきましょう。

「預金」in English

銀行にお金を預ける「預金」は、英語だと “deposit(デポジット)” と言います。deposit はもともとお金を預けることを表す動詞ですが、このように名詞として使うことも可能です。

なお、預金と貯金は意味が曖昧な言葉ですが、お金を預けることを強調する場合は「預金(deposit)」、お金を貯めることを強調する場合は「貯金(savings)」を使う点で、日英のイメージは共通しています。

そのため、たとえば「銀行に預金する」と「銀行に貯金する」はどちらも問題ないですが、「将来のために預金する」は少し不自然な表現になります。

「積立貯金」in English

毎月一定額をコツコツ貯金する「積立貯金」は、英語だと “installment savings”と言います。「積立預金」の場合は “installment deposit” でOKです。

ここで使われている installment(インストールメント)は「分割」を表します。目標額を月々の金額に分割するイメージから、このように呼ばれるようになったのでしょう。

ちなみに、「定期預金」の意味で “time deposit” が使われることもあります。”time savings” でもOKですが、こちらは「時間の節約」と取られる可能性もあるので注意しましょう。

「貯金箱」in English

「貯金箱」は英語で “piggy bank(ピギーバンク)” と言います。

ここで使われる piggy は「豚の」という意味なので、piggy bank を直訳すると「豚の銀行」になります。確かに、貯金箱というと豚の形をしているイメージがありますよね。

実際に豚の形をした貯金箱はもちろん、それ以外の貯金箱も基本的には piggy bank でOKです。それでも差別化したい場合は “moneybox” という言い方もありますが、piggy bank ほどメジャーではありません。

ちなみに、豚の貯金箱が一般化した由来は、一説には職人が赤粘土を表す pygg と豚を表す pig を聞き間違えて作ってしまったからだといわれています。なんともおちゃめな逸話ですね。

まとめ

今回は「貯金」に関する英語表現について、詳しく確認してきました。

貯金は英語で “savings” と言うのが一般的です。何度も繰り返しお金を貯めるイメージから、最後に複数形のsが付く点に注意しましょう。

今回ご紹介したことを参考に、日本語でも英語でも、目標に向けて貯金をする努力をしていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!