この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「家(壁・屋根など)」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。
「家」とは、生活の拠点となる住居のことです。おおよその人が毎日を家で過ごしており、生きていくうえで必要不可欠な場所です。日本では竪穴住居から始まり、畳が敷き詰められた日本家屋、フローリングの洋風家屋などさまざまな家が存在してきました。また、「家」という一言で血縁関係や家系という意味もあります。
そんな「家(壁・屋根など)」などのつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。
1.家貧しくて孝子あらわる
「家貧しくて孝子(こうし)あらわる」は、環境が悪化したときにこそ誠実な人間性が明らかになるという意味の「ことわざ」です。この「ことわざ」は、家が貧乏であると子供が親を助けようと働きにでるが、そんな時こそ子供の善行が広まるという意味から生まれているそうです。
英語では、
「Honesty humanity is known to the world when it is poor.」
と翻訳することができます。
直訳で「誠実な人間性は貧しいときにこそ世間に知られる。」という意味です。
また、他にも
「Adversity brings out a man’s virtues.」
と翻訳することができます。
”adversity”は「逆境」、”bring out”は「引き出す」。”virtues”は不可算名詞と可算名詞があり、ここでは可算名詞の「道徳的美点、徳目」の意味です。「逆境は徳目を引き出す」という意味になります。
2.壁に耳あり 障子に目あり
「壁に耳あり障子に目あり」は、他に誰も居ないと思った場所でも誰が聞いているか分からないので、秘密話をする際は用心せよという意味の「ことわざ」です。単に「壁に耳あり」「障子に目あり」ということもあります。
英語では
「The walls have ears and the doors have eyes.」
と翻訳することができます。
”wall”は「壁、へい」の意味です。
他にも
「It is an ear on the wall.」
と訳すことができます。
3.鰻の寝所
「鰻の寝床」は、細長い場所を例えた「ことわざ」です。だいたい謙遜する際に使う「ことわざ」です。
英語では
「Long and narrow place」
と訳すことができます。直訳すると「狭く細長い場所」となります。
”narrow”は「狭い」という意味です。
4.男は閾を跨げば 七人の敵あり(おとこはしきいをまたげば しちにんのてきあり)
「男は閾を跨げば七人の敵あり」とは、男が家を出て社会で働くのには、多くの競争相手がいることを意味する「ことわざ」です。
英語では
「Once outside the gate, a man has seven enemies.」
と訳すことができます。
”Once”はここでは、「いったん~すると」という接続語として使用しています。”outside the gate”で「門の外側」という意味です。
まとめ
今回は、「家(壁・屋根など)」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。
「壁に耳あり障子に目あり」のようによく使われる「ことわざ」だけでなく、「男は閾を跨げば七人の敵あり」や「鰻の寝床」など少し珍しい「ことわざ」もありましたが、あなたはご存じでしたか?
今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!