日常生活の中で「四角形」について話す機会はそれほど多くないかもしれませが、ふとした瞬間に出てくる言葉でもありますよね。
たとえば、「四角形の器の~」「正方形の形の~」といったように何気なく言葉を発しているでしょう。
また、一口に「四角形」といっても「正方形」「長方形」「台形」などさまざまな表現があります。
日本語で「四角形」についていろいろな言葉があるように、英語でも四角形の形によって複数の表現があります。
そこで今回は、四角形にまつわる英語表現を紹介していきます。
せひ参考にしてくださいね。
「四角形」は英語で?
そもそも「四角形」とは「4本の直線で囲まれた平面上の図形」と定義されています。
そのため、四角形というと「正方形」や「長方形」といった特殊な定義のある図形もまとめて四角と言い表せるのです。
このようにすべての四角形を総称する呼び方を、日本語では「四角形」と言いますよね。
英語では「quadrilateral」という単語を使います。
あまり聞きなれない単語かもしれませんが、とにかくどのような形の「四角形」でも言い表せるので覚えておくようにしましょう。
形ごとに違う四角形の英語表現
一口に「四角形」といっても、特殊な定義が決められている形がありますよね。
たとえば「ひし形」や「正方形」は四角形ではあるものの、形が決まっています。
先ほど紹介した「quadrilateral」であらゆる四角形を表現できますが、より細かな単語を覚えておくと便利です。
四角形には4つの辺があります。
平行四辺形
まずは「平行四辺形」の定義について確認しておきましょう。
何となく学生時代に習ったことがある……という程度で、きちんと定義を言えない方が多いのではないでしょうか。
「平行四辺形」の定義は「2組の対辺がそれぞれ平行である四角形」です。
なお、平行四辺形の定義に特徴を加えたものが「長方形」「ひし形」「正方形」となります。
つまり「長方形」「ひし形」「正方形」は平行四辺形の進化系にあたるのです。
「平行四辺形」は英語でparallelogram または rhomboidと言います。
会話で使われるのはparallelogramが一般的なため、まずはparallelogramという単語を押さえておきましょう。
ひし形
次に「ひし形」の定義について確認しておきましょう。
「ひし形」の定義は「4つの辺がすべて等しい四角形」です。
4つの辺の長さが等しい場合、必然的に向かい合う2組の対辺がそれぞれ平行になります。
そのため、ひし形は平行四辺形の一種と言えるのです。
英語で「ひし形」はrhombusと言います。
rhombusの複数形はrhombiまたはrhombusesであり、不規則に変化するためむずかしく感じるかもしれません。
わたしはひし形の問題が解けませんでした。
正方形
英語で「四角形」といえばsquareという単語がパッと思い浮かぶでしょう。
squareは四角形というイメージがありますが、実は間違いで、正式には「正方形」を指す言葉です。
正方形の定義は「4つの角がすべて等しく,4つの辺もすべて等しい四角形」となりますよ。
四角形の総称としてsquareという単語を使ってしまうと、うまくコミュニケーションが取れないので注意しましょう。
四角形を総称して表現する場合、先ほど紹介したquadrilateralと使うのが正しい表現となります。
わたしは部屋に正方形の窓が欲しいです。
わたしは正方形のテーブルを探しています。
長方形
「正方形」と同じくらいよく使う表現に「長方形」がありますよね。
長方形は英語でrectangleと言います。
正方形という意味のsquareはよく使うものの、rectangleはあまり聞き馴染みのない方も多いでしょう。
長方形の定義は「4つの角がすべて等しい四角形」です。
4つの角がすべて等しい四角形は、必然的に向かい合う2組の対辺がそれぞれ平行になります。
そのため、長方形も平行四辺形の一種と言えるのです。
長方形の対辺は並行です。
あの長方形の建物が私の大学です。
台形
少し特殊な四角形の形に「台形」がありますよね。
台形の定義は「少なくとも1組の向かい合う変がお互いに平行である四角形」となります。
つまり、台形の中でも。2組の辺か互いに平行になっている四角形が平行四辺形にあたるため、平行四辺形は台形の一種と解釈できるのです。
また、平行四辺形の一種として紹介した正方形や長方形、ひし形も台形の一種と言えるでしょう。
「台形」の英語表現はアメリカとイギリスで異なるのがポイントです。
アメリカ英語では「trapezoid」、イギリス英語では「trapezium」と言います。
これは台形です。
等脚台形
だんだんむずかしくなってきましたが、次は「等脚台形」について確認しましょう。
日本語でもあまり使わない表現ですが「等脚台形」を簡単に表現するなら、左右対称の台形です。
底辺の左右の内角が等しい台形を指しますよ。
「等脚台形」は先ほどの台形の英単語にisoscelesという単語が加わります。
isoscelesは「二等辺の」という意味があり、等脚台形を表現できるのです。
「等脚台形」はアメリカ英語で「isosceles trapezoid」、イギリス英語で「isosceles trapezium」と言います。
わたしは数学の授業で等脚台形について学びました。
たこ形
「たこ形」も四角形の一種ですが、「隣り合った2組の辺の長さが等しい」四角形を指します。
お正月の風物詩である凧あげの凧そのものの形をイメージすると分かりやすいでしょう。
たこ形は英語でkiteといいます。
kiteは四角形の形の「たこ形」を表現できますが、凧あげの「凧」や「トビ」「飛行機」と言った意味もあります。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「四角形」の英語表現について紹介しました。
日常会話でふとした瞬間に出てくる「四角形」という言葉は、頻出ではないものの覚えておくと便利な単語です。
また、「四角形」をsquareと認識している方も多いですが、squareは「正方形」を意味する言葉なので注意しましょう。
「四角形」を総称するシーンではquadrilateralという単語を使うのが適切です。
他にも「長方形=rectangle」「平行四辺形=parallelogram」などさまざまな表現があります。
ぜひ今回の記事を参考に「四角形」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。