出産は、人生の中でも最大級のビッグイベント。自分や友達に子どもが生まれたら、報告や祝福は欠かせないですよね。とはいえ、出産にまつわる英語にはなじみがなく、ピンとこないのも事実です。

そこで今回は、妊娠・出産に関する英語を例文とともに解説します。出産のお祝いや報告に役立つ英語表現もご紹介。妊娠・出産の話題にも、英語で対応できるようになるはずです。ではさっそく、「出産する」を意味する単語から見ていきましょう。

「出産する」の英語表現3選

「出産する」を意味する英語は、主に3種類。順番に解説します。

have a baby

日常会話で「出産する」と言うとき、もっともナチュラルなのが”have a baby”という表現。「子どもがいる」という意味もありますが、日本語の「出産する」と同じ使い方もできる言葉です。

「出産予定」なら”will have a baby”や”having a baby”、「出産した」なら”had a baby”にして、時制にも対応します。

Aさん
My sister will have a baby in August.
訳)私の姉は8月に出産予定なの。
Aさん
Your life changes a lot when you have a baby.
訳)子どもが生まれたら、生活はガラッと変わるよ。

また”have a baby”の場合、”we”を使うと男性も主語に入れられるのが特徴です。例えば、妻が出産予定の男性ならこんな風に話せます。

Aさん
We are having a baby next week!
訳)来週、私たちに子どもが生まれるんだ!

”have a baby”は日常会話での登場回数が多いので、まずはこの言葉をおさえておくのがおすすめです。

give birth

”give birth”も「出産する」という意味の言葉。”give birth to ~”で、「~を出産する」となります。”have a baby”よりも少しかたい印象を与えるフレーズですが、同じように使えます。

Aさん
She gave birth to a healthy baby girl.
訳)彼女は健康な女の赤ちゃんを出産した。
Aさん
My wife will give birth to our son in May.
訳)5月に妻が息子を出産予定なんだ。

deliver

”give birth”と同じ使い方ができるのが”deliver”。”deliver ~”で、「~を出産する」という意味になります。”give birth”と同じように、少しフォーマルな響き。

Aさん
She delivered her second child at home.
訳)彼女は第二子を自宅で出産した。

また”deliver”は「出産を手伝う」という意味ももつため、主語に”doctor”や”midwife(助産師)”がくることもあります。

妊娠・出産にまつわる英語の言い回しと例文

妊娠・出産にまつわる英語の言い回しと例文

ここからは、妊娠や出産にまつわる言い回しを例文とともにご紹介します。

妊娠中

今妊娠中なの。

I’m pregnant. / I’m expecting a baby.

「妊娠している」をダイレクトに表すのは”pregnant”。”expecting a baby”にすると、少しやわらかい響きになります。

第一子が来年の春に生まれる予定なんだ。

We’re expecting our first child next spring.
妊娠4ヶ月だよ。

I’m four months pregnant.

「妊娠~ヶ月」は”~ month pregnant”で表現できます。

予定日はいつなの?

When is your baby due?
予定日は7月7日ごろだよ。

The baby is due around July 7.

「予定日」は”due(デュー)”です。

つわりがひどいんだよ。

I’m having bad morning sickness.

出産

破水したみたい!

I think my water broke!
陣痛が起こっている。

I’m having contractions.

日常会話ではよく、「陣痛」は子宮の収縮を表す”contractions”で表現されます。また、陣痛を含む分娩の過程を”labor”と呼ぶことから、”in labor”で「分娩中」という意味になります。

妻は分娩中なんだ。

My wife is in labor.
医師は陣痛を促進した。

The doctor induced my labor.
帝王切開を受けなければならなかったの。

I had to have a C-section.

「帝王切開」の正式名称は”caesarean section(シザリアン・セクション)”。日常会話では、略して”C-section(シー・セクション)”を使うのが一般的です。

「出産おめでとう」を伝える英語表現

「出産おめでとう」を伝える英語表現

「おめでとう」と言いたいときは”Congratulations(コングラッチュレーションズ)”がスタンダード。すぐ後に”on ~”をつけて使います。親しい間柄なら、”Congrats(コングラッツ)”というフランクな言い方も◎です。

出産おめでとう!

Congratulations on your new baby!
小さな家族が増えてよかったね。

Congrats on the new little addition to your family.
本当によかったね。

I’m so happy for you.

”I’m happy for you”は、出産以外のシーンでも使いやすい表現です。

新しい小さな家族に会うのが楽しみ!

I can’t wait to meet your new little one!

SNSでも使える!出産報告の英語表現

SNSでも使える!出産報告の英語表現
「男の子(女の子)です!」

It’s a boy / girl!

この表現は、出産を報告するメッセージカードでもよく見るタイプ。「#itsaboy」のようにタグ付けして、赤ちゃんの写真とともにSNSにたくさんアップされています。

男の子に恵まれました。

We are blessed with a baby boy.
小さな女の子が、無事私たちのところへ来てくれたよ。

Our little girl has arrived safely to us.

誕生を”arrive”と表現するケースもよく見られます。”arrived safely”とすれば、「無事に出産できた」というニュアンスも伝えられますね。

新しく仲間入りした小さな家族を紹介させてね。

Allow us to introduce our little addition to our family.
生まれたばかりの赤ちゃんを紹介します!

Introducing our new born to you!

妊娠・出産にまつわる単語

妊娠・出産にまつわる単語
つわり: morning sickness

逆子: breech baby

予定日: due / due date

陣痛促進: labor induction

自然分娩: natural labor / delivery

無痛分娩: epidural labor / delivery

帝王切開: C-section

安産: easy labor

難産: hard labor

母乳を与える: breastfeed

出産休暇: maternity leave

まとめ

「出産する」と英語で言いたいときは、まず”have a baby”を覚えておけばOK。日常会話では、ほぼこの表現が使われます。

ただ妊娠・出産にまつわる単語には、”morning sickness(つわり)”など、普段使わない特殊な言葉が多いもの。

詳しく説明したり質問したりしたい場合は、よく使う単語をおさえておくとスムーズでしょう。出産に関する英語を覚えて、人生の大切な1ページを分かち合ってくださいね。