幼い頃、親が「東名高速」と言うのを聞いて、音から勝手に「透明高速」だと思い込んでいました。
とはいえ、本当に透明な道路があると思ったわけではありません。料金所などがなく、一般道との見分けがつかない高速道路を「透明高速」と呼ぶんだと、無駄に定義づけて理解していました。いやはや、子供の想像力はなんとも面白いものですね。
さて、そんなわけで今回のテーマは「高速道路」です。英語で高速道路を何と呼ぶか、詳しく確認していきます。
また、記事の後半では「料金」や「インターチェンジ」など、高速道路の関連表現についても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「高速道路」は英語で何て言う?
「高速道路」を表す英語表現は、主に “highway”、”freeway”、”expressway”、”motorway” の4種類です。
それぞれに表すニュアンスなどが異なるので、1つずつ詳しく確認していきましょう。
高速道路①:highway
「高速道路」の意味で最も一般的な英語表現が “highway” です。発音記号は【ˈhaɪweɪ】で、カタカナ表記すると「ハイウェイ」となります。
ここで使われている high はもともと「高い」を表す形容詞ですが、そこから転じて「主要な、主な」という意味で使われています。way は「道」の意味なので、highway で「主要な道」というニュアンスになり、道幅の広い道路を表します。
そのため、highway が必ずしも高速道路を表すわけではないので注意が必要です。中には、幹線道路や国道などの一般道を表すケースもあります。
I enjoyed a drive on the highway over the weekend.
訳)週末に、高速道路を使ってドライブを楽しみました。
高速道路②:freeway
主にアメリカで「高速道路」の意味で使われるのが “freeway” という表現です。発音記号は【ˈfriːˌweɪ】で、カタカナだと「フリーウェイ」となります。
ここで使われている free はもともと「自由」の意味ですが、そこから「自由→お金を払わなくてよい」と意味が転じ、「無料」の意味でも使われます。つまり、freeway で「無料の道」を表すのです。
なぜ高速道路なのに無料なのか、我々日本人からすると不思議ですが、アメリカでは無料で使える高速道路(幹線道路)が多くあるため、こちらが一般的に使われているようです。日本にある道路だと、バイパスが近いイメージでしょう。
When you take the freeway, you arrive at your destination faster than on regular roads.
訳)高速道路に乗ると、一般道よりも早く目的地に着きます。
高速道路③:expressway
日本語の「高速道路」のニュアンスに最も近いのが “expressway” という表現です。発音記号は【ɪkˈsprɛsˌweɪ】で、カタカナだと「エクスプレスウェイ」、あるいは「イクスプレスウェイ」となります。
express は「外に(ex)出す(press)」が原義で、動詞だと「表現する」の意味で有名ですが、形容詞だと「急行の、移動が速い」という意味になります。そのため、expressway で「急行道路」というニュアンスです。日本語の「高速道路」に非常に似ていますよね。
先述の highway と freeway が主にアメリカ英語で使われていたのに対し、expressway は多くの国で広く使われる表現です。そのため、アメリカ以外の国でどの表現を使うかで迷ったら、ひとまず expressway を使っておけば間違いないでしょう。
Japanese expressways are challenging for beginners.
訳)日本の高速道路は、初心者には難しいです。
高速道路④:motorway
主にイギリスで「高速道路」を表すのが “motorway” という表現です。発音記号は【ˈmoʊtərˌweɪ】で、カタカナ表記だと「モーターウェイ」となります。
motor は、日本語でも「モーター」とカタカナ英語で定着している通り、ガソリンや電気などで動く「動力装置」を表します。そこから、自動車やオートバイ(バイク)など専用で、歩行者や自転車などが入れない「自動車専用道路」の意味で使われるようになりました。
なお、イギリスの場合もアメリカと同様、高速道路は無料の場所が多いようです。日本では100%有料なことを考えると、イメージに大きな違いがありますね。
In the UK, there are many free motorways.
訳)イギリスの高速道路は、無料のものが多いです。
高速道路の英語での略称は?
以上挙げた「高速道路」を表す4種類の英語表現には、それぞれ以下のような略称が存在します。
- Hwy(=highway)
- Fwy(=Freeway)
- Expy(=Expressway)
- Mwy(=Motorway)
これらの略称は、交通標識や地図などに使用されますが、口語で使われることはほとんどありません。また、地域によって使われる表現が変わってくるので、海外で運転する際は注意しましょう。
高速道路の関連表現を英語で言ってみよう!
最後に、「インターチェンジ」や「高速道路の料金」など、高速道路に関連する表現を英語で何と言うかについても、詳しく確認しておきましょう。
「国道」in English
道路のうち、国費で設置されている「国道」は、英語で “national highway(ナショナルハイウェイ)”、あるいは “national route(ナショナルルート)” と呼びます。
national は「国」を表す nation の形容詞形であり、national を付けることで「国の○○」という意味になります。国道はたいていの場合、複数車線の大型道路なので、highway がぴったりです。また、特定の方向へ伸びていることから route もしばしば使われます。
なお、県道の場合は同じ考え方で “prefectural highway” や “prefectural route” と言います。
「インターチェンジ」in English
高速道路にある「インターチェンジ」は、英語でも同様に “interchange” と言います。
そもそもインターチェンジとは、複数の道路を立体的に交差させることで、渋滞が起きないようにする施設です。
日本では、下道(一般道)と高速道路の交差したところに出口があることから「インターチェンジ≒出口」の意味でも使われますが、これは和製英語だと言われています。英語の場合、出口は “exit(イグジット)” と呼ぶ方が一般的です。
「高速道路の料金」in English
有料の高速道路を使用する際にかかる「料金」は “toll(トール)” と言います。
toll はもともとドイツ語で「税金」を表す zoll に由来するといわれていて、関所で徴収する通行税から、現在では高速道路の利用料金を表す際に広く使われています。
なお、高速道路の出入り口に設置されている「料金所」は、英語だと “tollgate(トールゲート)” と言います。
まとめ
今回は「高速道路」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
高速道路は、アメリカ英語だと “highway” か “freeway” と呼ぶことが多いですが、幹線道路なども含めて表します。そのため、厳密に表現したいなら “expressway” を使うとよいでしょう。また、イギリス英語では同様の道路を “motorway” と呼んでいます。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!