大人も子供も大好きなカレー。ビーフカレーにポークカレー、チキンカレーにシーフードカレー、と具材が何であっても美味しい一皿が出来上がります。

お店や家庭によって様々なレシピがあり、アレンジも自由自在ですが、「我が家のカレーが一番」と思っている人も多いのではないでしょうか。

さてこのカレー、英語ではなんて言うんでしょう?カレーライスって英語なんでしょうか?今回は、カレーにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。

 

カレーライスって英語でなんて言う?

カレーライスって英語でなんて言う?

カレーライスを直訳すると「curry rice」ですが、これは和製英語であるため、ずっと間違いだとされていました。

最近では「curry rice」という表現も使えるようになってきたようです。ラーメン(Ramen)やすき焼き(Sukiyaki)、おにぎり(Onigiri)などのように、「curry rice」が認知されるようになったということなんでしょうね。これはうれしいことです。

日本のカレーが海外で食べられるようになったことで、認知度がぐっと上がったのかも知れません。(某カレーチェーン店は海外に200店舗を展開しているそうです。)

ちなみに「curry rice」は日本のカレーを表現する英語であり、それ以外のカレーライスは「curry and rice」で表現します。あるいは「curry with rice」と言っても良いでしょう。

おにぎりについて過去記事でくわしく紹介しています。是非併せて読んでみて下さいね。

世界のカレーを知りたい!

世界にはカレーを食べる国がたくさんあります。インドカレーやタイカレーはよく知られていますが、他にはどの国でどんなカレーが食べられているでしょうか。

また、よく知られるインドカレーも、調べてみると気候の関係で特徴が2つに分かれることが分かりました。世界のカレーについて、特徴を含めて表にまとめてみます。

 

インド北部のカレー 南部と比べて冬場は5度ほど気温が低いので、牛乳や生クリームなどの乳製品を使った、とろみのある、濃厚で体の温まるルーが特徴です。ガラムマサラなどのスパイスを多く使うため、香りが強いです。
インド南部のカレー 一年を通して暑い為、あっさりとしたスープ状のカレーが特徴です。ココナッツミルクや酸味のあるフルーツで味付けされるので、あっさりと爽やかな風味が特徴です。
タイカレー レッドカレー、グリーンカレー、イエローカレーの3種類があり、どれもクロックと呼ばれる石でできた乳鉢で、スパイスやハーブ、香味野菜を潰してペーストが作られます。

そのペーストに野菜や肉を合わせて作られるスープ状の料理をタイカレーと呼んでいます。

(タイではゲーンと呼ばれるものです)

レモングラスのほのかな酸味とナンプラーなどの強めのスパイシーさを感じられるのが特徴です。

スリランカカレー ココナッツミルクがベースで、インドカレーよりも油分が少なくサラッとしています。玉ねぎや人参など野菜をふんだんに使っている為、ヘルシーで大変人気があります。
インドネシアカレー インドネシアのカレーはサラサラとしたスープタイプのカレーで、余り辛くありません。

辛さの中に甘みがあり、クセになる美味しさの「サンバル」という唐辛子ペーストを入れるのが特徴です。

ネパールカレー インドなどに比べるとスパイスが控えめで、シンプルであっさりした味わいが特徴的です。

レンズ豆などをターメリックやクミン、コリアンダーなどのスパイスで煮込んだ、「ダルバート」と呼ばれるご飯にかけて食べる定食が有名です。

 

ナンは英語なの?

ナンは英語で「naan」といいます。

カレーといえば、ライスかナンかで悩みますよね。ナンは、発酵後にタンドールオーブンと呼ばれる窯で焼かれるフラットブレッドで、主に小麦粉、塩、水、酵母で作られます。

お店によっては食べ放題のところもあって、ついつい食べすぎてしまいますよね。何も入っていないプレーンナンの他に、チーズやスパイス、チョコレートが入ったものまで色々あります。

インドの人はいつでもこんな美味しいナンを食べているのかな、と思いきや、ナンはお店で食べる、またはテイクアウトするものであって、インドで主に食べられているのはチャパティやライスなんだそうですよ。

ちなみにチャパティは、全粒粉を水と塩で練った生地を、薄くのばして焼いた、インドの薄焼きパンです。

Aさん
You can select either plain naan or rice with your curry. Which would you like?
訳)カレーとセットでライスかプレーンナンをお選び頂けますがどちらになさいますか?
Bさん
Can I get both?
訳)両方頼むことはできますか?
Aさん
That will cost an extra three hundred yen. Is that all right?
訳)追加料金が300円かかりますがよろしいですか?
Bさん
Oh, is it? Then I’ll just have the naan.
訳)そうなんですね。では、ナンだけお願いします

キーマカレーって英語でなんて言う?

キーマカレーはインド料理の一種で、英語では「keema curry」です。他には「minced meat curry」と言っても良いでしょう。

キーマカレーの「キーマ」は「ひき肉」のことで、キーマを使ったものは全てキーマカレーというくくりになるため、インドのキーマカレーは日本でいうドライカレーのようなものからスープカレーのようなものまで、様々なキーマカレーがあるそうです。興味深いですね。

 

辛口のカレーは苦手、って英語で言うには?

辛口のカレーは苦手、って英語で言うには?

カレーは好きだけど甘口しか食べられない、という人もいますよね。逆に超辛口が好きな人もいるでしょう。辛さ調整ができるお店でカレーを注文する時に、辛さレベルで迷う人も多いのではないでしょうか。

「辛口」は英語で「hot」や「spicy」で表しますが、両者の使い分けは「hot=体が熱くなるような辛さ」「spicy=香辛料などで口の中がヒリヒリするような辛さ」となっています。

いわゆる「激辛」を表現したい場合には「fiery」(発音記号は「fáiəri」でカタカナにすると「ファイアリィ」)を使います。この単語は「燃えるような」とか「灼熱の」といった意味もありますから、「激辛」を表現したい時にはぴったりですね。

 

好みの味を英語で伝えたい!

辛口は「hot」や「spicy」、または「fiery」で表せますが、甘口や中辛などはどう表現すれば良いのでしょうか?辛さ調整ができるカレー屋さんに外国人の友人と行く場合や、カレー以外でも好みの味を伝えたい場面があると思いますから、是非この機会に覚えておきましょう。

味の英語表現を表にまとめますので、是非参考になさって下さい。

 

mild 甘口
regular / normal 普通
medium-spicy 中辛
hot / spicy /fiery 辛口

※甘口は「sweet」ではなく「mild」なので注意しましょう。

 

ドライカレーって英語なの?

ドライカレーって英語なの?

ドライカレーは日本ではメジャーですが、実は日本発祥の料理なんです。「ドライカレー」は残念ながら和製英語なので「dry curry」と言っても正しい意味は伝わりません。

また、ドライカレーといってもピラフのようなドライカレーと、ひき肉と野菜を炒めたキーマカレーをライスに載せるタイプがありますよね。この2つのドライカレーを同じ表現で表すのはちょっと無理があるでしょう。

 

ピラフタイプのドライカレーを英語で説明したい場合は、「curried pilaf」と言えば「カレー味のピラフ」という意味ですから、イメージが伝わりやすいでしょう。

 

一方のキーマカレーをライスに載せるタイプのドライカレーは「keema curry」「minced meat curry」を使った方が分かりやすいでしょう。

 

カレーのルーって英語?日本で最初のカレールーは粉末?

カレーのルーって英語?日本で最初のカレールーは粉末?

カレーのルーは手軽に美味しいカレーができる便利なものですが、英語ではどう言えば良いのでしょうか?
このルーは元々フランス語ですが、英語でも「roux」と言います。

ただ、この「roux(ルー)」は小麦粉と油脂を炒めてスープのつなぎとするものです。ホワイトソースを作る際にもこの「roux」を使いますよね。
この「roux」を牛乳で伸ばしていくとホワイトソースになりますが、カレーパウダーを加えたものがカレールーです。

ただ「カレールー」を英語にする場合は、「curry roux」では通じないこともあるようです。そもそもカレールーは日本で開発されたものなので、海外ではカレールーがありません。

カレールーを英語で表す場合「curry mix」、または「curry stock」「curry base」と言っても良いですね。

なお、日本で最初のインスタントカレールーはオリエンタル食品の粉末カレールーです。興味のある方は公式ホームページをチェックしてみて下さいね。

参考:オリエンタル食品「歴史(日本で最初の粉末カレールー)」

まとめ

カレーは世界で食べられていて、国や気候によっても様々な特徴があるんですね。

でも国や調理法が違っても、カレーが多くの人に愛されていることは間違いありません。

日本のカレーも今後もっともっと世界に根付いていくことでしょう。海外で日本のカレーを食べる機会や、外国人と一緒にカレーを作る機会も増えていくかもしれません。
ぜひ今回紹介した単語やフレーズを役立てて頂けたらと思います。See you next time!