「地球温暖化」と聞くと、北極や南極で氷が溶けてなだれ落ちる映像が頭に浮かぶかもしれません。地球温暖化の影響で海水面が上昇し、海抜の低い土地が海に沈んでしまう可能性などが問題視されていますよね。

ただ、「大変な問題なのはわかるけど、自分にはあまり関係ないかな」と思ってしまっている方も多いのでは。

地球温暖化の影響としては、海水面の上昇以外にも、気候変動によって農業などに深刻なダメージが及ぶ可能性や自然災害の増加、さらには気温上昇により蚊が媒介する「デング熱」「マラリア」など感染症のリスクも指摘されています。

それに、海面や海水温の上昇により、沖縄のサンゴ礁も消失しつつあるのです……

地球温暖化の問題は、決して他人事ではありません。

国際社会の一員として考えなければいけない問題なのはもちろんですが、子ども達が安心して暮らせる未来のために、知っておきたい「地球温暖化」にまつわる英語表現をご紹介します。

地球温暖化って英語でなんて言うの?

地球温暖化って英語でなんて言うの?

「地球温暖化」を英語で訳すと、「global warming」という表現になります。
「地球の(global)」「warming(温暖化)」ということで、単語からも解釈しやすい言葉ですよね。

「globe(地球)」という単語もおさえておきましょう。
「地球」というと「earth」という英訳を思いつく方の方が多いかと思いますが、「earth」は「大地」という意味合いが強い言葉です。
「globe」はもともと「球体」を表す言葉なので、丸い地球をイメージする文脈では「globe」を使います。

地球温暖化と気候変動の違い

地球温暖化と気候変動の違い

「地球温暖化(global warming)」とは、人間の活動により排出される、二酸化炭素やメタン・フロンなどの「温室効果ガス」が地球を暖めてしまう現象のことです。

「気候変動(Climate change)」は、数十年以上の長いスパンでの気候の変化を表しているので、温室効果ガス以外の原因(火山活動や大洋州期の変動)も含みますが、やはり人間の活動も原因の一つとして考えられています。

地球温暖化問題の対策としては、温室効果ガスの削減による温暖化自体の緩和も求められていますが、一人一人に求められる行動として、災害などに備える「気候変動適応(Climate change adaptation)」という考え方も広がっています。

地球温暖化に関連する英語表現を例文と一緒に紹介

地球温暖化に関連する英語表現を例文と一緒に紹介

それでは、地球温暖化に関連した英語表現をご紹介します。

例えば、企業広告として以下のような文言を見かけるかもしれません。地球温暖化対策を積極的に行っている企業は、応援したくなりますね。

Aさん
We recommend Cool Biz.
訳)クールビズを推奨しています
Aさん
We are working to reduce greenhouse gases.
訳)温室効果ガス削減に取り組んでいます

また、地球温暖化対策として有効とされているのが、「再生可能エネルギー(renewable energy)」の利用です。

日本語だけ見ると「再生が可能」という変な印象になってしまいますが、英語で言う「renewable」というのは、化石燃料などと違って有限でなくどこにでも存在するため枯渇しないエネルギー源という意味合いです。

再生可能エネルギーの例としては、主に「水力発電(Hydropower)」「地熱発電(Geothermal power generation)」「風力発電(Wind-power generation)」、そして「Solar power(太陽光発電)」があります。

個人レベルでできる地球温暖化対策としては、こんなことを心がけてみましょう。

Aさん
Let’s try to save energy.
訳)省エネを心がけましょう

ちなみに「省エネ」と名詞形で使いたいときは「energy saving」という表現を使います。

個人レベルでできそうな心がけとしては、こんなことも。

Aさん
I’ll install solar panels in my home.
訳)太陽光パネルを家に設置します
Aさん
I’ll choose a hybrid car.
訳)ハイブリッド自動車を選びます

ハイブリッド自動車は「Hybrid vehicle」と表現することもあります。
電気自動車も「Electric Vehicle」と表現しますが、「EV」と省略して使うことが多いです。

そしてもちろん、お金をかけず楽しく地球温暖化対策をしたい方におすすめなのがこの方法です。

Aさん
Let’s build green curtains.
訳)グリーンカーテンを育てましょう

「グリーンカーテン(green curtain)」は植物を壁に這わせることで建物の温度上昇を抑える省エネ法で、すでに知っている方も多いと思います。

発想としては日本古来の「すだれ」で暑さをしのぐようなイメージで、「打ち水」のように気化熱の原理を利用していますが、目で見ても育てても楽しい方法としておすすめです。

ただ、知識がないまま育ててしまうと失敗したりしますし、肥料や水やり、枯れた後の片付けが手間と感じる方には向いていないかも。
植物によっては虫が集まりやすくなったりするデメリットもあるので注意してください。

まとめ

「地球温暖化」は英語で「global warming」と表します。
現代社会について「グローバル化」という言葉がよく使われていますが、「丸い地球」を表す言葉だと解釈すると納得しやすいですよね。

そして、地球温暖化が及ぼす影響は海水面の上昇だけでなく、食糧不足感染症のリスクなど、他人事ではないものばかり。

地球温暖化にまつわる様々な話題についても、英語で議論できる英語力をぜひ養っていきたいですし、また、お子さんを含む未来の子どもたちの平和と安全のために、一人一人が向き合う必要がある問題だと思います。

個人的には、地球温暖化対策として植林も有効なのではないかと思っています。
対処療法として温室効果ガスの放出量を削減することはもちろん大切ですが、日本の森林のCO2吸収量はかなりもの。
もし、日本だけでなく、世界中の国々で木を植えたなら……。

一人一人のが省エネなどの地球温暖化対策に協力することで、やがて大きな効果が生まれます。
忙しい時は面倒に感じるかもしれませんが、子どもたちが幸せに暮らせる未来のために、できることから少しずつ心がけていきましょう。

個人レベルでできる対策はあまり多くありませんが、日本人も外国人も、みんなで「地球温暖化(global warming)」について考えていきたいですね。