風邪をひいたり、花粉症の症状が悪化したりすると「鼻水」が出ますよね。

すぐに症状がおさまればいいものの、鼻水が止まらず病院に行くこともあるでしょう。

そんな「鼻水」は英語で何と表現するのか分かりますか?

体調不良のとき、どのように調子が悪いのかを表現できると安心です。

そこで今回は、「鼻水」に関する英語表現を紹介していきます。
「鼻づまり」や「鼻をかむ」などの関連表現も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

「鼻水」は英語で?

「鼻水」は英語で?

「鼻水」を英語で表現する際、基本表現はもちろん、スラングや医学用語もあります。

ここでは「鼻水」を表す英語表現を4つ紹介します。

runny nose

「鼻水」の最も一般的な英語表現は、”runny nose”です。

「runny nose」のrunnyには「流れやすい」「粘液を分泌する」という意味があります。

発音だけを聞くとrunning noseと聞き間違えて覚えてしまう可能性がありますが、runningではなくrunnyなので注意しましょう。

Aさん
I have a runny nose.
訳)わたしは鼻水が出ています。

dripping noseもよく使われる「鼻水」の英語表現です。

「ドリップコーヒー」をイメージすると分かりやすいですが、dripは「したたる」「ポタポタ落ちる」「しずくを垂らす」などの意味があります。

“dripping nose”の方が覚えやすい表現かもしれませんね。

snot

スラングとして使われる「鼻水」の表現はsnotです。

snotは「鼻くそ」「鼻水」「生意気な奴」などの意味があります。

あまりきれいな表現ではないのと、子どもっぽい言葉のため、使うシーンには十分注意しましょう。

Aさん
My son’s nose is full of snot.
訳)わたしの息子の鼻は鼻水でいっぱいです。
Bさん
Yuck!
訳)ウッ、汚いね!
Aさん
There is so much snot on your nose.
訳)鼻に鼻水がいっぱいついていますよ。
Bさん
Oops!
訳)おっと!

nasal mucus

医学用語としての「鼻水」はnasal mucusと言います。

医学用語のため日常会話で出てくることはほとんどありませんが、ついでに知っておきましょう。

Aさん
The patient is suffering from nasal mucus.
訳)その患者は鼻水で苦しんでいます。

「鼻水」が出る原因とその英語表現

鼻水

鼻水が出る原因は、いろいろあるとされていますが、その代表的なものとその英語表現について紹介します。

感染症(風邪、インフルエンザ)

鼻水が出る原因の代表は、風邪やインフルエンザなどの感染症ですね。

英語で「感染症」は “infectious diseases”、「風邪」は “cold”、「インフルエンザ」は “flu” や ”influenza” といいます。

Aさん
I’ve been having a runny nose since this morning.
訳)今朝からずっと鼻水が出ています。
Bさん
I feel sorry for you. Is there any cause you can think of?
訳)かわいそうですね。思い当たる原因はありますか?
Aさん
I think I got a cold.
訳)風邪をひいたからだと思います。

アレルギー(花粉・ほこりなど)

鼻水が出る他の原因としては、アレルギー(花粉・ほこりなど)が考えられます。

鼻水が出る原因が感染症によるものでない場合、異物に対するアレルギー症状であることが多いです。「花粉アレルギー」は ”pollen allergy”, 「ほこりアレルギー」は “dust allergy”といいます。

Aさん
I often have a runny nose these days.
訳)近頃、よく鼻水が出ています。
Bさん
I’m sorry to hear that. Is there any cause you can think of?
訳)かわいそうですね。思い当たる原因はありますか?
Aさん
Perhaps it is because of my pollen allergy.
訳)たぶん、花粉アレルギーのせいだと思います。

寒暖差アレルギー

鼻水が出るその他の原因としては、寒暖差アレルギーが考えられます。

近年、日本でも朝晩と昼間の気温がかなり違って、寒暖差が人体に及ぼす影響が指摘されていますね。

Aさん
I have a runny nose in the morning and evening.
訳)朝と夕方に鼻が出ます。
Bさん
It may be a cold/warm allergy that causes your nose to run in the mornings and evenings.
訳)寒暖差アレルギーのせいで、朝晩に鼻が出るのかもしれません。
Aさん
You are right. Thank you for pointing it out.
訳)おっしゃる通りです。それを指摘してくださって、ありがとうございます。
Bさん
Moreover, the temperatures are fluctuating wildly from day to day. So, take care of yourself.
訳)さらに、気温が乱高下しています。だから、ご自愛ください。

「鼻水」に関連する英語表現

「鼻水」に関連する英語表現

「鼻水」はいくつかの英語表現がありますが、基本の ”runny nose” から覚えるのがおすすめです。

ただ、「鼻水」と英語で言えるだけでなく、「鼻づまり」「鼻をかむ」といった表現もできると便利ですよね。

ここでは「鼻水」に関するさまざまな英語表現を紹介していきます。

鼻水が出る

「鼻水が出る」というのは英語で “have a runny nose”または “One’s nose is running”と言います。

“have a runny nose” は「鼻水を持っている」→「鼻水が出る」と解釈できます。
シンプルで分かりやすい表現ではないでしょうか。

Aさん
I’m sneezing and have a runny nose today.
訳)わたしは今日、くしゃみと鼻水が出ています。

“One’s nose is running”は直訳すると「xxの鼻が走っている」となりますが……

runには「走る」という意味のほか「流れる」という意味あるのです。

そのため”nose is running”とすると「鼻水が流れる(出る)」となって、鼻水の流れるニュアンスを表現できます。

Aさん
My nose is running.
訳)鼻水が出ています。

鼻づまり

鼻づまりがひどく、しんどい経験をしたことがあるでしょう。

「鼻づまり」は、英語で”stuffy nose”と言います。

stuffyは「風通しの悪い」「詰まった」などの意味があるため、”stuffy nose”で「鼻づまり」になるのです。

Aさん
I have a stuffy nose.
訳)わたしは鼻が詰まっています。

また、鼻づまりの症状がひどく、強調して表現したい場合は”nose is stuffed up”というフレーズを使いましょう。

「be動詞+過去分詞系」の形にすると受け身の表現になるので「鼻がふさがれている」のを伝えられます。

さらにupをつけて “stuffed up” にすると、「パンパンに詰まっている」というニュアンスになりますよ。

Aさん
I don’t feel good because my nose is stuffed up.
訳)わたしは鼻が詰まっていて、気分が良くないです。

“I don’t feel good because …” は 「… なので、気分がよくない」というのは、便利に使える表現なので、覚えておいてぜひ使ってみてください。

鼻をかむ

鼻水が出ているときは、何度も鼻をかみますよね。

「鼻をかむ」は英語で”blow one’s nose”と言います。

blowは「吹く」「風を出す」などの意味があり、” blow one’s noseで「鼻を吹く」→「鼻をかむ」という表現になるのです。

Aさん
Do you have some tissue?  I want to blow my nose.
訳)ティッシュを持ってますか? わたしは鼻がかみたいです。
Bさん
Sure. Here you are.
訳)もちろん。はい、どうぞ。

また、withを使って “with a handkerchief” “with tissue”などを付け加えると、「ハンカチで」「ティッシュで」といったように「~で(鼻をかむ)」と伝えられます。

Aさん
I’d like to give my nose a good blow with tissue.
訳)わたしはティッシュで鼻を十分にかみたいです。

ここでのgoodは「良い」という意味ではなく「十分に」という意味で使っています。

鼻水が止まらない

ひどい風邪や花粉症で、鼻水が止まらなくなるケースがあるでしょう。

「鼻水が止まらない」というのは、先ほど紹介した “nose is running(鼻水が出る)” に “not stop “を付け加えて表現できます。

” not stop”は「止まらない」という意味のため、” nose doesn’t stop running “=「鼻水が止まらない」となります。

Aさん
My nose does not stop running.
訳)鼻水が止まらない。
Bさん
You should see an ENT doctor.
訳)耳鼻科医に診てもらった方がいいよ。

”runny nose” は「鼻水が出る」という意味がありますよね。

「耳鼻科医」は otolaryngologist」(オトラリンゴロジスト)といいますが、長くて覚えづらいですよね。なので、英語ネイティブの人達は、耳鼻科医を “ENT  doctor” と呼ぶことが多いです。ENT は “Ear, Nose, Throat” 「耳、鼻、のど」の略で、こちらの方が覚えやすいですね。

“runny nose” に “really baTd(とても悪い)”というフレーズを付け加える表現もあります。

” have a really bad runny nose”を直訳すると「本当にひどい鼻水が出る」となり、「鼻水が止まらない」というニュアンスを伝えられるのです。

鼻血が出る

鼻をぶつけたり、くしゃみをしたりしたときに「鼻血」が出ることがあるでしょう。

「鼻血」は英語で” nosebleed “と言います。

bloodは名詞で「血」「血液」という意味ですが、動詞でbleedになると「出血する」「血を流す」などの意味になります。

そのため “nosebleed”で「鼻から血を流す」=「鼻血」になるのです。

Aさん
I got a nosebleed.
訳)鼻血が出た。
Aさん
Are you OK? Your nose is bleeding.
訳)大丈夫?あなたは鼻血が出ていますよ。
Bさん
It’s no big deal. I often get nosebleeds.
訳)たいしたことありません。私は時々鼻血がでます。

nosebleed 「鼻血」は名詞で、「鼻血が出る」は、人を主語にした場合は “get a nosebleed” または “get nosebleeds”を使いますし、「人の鼻」を主語にした場合は、”One’s nose is bleeding” という表現が使えます。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「鼻水」に関する英語表現を紹介しました。

「鼻水」だけでもいくつか表現がありますが、まずは”runny nose”を覚えておくようにしましょう。

また、海外に行ったとき、体調不良になって病院に行くかもしれません。病院に行くほどではないにしても、宿泊先やホームステイ先の人に症状を英語で伝えなければならない状況は、あり得ます。

そういった状況で、「どのような鼻の状態なのか」を英語で表現できると適切な処置やアドバイスが受けられるでしょう。

「鼻づまり」は “stuffy nose” 、「鼻をかむ」は “blow one’s nose” ということも紹介しました。鼻がつまったり、鼻をかんだり、というシチュエーションは時々あるので、そういったときに症状を英語で伝えられると、きっと役に立つことがあるかもしれません。

ぜひ今回の記事を参考に、「鼻水」や「鼻づまり」「鼻水が止まらない」などの英語表現を覚えてみてくださいね。