“actually”は「実は」という意味で、ネイティブの日常会話で頻繁に使われる副詞です。

しかし「実は」以外にも様々な意味やシチュエーションで使われるので、覚えておくと大変便利な単語です。

本記事では”actually”の様々な意味や使い方を例文を用いて詳しく解説します。

“actually”の意味

"actually"の意味

“actually”には7つの使い方がありますが、基本は「事実や想定と異なることを伝える」ということです。

  1. 実は~:事実を伝えたり、相手の発言を訂正するとき
  2. 本当に、実際に~:実際に起きたことを強調
  3. 意外と~:想像とギャップがあるとき
  4. やっぱり~:気が変わったとき
  5. 不思議なことに、驚くことに~:結果が想像外なとき
  6. 自分の意見を丁寧に、控え目に言うとき
  7. 新しいトピックに切り替えるとき

1 実は~:事実を伝えたり、相手の発言を訂正するとき

“actually”は「実は〜なんです」「本当は〜です」と、相手の発言や予想を否定や訂正するときに使います。

例えば「娘さんは中学生でしたよね?」と言われたとき、

Aさん
Actually, she just started high school this year.
訳)実は今年高校生になったんです。

このように相手の発言を訂正するときに使います。

ここで訂正する際に”No, she ~”と”no”を使い訂正すると、相手に対してきつい印象になってしまいますが、”actually”を使うと、やわらかく相手の発言を訂正できます。

Aさん
Tom looks around 20 years old, but actually he’s 40 years old.
訳)トムは20歳くらいに見えるけれど、実際は40歳なんです。

この場合は”but actually”の形で「実際は〜でなく〇〇だ」と事実を伝えています。

2 本当に、実際に~:実際に起きたことを強調

何か事件やハプニングが起きたとき、「本当に」「実際に」起こったということを強調して伝えるときに使います。

Aさん
Believe it or not, I actually heard my cat say “Hi.”
訳)信じられないかもしれないけれど、うちの猫が「やあ」って言うのを本当に聞いたんです。

Aさん
Did the teacher actually say that?
訳)先生が本当にそんなこと言ったの?

この意味での”actually”は「本当に」の意味の”really”で言い換えることができます。

3 意外と~:想像と違うとき

「意外と〜」「案外〜」何かが自分が予想していたことや、思っていたことと実際には違ったときに使います。

Aさん
That comic book was actually really fun.
訳)その漫画は意外と面白かったです。

Aさん
This wine tastes pretty good actually.
訳)このワインは意外と美味しいですね。

4 やはり~:気が変わったとき

何かを言った後で、気が変わったときに、”actually”で「やはり〜」と自分の意見を訂正します。

レストランで何かを注文した後、気が変わって違うものにしたいときなどに使います。

Aさん
I’ll have a glass of beer, please. Sorry, actually, let me get a glass of white wine, please.
訳)グラスビールをお願いします。すみません、やっぱり白ワインをグラスでお願いします。

Aさん
I’ll take this one. Oh sorry, actually that one, please.
訳)これください。あっ、すみません。やっぱりあっちにします。

5 不思議なことに、驚くことに~:結果が想像外なとき

想像や状況からして、思いのほか、驚くような結果になったときも”actually”を使います。

Aさん
My brother used to be such a foolish boy, but actually he’s a doctor now!
訳)弟はバカなことばかりする子だったのに、今や医者なんです。

Aさん
I didn’t study a lot for the exam, but actually I passed it.
訳)試験勉強をあまりしなかったのに、驚くことに合格しました。

6 自分の意見を丁寧に、控え目に言うとき

相手が期待していないような自分の意見を控え目に言うときも”actually”を使います。

“actually”がクッションになり、自分の意見のトーンを和らげます。

Aさん
Do you think it’s a good idea to quit my job?
訳)仕事を辞めるのはいい考えだと思う?

Aさん
Actually, I do, I think it’s a great idea. You’ve been always complaining about it.
訳)う~ん、いいと思うよ。いつも仕事の愚痴ばかり言っているからね。

7 新しいトピックに切り替えるとき

会話をしていて、違う話題について話したいときに”actually”を使います。

英会話中にその話題について英語であまり話せないときなど、”actually”を使えば自分の得意な話題に替えることができるので、覚えておくと便利な用法です。

Aさん
Well actually, John, I saw your sister near the station yesterday.
訳)ところでジョン、昨日君の妹を駅の近くで見かけたよ。

Aさん
Ah, actually, I’ve got to go now.
訳)おっと、そろそろ行かなくちゃ。

“actually”「実は」の類語”in fact”との違い

"actually"「実は」の類語”in fact”との違い

”in fact”も「実は」という意味です。(”actually”1の用法)

“actually”と同様に前に述べた情報に追加したり訂正したりしますが、”actually”はただ全文の内容と異なることを述べるときに使い、”in fact”は全文の内容にさらに詳しい情報を補足するという使い方をします。

Aさん
She says that she’s in her 40s, but actually she is in her 50s.
訳)彼女は40代だと言っていますが、実際は50代なんです。(40代でなく50代だという事実を言っている)

Aさん
She is really smart. In fact, she speaks four foreign languages.
訳)彼女はとても頭がいいんです。実際4か国語を話せるのです。(頭がいい補足説明として、4か国語を話せるという情報を追加している)

“actually”「本当に」の類語”really”との違い

"actually"「本当に」の類語”really”との違い

”really”も「本当に」という意味です。(”actually”2の用法)

したがって”really”と”actually”のどちらを使ってもいいのですが、厳密には少し違いがあります。

”rerally”はただその行為の事実そのものにフォーカスしていますが、”actually”は予想や想像と違った行為をしたということを強調しています。

Aさん
She really did it.
訳)彼女は本当にそれをしたのです。(ただ「した」という事実を強調している)

Aさん
She actually did it.
訳)彼女は本当にそれをしたのです。(「予想に反してした」というニュアンス)

しかし僅かな違いなので、気にし過ぎる必要はありません。

まとめ

ネイティブが口癖のように使う”actually”の7つの意味と使い方を説明しました。

“actually”の基本は「事実や想定と異なる」ことを伝えるということです。

これをしっかり頭に入れて、実際の会話でもどんどん使ってみましょう!