フランスで生産されたワイン、新発売のスマホの製造が進んでいる、どちらも作り出すという行為です。
このような何かを「生産する」の英語はどうなるかご存知ですか?
この記事では、何かを作り出す行為を表現するproduceを紹介します。この機会に、日常会話で使える単語を一つ増やしましょう。
プロデュース/produceの意味と使い方
日本語でもプロデュースということがあります。英語にするとproduceになり、カタカナ語の発音もプロデュースのようにします。
produceの意味
produceの基本的なイメージは、有形でも無形でも、何かを作り出す行為です。加えて、結果的に作り出されるものも指すことになります。
ちなみに、同じく「生産する」の意味を持つmanufactureとの違いですが、produceが広く生産することを表現するのに対し、manufactureは機械によって製造するニュアンスが強くなります。
このイメージの上、以下produceの意味を解説します。
【動詞produceの意味】
作り出す・生み出す・生産する・製造する・製作する・創作する・実る
動詞produceによって、食材、農産物から商品まで、生産・製造することを表現できます。
【名詞produceの意味】
農産物・生産物・製品・売上・生産高
生産することによって得られる結果に関して、名詞produceで表すことができます。
produce by/produced byの意味とは?
produce byとproduced byという2つの表現があります。その意味を紹介します。
produce by? produced by?
produced by ◯◯のパターンにすることで「◯◯によって生産された」の意味になります。produce byなのかproduced byにするのかについてですが、調べた限りでは基本はproduced byの形で使われます。厳密に言えば、受け身の形にするため、主語+be動詞+produced by ◯◯です。
例文でproduced byの使い方を紹介しましょう。
訳)これらの輸入ワインは、イタリアの家族経営の会社によって生産されています。
訳)このインテリアショップにある家具のすべては再生木材を使用して作られています。
「イタリアの家族経営の会社によって生産」「再生木材で作られる」の部分がproduced byです。
prod.はプロデュース?プロデューサー?
prod.と省略した形があります。いったい何の略でどのように使うのか、ここではそれらを紹介します。
prod.=producer
生産者・演劇などの演出家・映画などの製作者(人)、または製品を生み出す組織や人物の役職をプロデューサーと呼びます。映画プロデューサーや番組プロデューサーという人たちがいます。
プロデューサーを英語にするとproducerになります。このproducerを略した形がprod.であり、プロデュースではない点を覚えましょう。
ちなみに、ピリオドを無しにしてprodにすると、何かを刺激するために軽く突くときの表現になります。
「プロデュースする」の英語
「プロデュースする」というとき、作品などを制作するという意味になります。また「自分をプロデュースする」という言い方もあり、これは別の言い方にすればセルフブランディングになります。
「プロデュースする」の英語
特に、映画や演劇を「プロデュースする」と表現する場合にもproduceを使用します。
訳)この演劇は女性プロデューサーがプロデュースし、ロンドンで3ケ月間上演される予定です。
produceの使い方
さらに、produceの使い方をさらなる例文で紹介します。動詞および名詞のproduceで分け、それぞれの使い方をみていきます。
動詞produceの使い方
produceの動詞活用は、produce-produced-producedです。
訳)石けん会社のオーナーは、無添加の石鹸のみを生産することにこだわっています。
「無添加の石鹸のみを生産する」はto produce with only the additive-free soaps.です。こだわりの生産をする一方で、大量生産という言い方もありますが、この場合はmass productionになります。productionはproduceの関連表現で名詞です。
訳)身体は、インスリンや副腎皮質刺激ホルモンなどのホルモンを生成します。
訳)この抗議活動は、人々の考えに変化をもたらしました。
有形でも無形(人々の考え)でも、何かを作り出す行為がproduceで表現できるという例です。
名詞produceの使い方
produceは数えられない不可算名詞です。producesという形にはしないようにしましょう。
訳)私たちの農産物に非常に自信を持っています。
farm produceで野菜、果物、畜産物などの「農産物」を表します。dairy produceにすると「酪農製品」です。
訳)同社は新製品を発表しました。
農産物としてのproduce
最後に、身近な農産物をproduceで表現するときの使い方を紹介しましょう。
produceで「農産物」
農産物とは農業によって作られる生産物であり、穀類・畜産物・野菜・果物やお茶など多くが含まれます。これらをまとめて農産物といい、英語にするとproduceとなります。特に、野菜の生産物と言いたい場合にはvegetable produce、果物であればfruit produceのようにしましょう。
以下、例文を紹介しますが、produceは不可算名詞だということを思い出してください。
訳)今年は猛暑のため、野菜農産物の収穫が不作でした。
訳)その農家は米の豊作に喜びを感じ、安堵しています。
good harvestで豊作を表しますが、harvested produceにすると、収穫された農産物という意味になります。
まとめ
【動詞produceの意味】
作り出す・生み出す・生産する・製造する・製作する・創作する・実る
【名詞produceの意味】
農産物・生産物・製品・売上・生産高
私たちの身の回りにはproduceで表現できるものが多くあります。今後は、ぜひproduceを意識して会話に取り入れるようにしてみましょう。
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