健康のために少しでも運動をすると良いと言われますが、その時皆さんがよくするのが散歩ではないでしょか。ワンちゃんを飼っているおうちなら、犬の散歩によって健康になったと実感している人もいるようです。今回は、そんな散歩についての英語です。熟語で中学生のころに習ったような・・・と記憶しているかもしれませんが、よく使う表現はひとつではないのでその違いを見ていきましょう。

go for a walk

こちらは、「散歩に行く」という熟語です。このような単語は一語で表せられそうなのですが、英語だとイディオム化しますね。「散歩に行く」という「行く」から、goという英語がつくと覚えましょう。そして前置詞のforは、「~のために」と訳されることが多いので、「歩くために」と訳せば「歩くために行く」、つまり、「散歩に行く」という訳になります。

ここで使うgo forという熟語には、実は9つもの意味があります。今回は「~に行く」という意味で覚え、また違う意味で出てきたら新たに暗記してみてくださいね。

また、ここで使っているwalkについても、動詞のイメージが強いので、名詞としても使えることを覚えておきましょう。そして意外ですが、単数形を表すaがついているので、ちゃっかりwalkを数えていることがわかりますね。このaも含めてイディオムなので、忘れないように注意してください。

Aさん
Why don’t we go for a walk from now? We need to walk a lot for our health, right?
訳 今から散歩行かない?僕らって健康のためにたくさん歩いた方がいいじゃない
Bさん
Um… OK. Actually I don’t like walking, but with you, I can walk at least 30 minutes.
訳)うーん・・・そうだね。本当は歩くのって好きじゃないけど、あなたとなら少なくとも30分は歩けそう

take a walk

take a walk

take a walkは「散歩する」という熟語です。こちらは先ほど紹介したgo for a walkと少し違って、「散歩に行く」という訳よりは「散歩をする」という訳の方が好まれます。意味はほとんど同じなのでどちらを使っても正解ですよ?

ただ、問題集なんかには3単語で構成されるのか4単語で構成されるのかでgo for a walkとtake a walkのどちらが正解かを明確にしていることが多いので、ライティングなどの自由度の高い問題以外ではどちらも知っておかないといけません。

動詞のtakeは本当に色々な意味があるので、散歩をするという動詞としても使えることにびっくりした人もいるのではないでしょうか。一応、メインとしてのイメージは「自分の中に取り込む」ですから、歩くことを自分の中に取り込むという意味を表していることがわかります。

次は、”take a walk”です。“take”には、「自分のところにとり込む」というコアイメージがあります。歩くことを自分に取り込むとイメージすれば、「散歩する」という意味になるのがわかりますね。”take a walk”の直前に”go”をおいて、こう表現することもあります。colorful

Aさん
Let’s take a walk! It is sunny today and leaves are so colorful!
訳)散歩しようよ!晴れてるし、紅葉がめっちゃキレイだよ!
Bさん
Ah, you are right! Then wait a second. I’ll pick up my camera.
訳)オッケー!じゃあちょっと待って。カメラ持ってくる

walk around

walk around

散歩は歩くことですから、動詞にwalkを使って表現することもできます。その場合、熟語はwalk aroundです。こちらは一生懸命運動するというよりは、「ぶらぶらする」という意味が強いですね。よって、道を歩いて行くというシチュエーションではなく、ウィンドウショッピングなどで使うことが多い熟語となります。

散歩もまあぶらぶらとするのには違いありませんが、そんなに道でうろうろしていたら不審者と思われてしまいます。それに対してお店だと、あっちやこっちに行って商品を見たりするので、こちらの表現の方が適切と言えます。

Aさん
Do you wanna walk around a new shopping mall next Sunday?
訳)次の日曜、新しくできたショッピングモールをぶらぶらしてみない?
Bさん
Of course! I’m so excited!
訳)もちろん!めっちゃ楽しみ!

walkは「散歩する」の意味では使えないの?

散歩するということはウォーキング、つまり歩くということですから、「動詞にwalkを使って熟語を用いない方法もあるのでは?」と考えた方はいませんか?確かに、walkは動詞だと「歩く」なのですが、「散歩する」という意味ではあまり使いません。なぜなら、単に「歩く」という行動だけを指し示す言葉だからです。

それに対して、上記でご紹介したような熟語には、運動としてウォーキングをしたり、景色を楽しむことを目的としています。ただ歩くという行動をとるのではなく、「散歩をする」のです。

もしwalkという動詞を使うのであれば、目的地まで自転車で行くか歩いて行くかを決める時などで、歩く行動そのものに焦点が置かれた時になります。仮に受験生が「散歩をする」という意味でwalkを動詞単体で使ったら、これは〇をするか×をするかとっても微妙なところでしょう。完全な間違いではないものの、採点が難しくなるのでやはり語数を明確にして模範解答通りに答えさせるような問題は多いです。

「犬の散歩」はどう表現する?

「犬の散歩」はどう表現する?

自分自身の散歩は先ほどご紹介した熟語、go for a walkやtake a walkで言い表せるのですが、では犬の散歩はどう表しましょうか。主語を犬に変換すると、犬だけが運動をしようとか、景色を楽しもうという意識を持って散歩に行くことになってしまうので、これはあまり使いません。

正解は、take one’s dog for a walkです。take a walkという熟語の中に、my dogを入れ込んだ形なので難しくはありませんね。これも実は中学英語で習うのですが、なんとなく皆忘れがちになってしまってなかなか英作文で正しい答えを導き出せません。ワンちゃんを飼っているご家庭なら日々使う単語で身近でしょうから、この熟語も正しく覚えておきましょう。

まとめ

「散歩をする」という表現には主に2つありましたね。ひとつはgo for a walk、もうひとつはtake a walk。どちらもほぼ同じ意味ですが、使う単語によって多少のニュアンスの違いはありました。そして、ショッピングをする時などに「ぶらぶらする」という意味合いを深めるならwalk aroundでしたね。「犬の散歩をする」ならtake one’s dog for a walkで、人間が散歩をする時に使う熟語を少し変形させれば出来上がりです。どれも日常生活でよく使うものなので今覚えておきましょう!