食卓にも良く出て来る野菜のなすですが、英語だと実は主に2つの言い方があります。日本も世界的に見たらまあまあ大きな国土を持ってはいるのですが、英語は世界中で使われている言語ですし、アメリカとイギリスという英語を使う大国が離れていることから、文化が違ったりして言葉も変わっていきます。そういった理由から同じ動物や野菜でも違いが表れることは知っておきたいですね。では、英語で「なす」をどう言うのかみていきましょう!

eggplant

eggplant

小学生、あるいは中学生の時にならったのはこちらでしょう。スペルを見てみると面白く、「卵」と「植物」という単語で構成されています。覚える時に、確かに卵のようなフォルムの植物だからと暗記した人もいるのではないでしょうか。eggもplantも簡単な単語なので覚えやすく、発音もそのままなので、これをなすと結び付ければ暗記は簡単です。

そして日本はアメリカ英語を学ぶため、eggplantはアメリカ英語です。アメリカで主流のなすは丸型で、まさに卵のような形をしています。日本のなすはそれよりは細長いので、ちょっと卵のイメージは出てこないかもしれませんね。ちなみに、白なすは英語でそのままwhite eggplantと言います。

Aさん
My father can make really yummy pasta with spicy eggplant! Why don’t you come my house and eat it tomorrow?
訳)僕のお父さん、なすのスパイシーパスタを作るのが最高に上手いんだよ!明日うちに来て食べない?
Bさん
Spicy pasta…? Yeah, I like it!
訳)スパイシーパスタだと・・・?それ好きだから行くよ!

aubergine

aubergine

なすのことはaubergineと言うこともあります。こちらはちょっとスペルが難しいですよね。発音は「オウバジーン」のように聞こえます。

先ほどのeggplantがアメリカ英語なら、aubergineはイギリス英語。私たちはアメリカに戦争で負けてからどうしても中学・高校とアメリカ英語しか教えられませんから、このようなイギリス英語には慣れ親しんでいませんね。ですから覚えにくいと感じてしまうのですが、英語発祥の地であるイギリスは本家なのでぜひ覚えておいてほしいです。

他にもなすはbrinjalと呼ばれることはありますが、こちらはインドや南アフリカなどの限られた地域のみですので、豆知識程度に知っておきましょう。野菜はその種類が豊富なので、メジャーな言い方よりもその種類に重きを置いて呼び始めてそれが定着した地域などもあります。なすに限らず多くの食べ物や動物でその地域差が見られるので、自分が興味のある地域や、これから行きたいと思っている地域の英語を学習することをおすすめします。

Aさん
Cut the aubergines in half lengthways. 
訳)なすを半分に切って。
Bさん
Give me some time. You know, I’m bad at cooking….
訳)ちょっと待ってね。知ってるでしょ、私が料理下手だって・・・。

まとめ

まとめ

野菜のなすは、アメリカ英語だとeggplant、イギリス英語だとaubergineと言うのでしたね。地域によって違う言い方をするのはなんだか不思議な感覚かもしれませんが、日本でも同じような現象はあります。方言という言い方をしますが、その地域を出てみないとそれが標準語でなかったとわからないことも多々あるもの。英語の方言はワールドワイドなのだと理解しておくとわかりやすいでしょう。