「やればできる」や「あの子はやればできる子よ」といったように、「やればできる」という言葉で相手を励ます場面がよくありますよね。

「やればできる」は「You can do it.」や「if you try, you can do it」といった英語で表現することができます。

日本語の「やればできる」には色んな意味やニュアンスで使われるので、英語で「やればできる」を表現しようとすると、色んな表現が頭を巡って混乱しがちです。

この記事では、そんな「やればできる」を意味する英語表現を紹介します。

「やればできる」英語

「やればできる」のニュアンスに近い英語表現として以下の表現が挙げられます。

  1. I’m sure you can do it if you try
  2. I know you have it in you
  3. You can do anything if you put your mind to it

順番に見ていきましょう。

1.I’m sure you can do it if you try

「I’m sure you can do it if you try」は、直訳すると「挑戦すれば、あなたはできると確信している」となります。

If you tryが「やれば」のニュアンスを、You can do itが「できる」のニュアンスを担保しているのがわかりますよね。

なので「I’m sure you can do it if you try!」と言うことで「やればできるよ!」のニュアンスを英語で表現できるわけですね。

2.I know you have it in you

「I know you have it in you」は直訳すれば「あなたの中にそれがあるのはわかっています。」となるでしょう。

例えば以下のような友達がいたとします。↓

Aさん
2週間後のTOEICで600点を取りたいんだよね

この友達に対して「I know you have it in you」と言えば、「TOEICで600点を取るだけの知識、努力が、あなたの中に備わっているのはわかってますよ。」というニュアンスになり、転じて「やればできるよ」のニュアンスになるわけですね。

3.You can do anything if you put your mind to it

「You can do anything if you put your mind to it」は直訳すれば「あなたが気持ちをそこに置けば、あなたはなんだってできる」となります。

直訳表現では「ちょっと何言ってるかわからない」状態かと思いますが、「Put A mind to B」は英熟語で「AがBに全力で取り組む」という意味になります。

「あなたが全力で(それに)取り組めば、なんだってできるよ。」という意味になるので、「やればできるよ。」のニュアンスになって相手を励ますことができるわけですね。

「やればできる子」は英語でなんて言うの?

「やればできる子」は英語でなんて言うの?

直接顔を合わせて話している相手(Youにあたる相手)に対して「あなたはやればできる!」と励ます以外にも、「あの子はやればできる子だから…」と第三者に対して評価する場合もあるでしょう。

「やればできる子」を英語で表す場合は、「He / She has potential」と表現することができます。

Potentialは和訳すると「潜在能力」や「秘めた才能」となります。「まだ表には出てきてないけど、確実に内面にある能力、才能」みたいなニュアンスです。

「彼、彼女には潜在能力・秘めた才能がある。(だからできるよね)」というニュアンスから、「彼、彼女はやればできる子なのよ」という意味で使えるというわけですね。

例文↓

Aさん
Our daughter has the potential a lot.
うちの娘はやればできる子なのよ。

「やればできる」は捉え方次第?

上述の「やればできる子」の英訳のように、前提として「やればできる」という日本語は、言葉通りの意味よりも「相手を励ますための言葉」として使われていますよね。

ですから、必ずしも「やればできる」と英語で言わなくとも、「相手に届いてほしい励ましの言葉」を伝えるのが自然で効果的だと言えます。

それでは、「やればできる」に近いニュアンスで、相手を励ます英語表現にはどんなものがあるのでしょうか?

次項から順番にお伝えしていきます。

「君ならできる」を英語で

「君ならできる」を英語で

「やればできるよ!」と相手に伝えるとき、「君ならできるよ!」という意味で言っているケースは多いでしょう。

「やればできるよ(だから頑張ろう)。」の意味で言っているなら、「君ならできるよ(だから頑張ろう)。」という言葉になっても、意味は変わらないというわけですね。

「君ならできる」を英語で言うには、シンプルに「You can do it.」と言えます。

例文↓

Aさん
Don’t worry. You can do it.
心配しないで。あなたならできるよ。
Aさん
I’m sure you can do it.
あなたならできるって、私にはわかるよ。

「ベストを尽くせば結果は出せる」 英語

「ベストを尽くせば結果は出せる」 英語

「ベストを尽くせば結果は出せるよ」というニュアンス、つまり「頑張ってください」や「努力を続けてください」のニュアンスが強い意味で「やればできるよ」を言う場合には、以下の表現が使えるでしょう。

「ベストを尽くせば結果は出せる」のニュアンスで英文を作る場合、「ベストを尽くす」と「結果を出す」の表現を組み合わせて言うと良いでしょう。

「ベストを尽くす」の表現↓

  • Do your best
  • Do all you can
  • Try hard
  • Work hard

「結果を出す」の表現↓

  • Pay off
  • Achieve results

例えば、「Do your best」と「Pay off」を組み合わせて使う場合、以下のような表現となります。↓

Aさん
Do your best and it will pay off.
ベストを尽くせば結果は出せるよ。

Do your bestが「ベストを尽くす」、Pay offが「報われる」という意味になり、接続詞の「and」が「Do your best」と「it will pay off」を結びつけて「ベストを尽くせば報われる」=「ベストを尽くせば結果が出せる」と表現しているわけですね。

他にも「Try hard」と「Achieve results」を組み合わせて、以下のように言うことも出来ます。↓

Aさん
Try hard and you achieve results.
一生懸命頑張れば結果は出せますよ。

↑の例文の方が「結果」に焦点が当たっているので、「資格試験の合格」や「昇進」などの具体的なゴールが得られるニュアンスがありますね。

以上のように、「ベストを尽くす」と「結果を出す」の表現を組み合わせて、「ベストを尽くせば結果は出せる」の英文を作ることができるわけですね。

まとめ

この記事では、「やればできる」を意味する英語表現を紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、直接相手を励ますシーンでの「やればできる」、第三者を評価するシーンでの「あの子はやればできる子だ」、そして「ベストを尽くせば結果が出せる」といった相手への激励のニュアンスが強い「やればできる」を適切に使い分けて、英語で表現できるでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。