取引先との商談、プレゼンをするなどで、「企画」という言葉がよく使われますよね。

また、「企画」と似た言葉に「提案」もあります。

日本語では「企画」「提案」という言葉だけで幅広い意味を表現できますが、英語では複数の単語をニュアンスに応じて使いわける必要があります。

そこで今回は、「企画」や「提案」の英語表現について解説していきます。

プレゼンテーションで役立つ例文についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

「企画」と「提案」の違い

そもそも「企画」と「提案」の言葉の違いをきちんと説明できる方は少ないのではないでしょうか。

似ているようで、違う意味合いの言葉ですが、明確な違いを説明できる方は多くないでしょう。

まず、「企画」は実際にすることの内容を考え、実現に向けて計画することを指します。

一方、提案」は実現するかどうかはわからないが、案・考えを出す意味合いがあります。

つまり、ものごとの計画を進めていく際、最初に「提案」を出し、提案が認められれば「企画」を進めるという流れになります。

混同しがちな言葉ですが、意味の違いがあるのがわかるでしょう。

「企画」は英語で?

「企画」は英語で?

「企画」は英語でplanと言います。名詞、動詞のどちらでも使える単語です。

日本語でも「プランニング」「プランと立てる」という言葉を使いますが、同様のニュアンスで使われていますよね。

Aさん
I propose this plan.
私はこの企画を提案します。
Aさん
The plan is subject to my boss approval.
この企画は上長の承認が必要です。

ちなみに「企画書」は「plan document」と言います。

documentは「文書」「書類」などの意味がありますよ。

Aさん
I am going to submit that new plan document next week.
わたしは来週、新しい企画書を提出します。

「提案」は英語で?

「提案」は英語で?

「企画」はplanで表現できるのがわかりましたね。

では、「提案」は何と英語で表現するのでしょうか。

 

「提案」を表現できる英語は複数あるため、表現したいニュアンスによって単語を使いわけなければなりません。

基本の表現を3つ紹介しますので、それぞれの違いを確認していきましょう。

proposal

ひとつ目の表現がproposalです。

proposalは名詞で「申し込み」「提案」「計画」、動詞はproposeで「提案する」という意味があります。

proposalを使う場合、提案に対して根拠があり、積極的に提案する場合に使うのがポイントです。

「よかったら…」「可能であれば…」といった控えめな提案には使いません。

また、動詞のproposeは、日本語の「プロポーズ」とういう言葉の語源となっています。

積極的な提案というニュアンスのあるproposeが、「プロポーズ」の語源になっているのですね。

Aさん
This is my proposal.
これはわたしの提案です。
Aさん
I agree to this proposal.
わたしはこの提案を承認します。

suggestion

proposalは積極的な提案であるのに対し、控えめな提案の場合はsuggestionという単語が使われます。

suggestionは名詞で「提案」「示唆」「ほのめかし」という意味があります。

そのため、「~はどうですか?」といったような、必ずしも採用されるかどうかわからない提案に対しても使える表現なのです。

ちなみに、suggestionは「助言」の意味合いもあります。

Aさん
I would like to suggest that we adopt for new plan.
わたしたちは新しい企画を採用する方がいいと提案します(思います)。

offering

「提案」の表現する言葉として、offeringが使われることもあります。

offeringは「~しましょうか」といった、協力を含む提案を行う際に使う表現です。

つまり、相手がしてほしいと思うことをサポートするシーンでofferingを使うのです。

たとえば、ショッピングモールのセールで、割引価格を提案するのにofferingが使われますよ。

Aさん
I offered her help.
わたしは彼女に手伝いを申し出ました(提案しました)。

提案するときに使える英語表現

「提案」は英語で?

「提案」はさまざまな英語表現があるので、ニュアンスに応じて使い分けが必要です。

では実際に相手に対して提案する際、どのような言葉を使うのでしょうか。

フレーズとしていくつか覚えておくと便利な表現を紹介していきます。

「How about ~?」

シンプルな表現ですが、「How about ~?」で「~はどうですか?」と気軽に提案できます。

Aさん
How about his suggestion?
彼の提案をどう思いますか?

「should」や「had better」

「~したらいいと思う」「~したほうがいいよ」というのを表現する場合、「should」や「had better」が使えます。

ただ、「should」や「had better」の違いを理解して使い分けをするのがポイントです。

「should」は「~するべき」、「had better」は「~したほうがよい」と日本語で訳されていますよね。

そのため、「had better」よりも「should」の方が強い表現であるという印象があるのではないでしょうか。

しかし、英語では「should」よりも「had better」の方が、強い提案という印象を受けます。

Aさん
You should come to the lesson.

Aさん
You had better come to the lesson.

「should」を使った表現では、「あなたはレッスンに来た方が、あなた自身にとっていいと思うよ」といったニュアンスがあり、来るか来ないかは相手が決められるような表現です。

一方、「had better」は「あなたがレッスンにこないと困る」といったニュアンスになり、来ない選択肢を与えない印象となります。

つまり「had better」は、使い方によっては、何かを強制されたように受け取られて誤解を生んでしまう可能性があるので注意しましょう。

「recommend」

recommendは「すすめる」「~に推薦する」といった意味の動詞です。

レストランでおすすめのメニューを聞く際にもよく使われますよね。

Bさん
What do you recommend?
あなたのおすすめは何ですか?
Aさん
I recommend this book.
わたしはこの本をおすすめします。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「企画」や「提案」の英語表現について紹介しました。

「企画」と「提案」は似ている言葉ですが、意味の違いがあるので注意しましょう。

企画は「plan」、提案は「proposal」「suggestion」「offering」などの単語が基本になるので、ニュアンスの違いを理解し、状況に応じて使いわけてくださいね。

また、相手に対して提案を行うシーンは、日常生活・ビジネスシーンの両方であるでしょう。

「~はどうですか?」といった、提案の英語フレーズもいくつか覚えておくとスムーズに会話ができるでしょう。

ぜひ今回の記事を参考に、「企画」や「提案」の英語について覚えてみてくださいね。