お湯を沸かす時に便利なケトル。お湯が沸いたことを音で知らせてくれるタイプの物や、電気ケトルのようにお湯が沸くと自動で保温に切り替わる物もあります。ケトルはお湯を沸かすのに大変便利な調理器具であるため、どちらのタイプのケトルも、あるいはどちらかのケトルが、ほとんどのお家にあるのではないでしょうか。引っ越ししたらレンジとケトルは絶対必要なアイテムといえます。さてこの「ケトル」は英語でも「ケトル」なんでしょうか。
今回はこの「ケトル」にまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。
ケトルは英語でなんて言う?
ケトルは英語で「kettle」といいます。発音記号は「kétl」ですから、カタカナにすると「ケトゥル」という感じでしょうか。「kettle」には「やかん」とか「湯沸かし」という意味があります。日本語でも「ケトル」という単語は浸透していますから覚えやすいかも知れませんね。ちなみに「やかん」は漢字で「薬缶」とか「薬鑵」と書きますが、これは元々やかんが薬を煮出すために使われており「薬鑵(やくくわん)」と呼ばれていたものが、時間とともに変化したものです。ちなみに「鑵(くわん)」とは水を汲む器のことを指します。
水差しは英語でなんて言う?
飲食店などでフレッシュなレモンなどが浮かんでいてお水がなみなみと注がれた水差しが「ご自由にお飲みください」というメッセージと共に置かれていることがあります。
この水差しは英語で「water pitcher」といいます。また「jug(ジャグ)」と呼ばれることもあります。
「吸い飲み」って英語でなんて言うの?
病気で動けない人にお水を飲ませる時に使うのが「吸い飲み」です。寝たままで水分を摂るのは難しく、むせてしまうことも多いのですが、吸い飲みを使うとスムーズに水を飲ませることができます。吸い飲みは病人が自分で水を飲むこともできるよう、取っ手がついていて、小さなお子さんや高齢者の水分補給用に便利です。「吸い飲み」は英語で「feeding cup」といいます。
「jug(ジャグ)」と「water dispenser(ウォーターディスペンサー)」はどう使い分ける?
「jug(ジャグ)」は「水差し」を意味する単語なので、花器やカップに水を注ぐ器を指します。そのため、注ぎやすいよう、口が少し細めになっているのが基本的な特徴です。
一方、「water dispenser(ウォーターディスペンサー)」は、数リットル、数十リットルの水がたっぷり入っていて蛇口が付いたものなどをいいます。
ポットって英語なの?
ポット(薬缶)は英語で「kettle」です。「pot(ポット)」は「鍋」という意味になりますが、「飲み物を入れておくもの」として「pot」が使われることがあります。
なお、やかんを表す「kettle」は保温機能がなく、ただお湯を沸かすだけのものをいいます。中に飲み物を入れるポットは「kettle」ではありません。
カフェで紅茶がポットで出てくる場合がありますが、この場合のポットは「tea pot」です。急須も英語にすると「tea pot」になりますよ。
Your hot water is boiling.
訳)お湯沸いてるわよ
Thanks. I can’t wake up in the morning without a cup of coffee.
訳)ありがとう。朝はコーヒーを飲まないと始まらないよね
That’s right. But are you sure you’re on time? Didn’t you say you were going early today?
訳)本当にね。でも時間平気なの?今日は早く行くって言ってなかった?
I forgot about that! I’ve got to go!
訳)忘れてた!行かなくちゃ!
I’ll drink your coffee for you.
訳)コーヒーは飲んでおいてあげるね
電気ケトルとの違いは?電気ポットとの違いは??
電気ケトルは英語で「electric kettle」といいます。この場合の「電気ケトル」は、お湯を沸かす機能だけがついた物のことです。保温機能のある電気ポットのことではありません。
「electric kettle」は、お湯が沸いたら自動でスイッチが切れるタイプのケトルのことを指します。一方、電気ポットは湯沸かしポットのことですので、後述します。
Hey, I think this electric kettle is broken. The water doesn’t boil at all.
訳)ねえ、この電気ケトル壊れたんじゃないかな。お湯が全然沸かないんだけど
The electric kettle is unplugged. You won’t get boiling water forever.
訳)コンセントが抜けてるじゃない。これじゃいつまで経ってもお湯は沸かないよ
Oh, please.
訳)かんべんしてよ
湯沸かしポットを英語で表すには?
湯沸かしポットは、英語で「hot water dispenser」といいます。この「hot water dispenser」とは、電気でお湯を沸かし、保温ができて、ボタンを押すとお湯が出てくる電気ポットのことです。最近増えているお家に置く浄水器でお湯と水が出るタイプの物も、英語で表現すれば「hot water dispenser」ということになります。
湯沸かし機能の付いた魔法瓶は英語でなんて言う?
湯沸かし機能のついた魔法瓶は、「thermo-pot」と呼ばれることもあります。「thermo-pot」はいわゆる造語です。魔法瓶が「thermos bottle」という表現を使うため、お湯を沸かす家電を日本でポットと呼ぶことからできたものだと思われます。
なお、魔法瓶はアメリカでは「vacuum bottle」と、イギリスだと「vacuum flask」と呼ばれることもありますので、覚えておくと良いでしょう。
If you have a hot water dispenser at home, you can make ramen anytime you want.
訳)お湯が出る家庭用浄水器があれば、いつでもラーメンが食べられるんだよ
It sounds great. That’s the only way to buy it.
訳)良いね。それはもう買うしかないんじゃない。
HydroFlaskって何?
ハイドロフラスクとは、アメリカ生まれの携帯ボトルブランドです。日本には2017年に上陸以降、優れた機能性が認められ、アスリートや芸能人の間でも人気があります。
ステンレスボトルだけでなく、タンブラーやスープジャーなどの商品も充実しており、二重壁真空断熱技術によって、温かいものは温かい状態で、冷たいものは冷たい状態で保温することができます。デザインも色も可愛いので、ぜひチェックしてみて下さいね。
参考:HydroFlask公式ホームページ
まとめ
今回はケトルにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介しました。
日本だと「ポット」と呼んでいるものが、英語になるとポットと呼べなかったり、商品名がそのまま単語に使われているものもありました。またいつも何気なく目にしているものの英語での表現を知ることは、英語への興味をまた高めてくれるきっかけになることでしょう。
外国人のお友達とティータイムを楽しみながら、今回紹介した単語やフレーズについても、ぜひ会話に役立てて下さいね。See you next time!