人は英語で、personpeopleで表記することができます。

日本語でも人を表現する時に人数によって、個人や集団という言葉を使い分けています。

英語の場合も、personは個人、peopleは集団を意味します。

さらに人を使い分ける時には、男性や女性、人数の単位によっても表記される英単語が異なります。

本記事は、人を英語で言うとどのような意味になるのか、表現方法やシーン別の使い分けについてご紹介します。

人数や状況により、使い分ける「人」を表す表現

人数によって表記される英語には違いがあり、個人はperson、複数人はpeopleと表現しますが、それぞれ詳しくどのように使い分ければ良いのか解説します。

person

personは、個人としての人間や人柄、個性、性格を意味します。

personsで複数の人々と表現できますが、不特定多数の人々のことは意味しません。

personsが使われるのは、法律や哲学の領域などの文書上や、個々を一人一人強調して表現したい時、人数が決まっている場合など使われるシーンは限られています。

She’s the most energetic person I’ve ever met.

彼女は今まで私が会った人の中で一番エネルギッシュな人です。

It is natural for me to help a person in need.

困っている人を助けるのは当たり前なことです。

people

peopleは、不特定多数の人々の集団を意味します。

人を意味する範囲も広く、一般的な民衆から国民、民族に対しても使うことができます。国民や民族など集団を特定することができる場合、the peopletheをつけます。

言語や文化の同じ民族や人々のことを指す時のみ、複数形のpeoplesと表記できます。

government of the people, by the people, for the people

人民の,人民による,人民のための政治(リンカーンの演説より)

There are lots of sightseeing spots around Mt. Fuji.I’m surprised at the number of people here.

富士山の周りには観光名所がたくさんあります。私は人々がたくさんいるのに驚きました。

その他「人」にまつわる表現方法

その他「人」にまつわる表現方法

人にまつわる表現方法として、大勢集まる集団や群衆についてシーン別で単語を使い分けます。

ここではcrowdaudienceのそれぞれがどのように表現するのか例文も含めて解説します。

crowd

crowdは、名詞で群衆や大勢の集まった人々のことを、動詞では押し寄せる、群がる、ことを意味します。

例えば、サッカー観戦をする会場に参加する観客に対して使うことができます。さらに、共通して同じ所にいたり、仕事をしているグループを意味することもあります。

crowd 名詞の例文

The crowd cheered enthusiastically until the game end.

観客は試合が終わるまで真剣に応援してくれていた。

crowd 動詞の例文

Whatever the weather, the shopping center is always crowded.

どんな天気の時でもショッピングセンターはいつも混んでいます。

audience

audienceも集まった人々を意味しますが、どちらかというと講演会を聞く聴衆や、演劇やコンサートといった実際に目の前で見るために集まった観客や観衆に対して使います。

名詞でとして使用し、複数形はaudiencesと表記します。

The president is speaking on the stage to an audience of hundreds.

大統領がステージ上で何百人もの聴衆に話をしている。

The audience was delighted with the comedian’s performance.

コメディアンのパフォーマンスに観客は喜んでいた。

「人」の性別について使い分ける表現方法

「人」の性別について使い分ける表現方法

男女を英語で表現する時には、man、women というイメージが浮かびやすいでしょう。

しかし、それ以外にも性別を表現する単語があり、ニュアンスが異なるため、使用する時に注意が必要です。

それではいくつかの人の性別について使い分けができるように違いについて確認していきましょう。

man、men、woman、women

manは、一般的に大人の男性や男の子らしさ、夫や恋人など異性を意味します。

複数形はmenと単語が変化します。

He is no one special, just a common man with common thoughts.

彼は特別な人ではなく、普通の考えを持った男です。

womanは、大人の女性や婦人、女性らしさ、異性の恋人を意味します。

複数形はwomenと単語が変化します。

A woman with a suitcase stopped us in the street to ask us some questions.

スーツケースを持った女性が私たちを止めて、尋ねてきました。

 male、female

maleは、名詞では動物の性別として雄や、人間では男性を意味します。形容詞では、男性の、男子の、を意味します。

I think he’s going to grow up to be a wonderful male artist.

彼は素晴らしい男性歌手に成長すると思っているよ。

femaleは、名詞では動物の性別として雌や、人間では女性を意味します。形容詞では、女性の、女性らしさを意味します。

I live with two female dogs.
私は2匹のメス犬と暮らしています。

masculine 、 feminine

masculine は、形容詞では男性の、男子の、男性の特徴である男らしさ、勇ましさ、力強さも意味します。

名詞は、性別として男性を意味します。

My husband was handsome and strong, and very masculine.

私の夫はかっこよくて、力強くて、とても男らしいの。

feminineは、形容詞では女性の、女性の特徴である女らしさ、女性的な、優しさも意味します。

名詞は、性別として女性を意味します。

She looks more feminine with longer blond hair.

金髪のロングであることで、より女性らしく見れます。

まとめ

人は人数や集まる場所に応じて使われる英単語が変わります。

人という単位を表したり、その人としての個性や性格を示すこともできます。

personはその人を限定できる個人や個性を意味し、peopleは国民単位から不特定多数の集まった人に対しても使うことができるため使いやすい単語です。

しかし、いつでもpeopleを使うのではなく、集団や群衆がどのような場所や何をしているのかで単語を使い分けることで、より相手へ伝わりやすくなります。

試合観戦など人々が押し寄せて集まっている観客に対してはcorwdを、講演会など聴衆が存在している場合は、audienceを使用してみましょう。

シーン別で英語表現を使い分ける時に、ぜひ参考にしてください。