皆さんはカバンが好きですか?

私は昔カバン屋で働いていたこともあってカバンが大好きなんですが、特にトートバッグに目がありません。お気に入りの日本製のレザートートは、おそらく一生使い続けると思います。

さて、そんなわけで今回のテーマは「トートバッグ」です。トートバッグは英語でもそのままでよいのか、別の適切な言い方があるのか、由来や語源などを踏まえつつ詳しく確認していきます。

また、記事の後半ではトートバッグ以外のカバンについても、英語で何と言うかご紹介しているので、カバン好きの方は必見です。

それでは、早速始めていきましょう!

「トートバッグ」は英語で何て言う?

「トートバッグ」は英語で何て言う?

トートバッグは英語でも “tote bag”、もしくは単に “tote” と言います。tote の発音記号は「tóʊt」で、英語でも日本語と同じように「トートバッグ(トート)」と発音すれば通じます。

バッグに関する言葉には、「キャリーバッグ」や「ボストンバッグ」、「エコバッグ」など、日本でしか通じない和製英語が多数存在します。その流れから「トートバッグも和製英語なのでは?」と思う方も多いですが、トートバッグはれっきとした英語なので、自信をもって使ってOKです。

Aさん
I use a tote bag every day.
訳)私は毎日トートバッグを使っています。

そもそもトートバッグの意味・定義とは?

そもそもトートバッグとは、大きな開口部を持ち、両側に取っ手が付いたシンプルな形状のカバンのことです。

素材にはキャンバス(布地)やナイロン、レザーなど色々な種類がありますが、最も一般的なのはキャンバスのトートバッグでしょう。

トートバッグに明確な定義があるわけではありませんが、手持ちでも肩掛けでも持てるよう、取っ手がやや長いカバンをトートバッグと呼ぶことが多いです。

Aさん
Tote bags are very convenient bags that can be used by all genders.
訳)トートバッグは、男女関係なく使える非常に便利なカバンです。

トートバッグの語源は?

トートバッグ(tote bag)に含まれる tote という単語は、アメリカ英語で「運ぶ」を表します。tote は17世紀ごろからスラングとして使われ始め、その語源はコンゴ語やスワヒリ語など、アフリカで使われていた言葉に由来するといわれています。

19世紀ごろまでは tote で「運ぶ」という動詞として使われることもありましたが、現代では tote bag の略語としての使用が一般的になったので、動詞で使われることはほぼ無くなりました。

Aさん
Tote apparently had a similar meaning to “carry” or “deliver” originally.
訳)トートはもともとキャリーやデリバリーーなんかと同じような意味だったらしいよ。
Bさん
These days, it’s hardly used in any other sense than referring to tote bags.
訳)最近では、トートバッグの意味以外で使うことはほとんど無いね。

 

トートバッグは氷を運ぶためのカバン?

トートバッグといえば、底の部分が二重になったキャンバス地のカバンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。これはアメリカの某老舗アウトドアメーカーが、氷を運搬するための専用バッグとして、20世紀半ばに発売したものがルーツになっています。

その後、冷蔵庫などの普及で氷運搬の需要は少なくなりましたが、その使い勝手のよさが評価され、現在でもファッションアイテムとして永く愛され続けています。

Aさん
I heard that tote bags were originally used to carry ice.
訳)トートバッグはもともと、氷を運ぶために使われていたらしいよ。
Bさん
I see. That’s why they are water-resistant and sturdy.
訳)なるほどね。だから水に強くて頑丈なのか。

 

トートバッグ以外のカバンは英語で何て言う?

トートバッグ以外のカバンは英語で何て言う?

世の中には、トートバッグ以外にもたくさんの種類のカバンが存在します。

ここからは、代表的なカバンを英語で何と言うか、トートバッグとの違いに触れながら、厳選してご紹介していきます。

「ハンドバッグ」in English

主に女性が使う小ぶりのカバン「ハンドバッグ」は、英語でもそのまま “hand bag” と言います。

hand bag は手持ちで使う前提で作られているので、取っ手が短いのが特徴です。肩掛けできなければhand bag、肩掛けできれば tote bag と判断するとよいでしょう。

Aさん
A certain famous brand’s handbags are not sold to first-time customers.
訳)某有名ブランドのハンドバッグは、一見さんには販売されていません。

「ブリーフケース」in English

主に男性がビジネスで使う革製のカバン「ブリーフケース」は、英語でも “brief case” と言います。

brief は英語で「簡潔な」という意味を表し、仕事に必要な書類だけを収められる、簡潔なカバンであるとしてこう呼ばれるようになりました。

brief case と tote bag の違いもやはり、取っ手の長さです。brief case は取っ手が短く肩掛けができないので、最近では肩掛け用のストラップが付いた製品も多く販売されています。

Aさん
My father also uses a briefcase even on holidays.
訳)私の父は、休日でもブリーフケースを使っています。

「ショルダーバッグ」in English

肩掛けで使用する「ショルダーバッグ」は、英語でもそのまま “shoulder bag” と言います。なお、斜め掛けのものは “cross body bag”、少し大振りなものは “messenger bag” と言うこともあります。

いずれのカバンも肩掛けで使う前提なので、長めのストラップが付いています。tote bag との見分け方は、そのまま手持ちできれば tote bag、手持ちだと長すぎる場合は shoulder bag と考えればよいでしょう。

Aさん
This tote bag gets dirty on the ground when I carry it by hand.
訳)このトート、手持ちすると地面と擦れて汚れちゃうんだよね。
Bさん
Isn’t that a shoulder bag rather than a tote bag?
訳)それ、トートバッグじゃなくてショルダーバッグなんじゃない?

 

「リュックサック」in English

背負って使うタイプのカバン「リュックサック」は、英語だと “backpack” と呼ぶのが一般的です。

back が「背中」、pack が「袋」を表すので、backpack で「背負う袋」という意味になります。tote bag は手持ち、backpack は背負いなので、違いは一目瞭然ですね。

リュックサックに相当する “rucksack” という単語もありますが、これはドイツ語なので英語圏では通じないことも多いです。また、本来の発音は「ラックザック」に近いので、日本式にリュックサックといっても伝わらない可能性が高いでしょう。

Aさん
My brother usually uses a backpack that is big enough to fit himself.
訳)私の兄は普段、彼がもう1人は入りそうな大きいリュックを使っています。

まとめ

今回は「トートバッグ」を表す英語表現について、詳しく確認してきました。

トートバッグは英語でも “tote bag”、あるいは短縮して “tote” と言います。日本同様、海外でも非常に人気のあるカバンなので、覚えておくと色々なシーンで役立つでしょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!