地球上で、人間や動物をはじめとするさまざまな生物が生きているのは、太陽による光エネルギーが地球に届いているからです。

また、太陽の光が地球に当たっているときは昼、太陽の光が当たっていない時間帯は夜になりますが、昼と夜の繰り返しがあるのも生物にとって大切な生活リズムを作る要因となっています。

太陽は生物が生きる上で欠かせない存在といえますが、英語では何と表現するのでしょうか。

パッと思い浮かぶのは「sun」かもしれませんが、似たような表現に「sunny」「sunshine」もあり、違いを説明するのはむずかしい方も多いでしょう。

そこで今回は、「太陽」の英語表現について解説していきます。

「太陽」は英語で?

太陽は英語で「sun」と習った方が多いかもしれませんが、正しい表現は「the sun」です。

日本語では「太陽」のことを「お日様」や「お天道様」などと表現するケースもありますが、英語ではすべて「the sun」と言います。

なぜ冠詞の「the」を付けるのかは次の章で詳しく解説しますね。

「sun」は発音についてですが、発音記号は「sʌ’n」であり、カタカナで発音を表現するなら「サン」となります。

息子という意味の「son」と同じ発音なので覚えておきましょう。

「sun」「the sun」の違い

太陽は英語で「the sun」と表現するのは、すでに解説しましたね。

ではなぜ冠詞の「the」を付けるのでしょうか。

ちなみに、「sun」だけでも意味が通じないことはないですが、なぜ冠詞が付くのかを理解しておくと英語への理解が深まりますよ。

そもそも「sun」には「恒星」という意味があります。

突然「恒星」と言われてもピンとこないかもしれませんが、夜空を見あげて見える星は大きく「恒星」と「惑星」に大別できます。

その中でも「恒星」は、その星自体が光を放っていることが特徴の一つです。

つまり、太陽をはじめ、夜空に見える星の大半が恒星なのです。

そのため、「sun」だけだと、太陽に限定している表現ではなく、「恒星」として捉えられるケースがあるのです。

そこで、「恒星の中でも太陽を指定する意味合い」を表現するために「the」を付けます。

Aさん
I shaded my face from the sun with my hand.
わたしは顔に手をかざして日差しをよけました。

混同しがちな表現の「sunny」「sunshine」「solar」違い

混同しがちな表現の「sunny」「sunshine」「solar」違い

太陽は「sun」、正式に表現するなら「the sun」となるのがわかりましたね。

では、似たような表現に「sunny」「sunshine」「solar」はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。

「太陽」に関連する表現としてよく出てくる単語のため、違いを理解しておきましょう。

sunny

sunnyは「日のよくさく」「日が照る」「雲ひとつない」といった意味の形容詞です。

「陽気な」「快活な」といった様子を表現するのにも使われます。

・a sunny place:日の照る場所
・a sunny day:晴れの日
・a sunny smile:陽気な笑顔
Aさん
It’s sunny today.
今日は晴れです。
Aさん
I hope that it will be sunny this weekend.
今週末は晴れますように。

sunny side up

sunnyという英単語を使った、「sunny side up」というフレーズを紹介します。

一体何を表現しているのか、分からない方も多いでしょう。

「sunny side up」は直訳すると「太陽の照る側が上」となりますが……あまりピンときませんよね。

実は「sunny side up」は「目玉焼き」のことなのです。

知っていないと分からない表現のため、意外に感じる方も多いのではないでしょうか。

意味としては、太陽のような黄味が上に乗っているというニュアンスから、「目玉焼き=sunny side up」になったとされていますよ。

Aさん
Let’s have sunny side up today.
今日は目玉焼きを食べましょう。

このような訳になります。
意味を知らないと会話が通じなくなってしまうので、「目玉焼き=sunny side up」というフレーズで覚えておいてくださいね。

sunshine

sunshineは「日光」「ひなた」「快活」といった意味の名詞です。

Aさん
The sunshine is strong today.
今日は日差しが強いです。
Aさん
This room gets a lot of sunshine.
この部屋は日光がよく入ります。

solar

solarは「太陽の」「太陽に関する」「太陽光を利用した」といった意味の形容詞です。

日本語で「太陽光パネル」のことを「ソーラーパネル」と言うことがあるでしょう。

これは「太陽光を利用した」という意味のあるsolarがそのまま使われていると分かりますよね。

一方、sunnyも形容詞ですが、太陽が照っている様子を表す単語です。

そのため、「sunny panel」とは言いません。

なお、「日の照る場所=a sunny place」と言いますが、「a solar place」とは言いません。

太陽光を使った部屋のようなニュアンスになってしまい、意味が通じなくなるので注意しましょう。

「太陽」に関連する英語表現

「太陽」に関連する英語表現

「太陽」は「太陽が傾いている」「太陽がまぶしい」などさまざまな関連表現があるでしょう。

ここでは、覚えておくと便利な「太陽」に関する表現を紹介します。

太陽が傾いている

だんだん日が沈んでいく様子を「太陽が傾いている」と言いますよね。

英語では「The sun is going down」と表現します。

「go down」は「下に行く」という意味のフレーズのため、徐々に日が沈んでいる様子を言い表せるのです。

太陽がまぶしい

太陽が照っていてまぶしく感じることがあるでしょう。

その場合は「The sun is bright.」で「太陽がまぶしい」という意味になります。

brightには「まぶしい」という意味があります。

ちなみに、「朝日」は「the morning sun」と言います。

Aさん
The morning sun is bright.
朝日がまぶしい。

太陽が昇る

「昇る」は英語で「rise」という動詞を使います。

Aさん
The sun is rising.
太陽が昇っている。
Aさん
The sun rises in the east.
太陽は東から昇る。

太陽が沈む

「沈む」は英語で「set」という動詞を使います。

日本語で夕日のことを「サンセット」と言いますが、これは「沈む=set」からきている言葉です。

なお、英語では「sunset」と言うと「日の入り」という意味になりますよ。

「夕日」は「the evening sun」となります。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「太陽」に関する英語表現を紹介しました。

太陽は英語で「sun」と言いますが、正式な表現は「the sun」です。

なぜ冠詞の「the」が前に付くのかを理解しておくのがポイントです。

また、似たような表現に「sunny」「sunshine」「solar」がありますが、それぞれ意味の違いがあります。

ぜひ今回の記事を参考に、「太陽」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。