以前はそんな習慣はなかったけれど、最近になって消毒やアルコール除菌をするようになったという人も多いでしょう。では、そんな「消毒」や「除菌」を英語で言うことはできますか?
2022年2月現在の状況を考えると、今後も消毒や除菌について話すことが多くなるかもしれません。ですから、英語でも消毒・除菌の話ができるようにしておけると、英語を話すときに役立つのではないでしょうか。
そこで今回は「消毒」「消毒液」などに関する英語表現を解説していきます。会話形式の例文もありますから、ぜひ参考にしてスムーズな英会話に役立ててくださいね。
「消毒」や「消毒液」にあたる英語表現
英語で「消毒」や「除菌」と言う場合、使う場面や消毒の強さなどによって言い方が異なります。ちなみに消毒と除菌は、どちらも菌を除く・退治するという意味ですから、英語にすると同じ言葉を使います。
まずは「消毒する」という動詞に対する英単語をリストにしました。
- sanitise
- disinfect
- clean
- sterilise
「Clean」という「綺麗にする」という単語が入っているのはちょっと意外かもしれませんね。しかし、こちらも場面によっては「消毒する」「除菌する」という意味で使えます。
ここからは、この4つの英単語について、それぞれ意味や使う場面をご紹介します。
Sanitise
日本語でも「サニタイザー」という言葉を使うことがありますから、この「sanitise」は覚えやすいでしょう。名詞は「sanitiser」なので、発音が微妙に異なる以外では、日本語のカタカナ語と同じです。
Sanitiseは日常的に使う「消毒」「除菌」を意味する言葉です。「清潔にする」というニュアンスもあります。
たとえば「アルコール消毒して」なんて言いたいときには、sanitiseを使っておけばOK!ですから、色々単語を使いこなせない・覚えられないという場合は、ひとまずこの「sanitise」と「sanitiser」だけは使えるようにしておくと良いでしょう。
「Sanitise」は動詞ですが、あまりこの動詞を使って「消毒して」と言うことはありません。大抵の場合は「使う」という意味のuseを用いて「Use a sanitizer!(消毒を使って!)」という風に言います。
ちなみに私たちがよく使う手指用のアルコール消毒液は「hand sanitiser」と呼ばれますから、アルコール消毒をしてと言いたいときには「Use a hand sanitizer!」となります。
ただし「hand sanitiser」という言葉には「アルコール」という言葉は含まれていないため、ノンアルコールのものであっても、「hand sanitiser」です。もしもアルコールと限定する必要があるなら「alcohol-based hand sanitiser」としましょう。
Disinfect
感染するを英語で言うと「infect」となりますが、その反対語の「disinfect」にすると消毒の意味になります。
しかしこちらは「sanitise」のように一般的な日常会話では出てきません。なぜなら、「disinfect」を使う場合の消毒は「滅菌」「殺菌」のように100%ウイルスを殺すようなイメージだからです。何らかの化学物質を使って、綺麗にすることを指すのです。
「Infect」が「感染する」という意味だと考えると、「disinfect」も少しニュアンスが理解しやすいかもしれませんね。
Clean
消毒や除菌とは、つまりキレイにすることです。ですから、「clean」が消毒・除菌の意味として使えることもあるでしょう。実際英英自転で上記の「sanitise」「disinfect」を引いてみると、「clean」というワードが出てきます。
イメージとしては「sanitise」や「disinfect」は徹底的にキレイにすること。そして、「clean」はもう少し日常的な感じです。
たとえばテーブルの上を拭くのに、除菌成分がはいったワイプを使うのが日常的だった場合は「Can you clean the table?(テーブルをキレイにしてもらえる?)」という風に言い、わざわざ「sanitise」という言葉は使わないでしょう。
そういった限定的な状況では「clean」も消毒や除菌の意味になることもあります。
Sterilise
最後にご紹介する「sterilise」は日常会話で「消毒」の意味で使うことはないかもしれませんが、医療の現場では使われるので頭の片隅に入れておくことをおすすめします。
「Sterilise」は除菌というよりは、殺菌・滅菌の意味が強く、「disinfect」に近いニュアンスを持ちます。しかし「disinfect」よりもさらに厳しく殺菌・滅菌しているようなイメージで、医療の現場でよく使われる単語です。
たとえば「All equipment must be sterilised before a surgery.(手術の前には、すべての器具を滅菌する必要があります。)」といった感じですね。
ちなみに「sterilise」はペットなどの避妊手術をするという意味もあります。どちらにしても医療を連想させる言葉ですね。
「消毒」「除菌」に関する英語表現
ここからは、「消毒」「除菌」といった意味で使われる英語表現を使った会話例文をご用意しました。日常会話レベルで使われる表現に限定していますので、ぜひ英語で「消毒」「除菌」と言いたい時に使ってみてくださいね。
消毒(除菌)して!と言う
まずは使うことの多そうな「消毒して」というフレーズを使った会話例文をみてみましょう。
手を洗った?
もちろん!ここに来た時にやったよ。
じゃあ、手指の消毒は?
消毒?なんで?手を洗ったばかりなのに!
手を洗った後は、ウイルスや細菌を完全に殺すために、手指の消毒をしてね!
僕の肌はアルコールに弱いんだけど。
アルコールフリーの手指消毒剤もあるわよ!
「消毒をして」は「Please use a hand sanitiser.」で通じます。通常「hand sanitiser」と言えばアルコールが含まれていますが、「alcohol-free」とつけると、アルコールが含まれていないもののことを指します。
消毒液はありますか?と聞く
次は消毒液があるかどうかを聞くフレーズをみてみましょう。
手指の消毒液はありますか?
はい、除菌ウェットティッシュがありますよ。これで良いなら。
完璧です!ありがとう。
消毒液があるかどうかを聞くのは、どんな場面でも「do you have」という出だしが使えます。
例文にあるように除菌効果のあるウェットティッシュは、英語だと「sanitising wipes」となりますので、こちらも覚えておくと便利でしょう。
日常英会話の中の消毒・除菌は「sanitise」でOK!
今回はいくつか消毒・除菌にあたる英語表現をご紹介しましたが、会話例文では「sanitiser(名詞)」しか使われていないように、日常英会話の範囲で「消毒」「除菌」を言い表したい場合は「sanitise」さえ使い方を覚えておけばOKです。
他の表現は、そういう単語が使われる場面もあると思っていれば、会話の中で出て来た時にピンとくるでしょう。