皆さんは今、必死になっているものはありますか?または何かに絶望していますか?
何かを欲しくてたまらなかったり、やけくそになったり、そんなときに使える表現がdesperateです。さて、どのようなシーンでどう使うか知っていますか?
この記事では、少し激しい意味を持つ英語desperateを解説しましょう。
デスパレートの意味
アメリカの「デスパレートな妻たち」というテレビドラマがありました。英語を学習をしている人はもしかしたら観たことがあるかもしれませんね。全8シーズン、180話でお盛んな妻たちが波瀾万丈なエピソードを数々巻き起こします。彼女達は絶望的な妻たちとも言われます。このオリジナルのタイトルがDesperate Housewivesであり、本記事のテーマdesperateが使われています。
デスパレートの意味
さっそく、デスパレートの意味を紹介します。以下のように様々な意味を持っています。
必死な
すべてを賭けた
欲しくてたまらない
自暴自棄な
死に物狂いの
絶望的な
崖っぷちの
並べてみると、なかなか強烈な意味を持つ言葉のようです。次ではデスパレートの英語表現を紹介しましょう。
デスパレートの英語
desperateはほぼ形容詞として使われます。例外としてthe desperateで「絶望した人々」という名詞があります。
形容詞としての意味は以下になります。英語の定義も合わせて4つ紹介します。
【絶望的な】
very serious or bad.
【したくてたまらない・欲しくてたまらない】
needing or wanting something very much.
【必死の・死に物狂いの】
you have no hope and are ready to do anything to change that bad situation.
【自暴自棄の・捨て身の・やけくそになった】
willing to be violent, and therefore dangerous.
これほどの意味を持つdesperateの語源が気になってきました。由来はラテン語desperatusであり、そもそも「望みが失われた」の意味になります。
desperateの使い方
ひとつ目の「絶望的な」については、次の項で解説しますが、その他の3つの意味について実際の使い方を例文でみていきます。
【したくてたまらない・欲しくてたまらない】
訳)出席者へのプレゼンをした後、水が欲しくてたまらないよ。
訳)息子は学校で何が起こったのかを私たちに話したくてたまらなかった。
これらの例文は親しみのあるwantを使ってI really want, He really wantedとすることもできます。しかし、desperateを使うことで絶対に欲しい、非常にしたいと強調できます。
【必死の・死に物狂いの】
訳)彼は交通事故に遭った息子のため、死に物狂いに助けを求めている。
このような恐ろしい状況下で何かをするとき必死になりますが、そういうときにdesperateが上手に表現します。
【自暴自棄の・捨て身の・やけくそになった】
訳)ヤケクソになるのはやめて、決して諦めないで!
ショックを受けてどうでもいいやなどと自暴自棄(自分自身を粗末に扱いやけくそになること)になっちゃうことってありますね。desperateがそれを表現します。
絶望的の英語
ここではdesperateの持つ「絶望的な」の意味、そして別の表現を紹介します。
desperateで「絶望的な」
英語にすればvery serious or bad(非常に深刻または悪い)状態を日本語では絶望的と表現します。desperateを辞書で調べると、この絶望的なという意味が一番に挙がりますし、上で紹介したDesperate Housewivesの邦題も「絶望的な妻たち」になります。
訳)現地の状況は絶望的になりつつあり、食料、水、医者もいない。
訳)主治医は治療の余地がなく、私の状態は絶望的だと言いました。
紛争も健康の問題も、絶望的になる状況ということでは本当に大きいインパクトがありますね。
絶望的の英語critical
それでは「絶望的」を表す別の英語criticalを紹介します。
criticalは批判的な意見でcritical opinion、critical conditionであれば重体や危篤を表します。日本語でもクリティカルとして危機的、批判的なという意味で使用されています。
重篤であれば絶望的であり危機的なコンディションです。事故の英語ニュースでよく使われる表現でもあります。
HopelessとDesperateの違い
絶望的の英語を考えるとき、hopelessがあります。hope(希望・望み)+less(より少ない・下回る)が組み合った言葉であることから、hopeless=without hopeになります。
HopelessとDesperateの違い
hopelessも希望がない、desperateも絶望的でありとても似た表現です。それではhopelessとdesperateの違いを例文を挙げてみていきます。
訳)私は数学にお手上げです。
数学が苦手であり、絶望的である、使い物にならないというニュアンスであり希望がまったくありません。
訳)彼との関係が絶望的なの。
憂鬱になってしまう恋人との関係。絶望的とは言え、本人たちの必死の努力によっては好転する可能性を含んでいます。
これらから、hopelessはまったく希望が見られないお手上げな状況、一方desperateにはやり方によっては状況を変えられる可能性が残っているという違いがあります。
desperateの意味 – スラング
desperateがスラングになると、ネイティブはどのような意味で使うのでしょう。最後に、スラングdesperateを紹介します。
必死な人
何かを強く望んで、それを手に入れるためにはどんな手段を使っても構わないと思っている人=必死な人、切羽詰まっている人をdesperateが表します。
訳)彼女、必死だよ。
訳)母は必死になって、競技会で私を大声で応援したの。私は恥ずかしかったよ。
必死になることをダサいと言う風潮があるかもしれません。しかし、手に入れたいものがあるときに必死になって努力することは決して悪いことではありません。いわゆる冷笑系がクールで正しいかどうか考える必要がありそうです。
まとめ
desperateの意味は以下になります。
【絶望的な】
【したくてたまらない・欲しくてたまらない】
【必死の・死に物狂いの】
【自暴自棄の・捨て身の・やけくそになった】
どれも激しいニュアンスを持ちます。それだけにはっきりと意思表示をするときにも使える表現です。この機会にdesperateを使えるようになりましょう。
Are you desperate to study English? 英語学習を頑張りましょう!
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