「英語で何て言う?」コーナー、今回は「美しさを表す言葉」です。
「美しい」を意味する英単語はたくさんあります。最も一般的なものは「beautiful」や「pretty」ですが、外見を指す場合もあれば、内面の美しさを指す場合もあります。また、対象が女性なのか、男性なのか、子供なのかによっても使う単語は異なります。
今回は、「美しさ」を表す単語の意味やニュアンスから、知っていると会話の幅が広がる表現などを紹介します。
「美しさ」に関する英単語まとめ
まずは「美しさ」に関する英単語を紹介します。
「美しい」は英語で「beautiful」です。「beautiful」(美しい)の反意語は、「ugly」(みにくい)です。
その他、「美しさ」を表す英単語としては、下記の単語がよく使われます。
かわいい、きれいな | pretty |
---|---|
かわいらしい | cute, adorable |
かっこいい、ハンサムな | handsome |
(人がらが)感じのよい | charming |
(外見が)魅力的な | attractive |
顔立ちのよい、ルックスがいい | good-looking |
意味の違いが分かりにくいいくつかの単語について、実際にどのように使い分けられているのかを次章で取り上げます。
「beautiful」と「cute」と「pretty」の違い
前章で紹介した「美しさ」を表す単語の中でも、特によく耳にするのが「beautiful」と「cute」と「pretty」です。この3つの単語の微妙なニュアンスを覚えて、使い分けておくと非常に役に立ちます。
「beautiful」について
「beautiful」は、完璧に近い美しさや、華やかな美しさを賞賛する時に使われることが多い単語です。
人はもちろん、美しい景色などに感動した時にも使えます。さらに、外見の美しさだけでなく、内面や態度の美しさについても「beautiful」で表現します。また、次に説明する「pretty」に比べ、美しさに対する感動の度合いが強いのが「beautiful」です。
「pretty」について
「pretty」は、どちらかというと外見の美しさを表現するのに使われます。
「かわいい」という意味もありますが、赤ちゃんや子供に対してはあまり使いません。「美しい」や「きれいな」という意味で使われることの方が多いです。「beautiful」と同様、「The view is very pretty.」というように、景色の美しさも表現することができます。
「cute」について
「cute」は、子供や動物に対して「かわいい」と言う時によく使われます。
外見だけでなく、内面や仕草のかわいらしさも指すことができます。また、「beautiful」と「pretty」は大人の男性に対しては使いませんが、「cute」は男性に対しても使えるのが特徴です。魅力的な男性に対しては、「He is so cute.」(彼はとても素敵です)と言えます。
このように、混同して使われがちな「美しさ」を表す3つの単語は、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあり、使える対象も限定される場合がありますので、ぜひ覚えておきましょう。
「美しさ」を表す応用表現
この章では、まず、「beautiful」や「cute」などの頻出単語を使わずに「美しさ」を表す表現をいくつか紹介します。
まずは、「breathtaking」(あっと言わせるような)を使う表現です。
景色の壮大な美しさを表現すると、「The views were breathtaking.」(その景色に息を飲んだ)となります。「breathtaking」は形容詞ですので、「breathtaking view」で、「息を飲むほどの景色」という意味にもなります。
「breathtaking」と同様の意味でよく使われるのが、「overwhelming」(圧倒的な)です。「The views were overwhelming.」といったように、圧倒されるような美しい景色を表現することができます。
次に、「stunning」(素晴らしい、とても美しい)も、日常会話の中でよく聞く単語です。例えば、きれいな花嫁さんを前にして、「You are just stunning.」と美しさを賞賛する時に使います。カタカナ語にもなっている「ゴージャス」(Gorgeous)に近い意味で、日本語では派手という意味が強いですが、英語では華やかな美しさや、驚くほどの美しさを表現します。
そのほかで、美しさを表現する意外な単語が「hot」があります。「hot」は、熱いという意味だけではなく、セクシーな美しさを意味することがあります。男性にも女性にも使えますが、その意味合いから赤ちゃんや子供には適さないので気をつけましょう。
また、美しさを強調する時に使う、「とても」を意味する「very」や「so」を使わない強調表現で、相手に対して言葉にできないほど美しいと伝える時に、「You are beautiful beyond description.」というのもあります。「beyond description」は、直訳すると、「描写できる範囲を超えて」という意味です。
まとめ
今回は「美しさ」を表す単語の基本的な意味と使い方から、応用表現まで紹介しました。
日常生活で使える便利な表現がたくさんあったと思います。ぜひ会話の中に取り入れてみてくださいね。
では、次回をお楽しみに!
引用文献:アンカー大人のための英語学習辞典 2016年12年20日初版第1刷発行 株式会社学研プラス