「あなた天才ね!」
「このゲームをやらせたら、彼は天才だね。」
日常会話の中でも、「天才」という言葉を使って、ずば抜けた才能や気の利いたアイデアを称賛することがありますよね。
子供がテストで良い点数を取った時、友達が試験や部活動などで優秀な成績を収めた時など、「お前天才だな!」などの言葉で称賛します。
そんな「天才」を、英語ではなんと言うのでしょうか?
英語が得意な人は「Genius」をパッと思い浮かべたかと思います。
「天才」をひと言で表すなら、確かに「Genius」は適切な表現です。
しかし、Genius以外にも、ネイティブスピーカーが「天才」を表すいろんな英語表現があります。
この記事では、そんな「天才」を表す、ネイティブスピーカーもよく使う自然で格好いい表現を紹介します。
Geniusだけじゃない!「天才」を表す英語表現たち
「天才」を英語に訳すとき、英語ができる日本人が一番に思い浮かべるのが「Genius」です。
しかしGenius以外にも、ネイティブスピーカーが「天才」を表す時に使う表現はいくつもあります。
中でもよく使われるのが以下の表現です。
- Genius
- Gifted
- Talented
- Brilliant
- Prodigious
- Outstanding
- Intelligent
- Expert
「えぇ!?こんなにもあるの!?」と、ギョッとしてしまった方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ご安心ください。
これら全てを「丸暗記」する必要はありません。
ひとつひとつの単語のニュアンスを理解すれば、適切なタイミングで適切な表現が使えるようになります。
順番に見ていきましょう。
Genius
「天才」を表す英語といわれると、真っ先に思い浮かぶのがGeniusです。
日常会話で「あなた天才よ!」と言う時にも使いますし、「彼は〇〇の分野で天才だ。」と言う時にも使える、幅広い用途を持った表現です。
- You are a genius chef!
きみは天才シェフだね! - Einstein was a mathematical genius.
アインシュタインは数学の天才だった。 - She has a genius for music.
彼女は音楽の才能がある。
Gifted
Giftedも「天才」を表す英単語です。
「え?ギフトって”贈り物”って意味じゃないの?」とお思いかも知れませんね?
確かにGiftは”贈り物”の意味で使われることが多いです。
その”贈り物”の意味が転じて、「神様からの贈り物=天賦の才能」の意味でも使われます。
- He’s gifted in music.
彼には音楽の才能がある。 - He is gifted in business.
彼には商才がある。 - Yuriko turns out to be a gifted nurse, and she is loved by everyone.
ユリ子は誰からも愛される、天才的な看護師だった。 - Ashley was one of the most gifted ballet dancers in America.
アシュリーはアメリカで極めて優れた才能を持ったバレエダンサーの1人だった。
Talented
Talentedも「天才」を表す英単語です。
カタカナで「タレント」と聞くと、テレビなどに出演する「タレントさん」を思い浮かべますよね。
また、歌手や演劇、番組司会などを幅広くこなす人を「マルチタレントさん」と呼んだりもします。
この「タレント」は、元々は英語の「Talent=才能」から来ています。
Talented ○○で、「才能に富んだ○○」を表すことが出来ます。
- He sings well and is also a talented actor.
彼は歌が上手で、才能に恵まれた役者でもある。 - If only I were a little more talented.
もう少し僕に才能があればな。 - She is a very talented painter who paints wonderful natural landscapes.
彼女は非常に才能のある画家で、すばらしい自然景観を描きます。
Brilliant
Brilliantも「天才」を表す時に使える英単語です。
元々は「輝かしい」を意味する形容詞ですが、「輝かしい才能」のニュアンスで「天才!」と言うときに使われます。
- He has the reputation of being a brilliant student.
彼は秀才の誉れが高い. - She’s a brilliant student.
彼女はとても優秀な生徒だ。 - cut a brilliant figure
異彩を放つ、頭角を現わす
Prodigy / Prodigious
Prodigy / Prodigiousも「天才」を表せる英単語です。
元々は「Prodigy」という名詞で、「天才、天才児、神童」を意味します。
Prodigyが形容詞の形になってProdigiousになるわけですね。
形容詞のProdigiousになると意味が「並外れた、桁外れの」に変化して、先述のBrilliantと似た使い方になります。
- she is a chess prodigy.
彼女はチェスの天才だ。 - Tom is a child prodigy.
トムは神童です。 - He is a prodigious scholar.
彼は並外れた学者だ。
※注意!
Prodigyに似た「Prodigal」という英単語がありますが、Prodigalは「放蕩の、贅沢な」を意味する別の英単語なので、混同しないよう注意が必要です。
- Prodigal son
放蕩息子
Outstanding
Outstandingは「際立った、優れた」を意味する英単語です。
その意味が転じて、「天才」を表すことも出来ます。
- Her performance in the movie was outstanding.
映画での彼女の演技は、傑出していた(天才的だった)。 - She was an outstanding athlete, fast and strong.
彼女は傑出した(天才的な)運動選手で、速く、そして強かった。 - an outstanding talent
際立った才能
Intelligent
Intelligentは「頭の良い、知的な、聡明な」を意味する英単語です。
日本語でも、頭の良い人や気の利いたアイデアを出す人に対して「お前天才だな!」と表現しますよね?
英語でも、賢い人や気の利いたアイデアを出した人に敬意を表したい時は「Intelligent」を使えます。
- an intelligent person
才知に富んだ人 - Highly intelligent person
高い知能の持ち主
Expert
特定の分野で飛びぬけた才能がある人のことを”Expert”と言います。
- He is an expert in the field of Aeronautic Engineering.
彼は航空工学の天才だ。
まとめ
この記事では、「天才」を表す、ネイティブスピーカーも使う自然で格好良い表現を紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、もう「天才といったらGenius」という考えから脱却して、適切なタイミングで幅広い表現を使うことが出来ることでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。