「私事ですが」「家庭の事情で」など、個人的な理由や事情を説明する際の前置きを英語で何と言うか知っていますか?

ビジネスシーンでも日常会話でも、個人的な事情について丁寧に伝える必要がある場面は多いものです。

この記事では、「私事ですが」に関する様々な英語表現から、ビジネスで使える丁寧な言い回しまで、状況に応じて使い分けられる表現をわかりやすく紹介します。

「私事で恐縮ですが」を英語で表現

「私事で恐縮ですが」を英語で表現

日本語の「私事で恐縮ですが」のような丁寧な前置きを英語で表現する方法です。

基本的な表現

  • I’m sorry to trouble you with personal matters, but…
    「私事でお手数をおかけして申し訳ありませんが…」

フレーズ例:
I’m sorry to trouble you with personal matters, but I need to leave early today.
(私事でお手数をおかけして申し訳ありませんが、今日は早退させていただく必要があります)

  • I apologize for bringing up personal issues, but…
    「個人的な問題を持ち出して申し訳ありませんが…」
  • Forgive me for the personal request, but…
    「個人的なお願いをお許しください…」

より丁寧な表現

  • I hate to impose with personal matters, but…
    「私事でご迷惑をおかけするのは心苦しいのですが…」
  • I hope you don’t mind me mentioning a personal matter, but…
    「個人的なことを申し上げてもよろしければ…」
  • May I share something personal with you?
    「個人的なことをお話ししてもよろしいでしょうか…」

Aさん
日本語の「恐縮ですが」のニュアンスを英語で表現するには、”I’m sorry to…” や “I apologize for…” を使うと丁寧さが伝わります。相手への配慮を示すことが大切です。

ビジネス英語で「諸事情により」を表現

ビジネスシーンで「諸事情により」という曖昧な表現を使いたい場合の英語表現です。

フォーマルな表現

  • Due to personal circumstances…
    私的な事情により

フレーズ例:
Due to personal circumstances, I will need to reschedule our meeting.
(私的な事情により、ミーティングを延期させていただく必要があります)

  • For personal reasons…
    個人的な理由により
  • Due to unforeseen circumstances…
    予期せぬ事情により

より具体的でビジネス適した表現

  • Due to circumstances beyond my control…
    私の力の及ばない事情により
  • For reasons I cannot disclose…
    お話しできない理由により
  • Due to confidential matters…
    機密事項により

メールで使える表現

  • I regret to inform you that due to personal matters…
    「個人的な事情により、お知らせするのは残念ですが…」
  • Please understand that personal circumstances require…
    「個人的な事情によりご理解いただきたいのですが…」

「私用で」を英語で表現

「私用で」という個人的な用事を表す英語表現です。

基本的な表現

  • for personal business
    私用で

フレーズ例:I need to take a day off for personal business.(私用で休暇を取る必要があります)

  • for personal matters
    個人的な用事で
  • for private reasons
    私的な理由で

より具体的な表現に使える単語・熟語

  • personal errand
    個人的な用事
  • private appointment
    プライベートな予定
  • personal commitment
    個人的な約束事
  • family obligation
    家族の都合

「家庭の事情で」を英語で表現

「家庭の事情で」を英語で表現

家庭に関する事情を表す英語表現です。

基本的な表現

  • due to family circumstances
    家庭の事情で

フレーズ例:I cannot attend the conference due to family circumstances.(家庭の事情で会議に出席できません)

  • for family reasons
    家族の理由で
  • because of a family situation
    家族の状況のため

より具体的な表現で使える単語・熟語

  • family emergency
    家族の緊急事態
  • family obligation
    家族の都合
  • domestic issues
    家庭の問題
  • family commitment
    家族の用事・約束

Aさん
「家庭の事情」を英語で表現する際は、具体的な理由を言いたくない場合は “family circumstances” や “family reasons” が適しています。緊急性を強調したい場合は “family emergency” を使うと効果的です。

「外せない事情があり」を英語で表現

どうしても動かせない事情があることを表現する英語フレーズです。

基本的な表現

  • I have an unavoidable commitment
    外せない約束があります

フレーズ例:I’m sorry, but I have an unavoidable commitment that day.(申し訳ありませんが、その日は外せない約束があります)

  • I have a prior commitment that I cannot change
    変更できない先約があります
  • There’s something I absolutely cannot reschedule
    絶対に予定変更できないことがあります

より強調した表現で使える単語・熟語

  • urgent personal matter
    緊急の個人的事情
  • non-negotiable commitment
    交渉の余地のない約束
  • inflexible obligation
    融通の利かない都合
  • immovable appointment
    動かせない予定

丁寧に断る際の表現

  • I wish I could be more flexible, but…
    もっと融通を利かせたいのですが
  • Unfortunately, this is something I cannot postpone
    残念ながら、これは延期できないことです
  • I’m afraid this is non-negotiable for me
    申し訳ありませんが、これは私には譲れないことです

Aさん
「外せない事情」を英語で表現する際は、”unavoidable”(避けられない)や “prior commitment”(先約)という単語を使うと、相手に理解してもらいやすくなります。理由の重要性がより伝わります。

まとめ

「私事ですが」に関する英語表現は、ビジネスでもプライベートでも重要なコミュニケーションスキルです。「私事で恐縮ですが」は “I’m sorry to trouble you with personal matters, but…” で表現し、「諸事情により」は “Due to personal circumstances” や “For personal reasons” と言います。

「家庭の事情で」は “due to family circumstances”、「外せない事情があり」は “I have an unavoidable commitment” で表現できます。

個人的な事情について話すときや、丁寧に断りを入れるときに、ぜひこれらの表現を活用して円滑なコミュニケーションにチャレンジしてみてください。

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