テレビや雑誌などで、「ゼット世代」という言葉を見たり、聞いたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。昨今は、さまざまなところで使用されている言葉です。
しかし、そもそもゼット世代とはどういった意味なのか、明確にはわからない方もいるでしょう。そこで、今回は、「ゼット世代ってどういう意味？」をテーマに、ゼット世代の本当の意味や、ゼット世代という言葉を使用するシーンについて解説します。
目次
「ゼット世代」という言葉はどのような場面で使われる言葉？
「ゼット世代」は、通常、生まれた年代が1990年代から2000年代にかけての世代を指します。この世代は、英語で”Generation Z”とも呼ばれ、一般的には1995年から2010年の間に生まれた人々を指します。
「ゼット世代」という用語は、この世代が前の世代であるミレニアル世代とは異なる特性や傾向を持っているとされることから使われます。
具体的には、ゼット世代はITなどのさまざまなテクノロジーに精通しており、インターネットやソーシャルメディアを活用する能力が高く、多様性を重視する傾向があります。また、キャリアやライフスタイルに対する期待や価値観も、ミレニアル世代とは大きく異なるでしょう。
ゼット世代という言葉は、市場調査やメディア、ビジネス分野などで、とくに若い世代の行動や消費傾向を分析する際に使用されます。また、教育や雇用、マーケティングなど、ゼット世代に関連するさまざまな分野で議論されることもあります。
「ゼット世代」の英語表現は？
先述の通り、ゼット世代は英語でGeneration Zといいます。
アメリカ合衆国においては、1990年代半ばから2000年代前半に生まれた世代のことをGeneration Zと呼んでいます。
ゼット世代の意味と特徴は？
ゼット世代は、主に1990年代後半から2000年代初頭に生まれた世代を指します。この世代は、テクノロジーが急速に発展し、インターネットやソーシャルメディアが普及した時代に育ちました。そのため、デジタルネイティブとして、テクノロジーに対する理解や活用能力が高いことが特徴です。
ゼット世代は、ミレニアル世代と比較して、よりリアルタイムなコミュニケーションや情報交換を重視する傾向があります。たとえば、SNSなどのオンラインツールを通じて、世界中の情報やアイデアにアクセスし、自分自身の意見やアイデンティティを表現することが一般的でしょう。
また、ゼット世代は、社会的な多様性や包括性を重視する傾向があります。ジェンダーや性的指向、人種や宗教、身体的特性などの多様性を尊重し、差異を受け入れることを重要視します。
さらに、ゼット世代は、伝統的なキャリアや労働の概念に対する見解が変化しています。自己実現や意義ある仕事、ワークライフバランスを重視し、フリーランスや起業家としての活動を選択することもあります。
ゼット世代の年齢は？
ゼット世代は、一般的に1990年から2010年の間に生まれた世代を指します。2024年現在、ゼット世代の年齢は14歳から34歳の間になります。ただし、これは一般的な定義であり、年齢の範囲は文脈によって異なるケースも少なくありません。
エックス世代、ワイ世代、ゼット世代 違いとは
ゼット世代のほかに、エックス世代や、ワイ世代と呼ばれる世代があります。ここでは、それぞれの世代の意味や特徴を詳しく見ていきましょう。
エックス世代
エックス世代とは、生まれた時期が1965年から1980年頃までの世代です。
ベビーブーマー世代の後に来る世代であり、デジタルテクノロジーが普及する前の時代を経験しました。この世代は、ミュージックやカウンターカルチャー、グランジムーブメントなどの文化的な変化を経験しました。
また、仕事においては、企業に忠誠心を持つことよりも個人の成長やライフスタイルのバランスを重視する傾向があるでしょう。
ワイ世代 (ミレニアル世代)
ワイ世代とは、生まれた時期: 1981年から1990年頃までの世代です*。
インターネットの普及やデジタルテクノロジーの発展に直面し、デジタルネイティブとして育ちました。ワークライフバランスや個人の幸福を重視する傾向があり、チームワークやコラボレーションを重視します。社会的な変化や環境問題に対する意識が高いことも特徴です。
*明確な定義はないので、文脈によって年代が異なります。
ゼット世代
ゼット世代は生まれた時期が1990年から2010年頃までの世代です。
インターネットやソーシャルメディアが生活の一部として当たり前になっている環境で成長しました。そのため、テクノロジーに精通しており、スマートフォンやタブレットを自然なツールとして使いこなせるのが特徴です。
多様性や包括性を重視し、自己表現や社会的な正義に関心を持ちます。また、起業家精神や自己実現の追求にも関心があります。
ゼット世代の次の世代は？
ゼット世代の次の世代は、通常「アルファ世代」と呼ばれます。アルファ世代は、ゼット世代の後に生まれた世代であり、2020年代以降に生まれたこどもを指すことが多いでしょう。
以下、アルファ世代の特徴です。
【デジタルネイティブ】
アルファ世代は、スマートフォンやタブレット、デジタルメディアに囲まれて育ち、テクノロジーを自然なツールとして使いこなします。早い段階からデジタル環境に慣れ親しんでおり、インターネットやソーシャルメディアの利用が日常的です。
【多様性と包括性への価値観】
アルファ世代は、多様性と包括性を重視する傾向があります。人種、ジェンダー、宗教、性的指向などの多様性を尊重し、差異を受け入れる社会を求める傾向があります。
【創造性と自己表現】
アルファ世代は、自己表現や個性を重視します。SNSやオンラインプラットフォームを通じて、自分の考えや感情を表現し、創造的なアウトレットを持つことが一般的です。
【教育へのアプローチの変化】
アルファ世代の教育へのアプローチは、従来の教育とは異なることも珍しくありません。テクノロジーを活用した学習環境や個別指導、自己主導学習などが重視される可能性があります。
タブレットを使った授業に加え、リモート授業なども一般的となっています。
今後は、さまざまなところで技術革新がおこなわれ、さまざまなツールが新しくなっていきます。世代が変わるごとに、教育や仕事で使用するツールが異なるでしょう。そのため、昨今はITの世代間格差について言及されることも少なくありません。
ゼット世代以降のこどもについては、生まれたときから、オンラインの環境が整っており、学校の授業においてもオンラインで実施するケースがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ゼット世代ってどういう意味？」をテーマに、ゼット世代という言葉が使用されるシーンや、ゼット世代とはそもそもどういう意味かを解説しました。
さらに、ゼット世代のほかに、エックス世代やワイ世代と呼ばれる世代があり、それぞれの違いや特徴についても紹介しました。なお、ゼット世代の次の世代として、アルファ世代と呼ばれるものがあります。
アルファ世代は、生まれたときから、インターネット環境が整っており、小さなときからスマートフォンやタブレットがある生活といえるでしょう。また、学校の授業においては、タブレットやリモートを駆使した方法で行われており、これまでの世代とは異なる環境といえます。
ぜひ、本記事で解説したゼット世代の意味や概要を参考にしてください。
オーストラリアのセカンダリースクールで高校時代を送り、17歳で英検準1級、TOEIC920を取得しました。大学時代はスウェーデンの大学、大学院に留学し、国際移民について学び、その後、京都の大学院の博士課程にて「移民排斥」に関する研究を行いました。 英語論文、英文エッセイの執筆経験があり、大学院時代は多くの受験生に英語を指導しました。現在はWebライターとして活動する傍ら、「使える英語」を近所の子供たちに教えています。