さて今回のテーマですが、「技術」を英語でどう表せばいいのかを解説していきたいと思います。皆さんが「技術」と聞いて真っ先に思い浮かぶ英単語は難でしょうか。おそらく、多いのはテクニックではないですかね。技術とは書いて字のごとく「技」や「術」なので、そのニュアンスに近い英語を思いつけばいいのです。では、テクニック意外の英語はあるのか、そして技術に関連する英語表現にはどんなものがあるのかを見ていきましょう!

辞書で「技術」を調べてみると・・・?

まずは頼れる辞書で「技術」は英語でどう言うのかを調べてみました。研究社 新和英中辞典での「技術」の英訳を以下に引用しますね。

ぎじゅつ 技術
an art; (a) skill; (a) technique; 〈科学・工業の〉 technology; technics (学問としての)《★technics は単数扱い》; 〈学科〉 manual training

  • 高度の技術:high [advanced, sophisticated] technology
  • 技術の進歩:technological [technical] advance [improvement(s)]
  • 外国の技術の導入:introduction [importation] of foreign techniques
  • 技術的な:technical technological

外国語を話すことも一つの技術である. Speaking a foreign language is an art, too.

  • 技術革新:(a) technological innovation
  • 技術・家庭:technical arts and home economics
  • 技術教育:technical education
  • 技術協力:technical [technological] cooperation
  • 技術士:a consultant engineer
  • 技術者:a technical expert; a technician; a technologist
  • 〈技師〉 an engineer
    技術者の不足はますます甚だしくなりつつある.
    The shortage [dearth] of technicians is growing more and more serious.
  • 技術提携:(an agreement for) technical cooperation 《口語》 a technical tie‐up
    この薬は我が社と B 社との技術提携によって開発された.
    This medicine has been developed under a technical tie‐up between ourselves and B Company.
  • 技術料:a technical fee.

辞書には単に「技術」という単語だけでなく、それを使った単語もふんだんに載っていました。これらもセットで覚えた方が効率が良いので、地道に覚えていきましょう。

辞書によれば、「技術」は英語でArtと言うことも多いことがわかります。Artと言うとなんだか技術というよりは美術というイメージが強いので、日本人がこれを技術という意味で使っていたらかなり勉強していることがわかるでしょう。技術もひとつのアートなのだと考えれば納得行きませんか?

また、技術をその人が持っているスキルだと考えれば、そのままSkillという英語にしてしまうこともできます。能力と技術は類義語であるということですね。また、Techniqueも載っていましたね。ここから派生しTechnologyなどの単語が生まれています。

学科の技術のことはManual trainingだとありますが、これは何を学ぶかによって言い方が変わるので色々な言い方があることに注意しましょう。例えば今の中学生の英語の教科書に科目としての技術はIndustrial artsと記載されています。それも、技術家庭と、家庭科とセットになっているのでIndustrial arts and home makingとなっています。

他にも、技術と一口にいっても情報に偏っていてパソコンのことを学ぶのか、それとも図工よりで電動のこぎりを使って工作をするのか、はたまた理科よりでコンセントを作る授業をするのかによっても呼び方は異なります。日本では一応Industrial artsで統一しているようですが、海外だと授業名は異なることもあるので注意しましょう。

「技術」を含む単語の英語表現

「技術」を含む単語の英語表現

ここからは、日本語で「技術」という言葉を含むものを英語でどう表現するのかを見ていきましょう。上記で調べた通りの単語が入っているのか、それとも別の表現をしているのか注目してみてください。

「技術革新」はtechnological innovation

「技術革新」という言葉は難しそうですが、「革新」という言葉がInnovationであると知っていたなら簡単です。

ここでの「技術」にはTechnologicalを使いましょう。この2つの単語がセットで「技術革新」なのだと暗記してしまうくらいの勢いで定着させます。

「先端技術」はleading‐edge technology

時代の一番最先端を言っている技術はLeading-edge technologyと言います。「最先端」をLeading-edgeと言っているところが特徴的ですね。

Leadingは「導くこと」という意味で、Edgeは「端」です。これをハイフンでつなぐことで形容詞化させています。

Aさん
Ladies and gentlemen! Let me show you our leading‐edge technology!
訳)紳士淑女の皆様!これから私たちの最先端技術をお見せ致しましょう!
Bさん
What comes next…!
訳)次は何が来るんだ・・・!

「技術革命」はtechnological revolution

「技術革命」というと、歴史の教科書に出てきそうな用語ですね。こちらは英語でTechnological revolutionと言います。「技術革新」とよく似ていますが、「革命」は英語でRevolutionなので間違えないようにしましょう。

「技術社会」はtechnological society

今は「技術社会」と言えますが、これはTechnological societyと言います。これも日本語をそのまま訳したら英語になるので、意味に反して覚えるのは簡単な単語です。

Societyが「社会」という意味ですから、それにTechnologicalを付ければOKです。見たら意味がわかる言葉ですが、自分から言えるようになるにはこれもセットで覚えておいた方が良いですね。

Aさん
We live in a technological society. Do you feel it is good or bad?
訳)私たちは技術社会の中で生きています。あなたたちはこれを良い事だと思いますか?それとも悪いことだと思いますか?
Bさん
I think it is good, because we can live easily than before.
訳)私は、以前より生きやすくなったので良い事だと思います

まとめ

まとめ

「技術」は、Techiqueという英語も使えますが、中にはArtやSkillを使う言い方もありました。また、「技術」を含む言葉を英訳する時には、意外と日本語をそのまま英訳してしまえばできてしまう言葉もあるので意味は難しくとも覚えるのは簡単です。Technologicalという単語が何度も出てきたので、Techiqueから派生した言葉もここで覚えておくことをおすすめします。