「彼女は僕にとって大切な人だ」
「休日は大切な人と過ごしたい」
このように、日常生活において恋人や家族を「大切な人」と表現するのは珍しいことではありません。そんな「大切な人」ですが、英語ではどんな表現をするのでしょうか?
「大切な」と言えば「Important」ですが、そのまま「Important person」と表現すると、ネイティブスピーカーからは少し違った捉(とら)えられ方をされてしまうかもしれません。
この記事では、そんな「大切な人」を英語で何と表現するかについてお伝えしていきます。
「大切な人ってどんな人?」英語で表現する時の注意点!
ところで、あなたは「大切な人」と言われて、どんな人を思い浮かべるでしょうか?テレビドラマや演劇で「大切な人」という言葉が使われる時は、恋人や夫婦関係のパートナーを指す場合が多いかもしれませんね。
しかし、「大切な人」というのは、なにも恋人関係や夫婦関係に留まるわけではありません。親や兄弟、子供や孫に至るまでの家族も「大切な人」には変わりありませんし、心が通じ合った親友、友人を指して「大切な人」と言うかもしれません。また、「大切な人」から連想されるイメージとは少し外れるかもしれませんが、「国の要人」も言ってしまえば「国にとって大切な人」と表現することも出来ます。
「大切な人」と英語で表現する時は、どんな間柄において「大切」なのかが重要です。
恋人・夫婦関係を表す「大切な人」の英語
恋人や夫婦関係を表す「大切な人」の英語として、以下の表現が挙げられます。
- Precious
- Dearest
- Loved one
- My significant other
順番に見ていきましょう。
1.Precious
Preciousを用いて、恋人を指す「大切な人」を表現することが出来ます。
She is my precious.
訳)彼女は私の大切な人です。
Preciousは「貴重な、希少な」という形容詞として用いられるのが一般的ですが、これを「My precious」のように名詞で用いることで、恋人を表す「大切な人」の意味で使うことが出来ます。
2.Dearest
Dearestを用いることでも、恋人を指した「大切な人」を表現することが出来ます。
手紙などの書き出しで「Dear ○○(名前)」と書いて「親愛なる○○様へ」の意味になりますが、そのDearに最上級のestを付けることで「最愛の○○」と表現することができ、恋人を指した「大切な人」を表現出来るということです。
またDearestを用いた「大切な人」の表現は、「Dearest friend(最も親しい友)」のように恋人関係や夫婦関係以外にも使うことが出来ます。
3.Loved one
Loved oneも恋人を指した「大切な人」を意味する英語表現です。
子供たちや兄弟姉妹など、近しい家族を指す時などにも使われますが、夫や妻、恋人関係など愛情を持って接している相手に使える表現です。
4.Significant other
気にかけている人、恋人や夫婦関係のパートナーを指して「My significant other」と表現することが出来ます。
Significantは「重大な」という形容詞なので、相手をとても大切にしていることがわかる表現ですね。
家族を表す「大切な人」の英語
続いて、家族を表す「大切な人」の英語です。とはいっても、前項の恋人や夫婦関係での英語と同じ表現です。というのも、恋人と家族というのは、「精神的な愛情を向けている相手」という点で重なるので、同じ表現が使われるわけです。なので「恋人や夫婦関係を表す表現の中で、この2つは家族に対しても使えるんだなあ」というイメージで見て頂ければと思います。
- Dearest ○○
- Loved one
順番に見ていきましょう。
1.Dearest ○○
Dearest ○○を用いて、家族を指した「大切な人」を表現することが出来ます。
- Dearest mother
最愛の母 - Dearest child
最愛の子
このように、Dearestの後に間柄を指す言葉を入れることで「最愛の家族」を表現することが出来ます。
2.Loved one
Loved oneは、恋人や夫婦関係のパートナーだけでなく、子供たち、兄弟や姉妹、両親など、精神的に近しい家族を指すことが出来ます。
こちらも、「精神的な愛情を向ける相手」を指すので、恋人や夫婦関係と共に家族を指すことが出来るということですね。
友人を表す「大切な人」の英語
続いては、友人を表す「大切な人」の英語表現をお伝えしていきます。
友人を表す「大切な人」の英語表現は、以下の通りです。
- Close friend
- Best friend
- Dearest friend
順番に見ていきましょう。
1.Close friend
Close friendは、直訳すると「近しい友人」となり、それが「親友、大切な友人」という意味で使われます。
通常のFriendが知人や知り合いも含んだニュアンスで使われるのに対して、Close friendはとても深く関わっている内輪の友人だけを指します。
2.Best friend
「親友」と言われると、Best friendの方を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
日本でも有名な歌手の曲名になっていたり、SNSなどでもBFF(Best Friend Forever)というスラングとして用いられるくらい一般的な「親友」を表す表現です。
客観的に見た「大切な人」の英語
最後に「客観的な立場から見た大切な人」についてお伝えしていきます。冒頭で挙げた「要人」などもここに該当します。
- Key person/ Keyman
- Valuable person
- Important person
順番に見ていきましょう。
1.Key person/Keyman
Key personは、主に物語などで重要な立場として描かれる登場人物に用いられます。また、ビジネスの場などで発言力や決定権を持つ人の事を「キーマン(Keyman)」と言ったりしますよね。
Key personもKeyman(※注意:Key manではありません。一つの単語としてKeymanです。)も、「カギを握る人」という意味合いで「(進行上)大切な人」という事が出来ます。
2.Valuable person
Valuable personも、Keypersonと同じように大切な「立場」の人として表されます。
He is valuable person to our company.
訳)彼はこの会社にとって大切な(価値のある)人です。
Valuableは「価値のある」という意味です。そのニュアンスから、立場や発言力などで「大切な立場にいる」人という意味合いで使われます。
3.Important person
Important personは、主に「要人、重要人物」という意味があります。つまり、「客観的視点から見た大切な人」ということが出来ます。
よく高い待遇の人を「VIP待遇」などと言いますが、VIPは「Very Important Person」の略で、要人や権威者のような待遇の事を「VIP待遇」と呼んだわけですね。
まとめ
この記事では「大切な人」を表現するために使える英語表現についてお伝えしてきました。ここまでお読みのあなたは、恋人、家族、友人、各国の要人など、適切なタイミングで「大切な人」と表現することが出来るようになっています。この記事でお伝えしたことを活かして、あなたの英語表現がより豊かになれば幸いです。