購入する物が決まらなかったり、結論が出なかったりする様子を日本語では「迷う」と言いますよね。
「迷う」は非常に便利な言葉で「道に迷う」「選択を迷う」「離婚すべきか迷う」などさまざまなシチュエーションに対して使えます。
しかし、英語の場合は日本語の「迷う」と同じ意味で使える言葉がなく、どのような迷いなのかによって表現を使い分けなければなりません。
そこで今回は、「迷う」の英語表現について解説していきます。
迷っているときに使える英語表現
まずは「迷う」の基本の表現から解説していきます。
フレーズによってニュアンスが異なるため、使い分けできるようポイントを押さえていきましょう。
I wonder if I should ~
日常的に使えるカジュアルなフレーズとして覚えておきたいのが「I wonder if I should ~」です。深刻な悩みではなく、買い物でどちらを購入すべきか迷うときなどの比較的軽いシチュエーションに使えます。
「I wonder if I should ~」は「~するべきか迷う」という意味になります。
「I wonder」を「I wondering~」としても全く同じ意味になります。
彼の手紙に返事をすべきか迷っています。
黒を買うか、白を買うべきか迷っています。
また、「I wonder if I should ~」の「if」を「Who」や「What」などの5W1Hに置き換えることもできます。
どこでバスを降りるべきか迷っています。
I don’t know what ~
「I wonder if I should ~」は「どうしよう?」という気軽な迷いに対する表現であるのに対し、「どうしていいかわからない」と決断できない様子を表すときは「I don’t know what ~」を使います。
「I don’t know what ~」は「どうしていいかわからない」という意味で、比較的カジュアルなシーンで使えますが、決断できないニュアンスが強いです。
今日は何が起こっているのか分からない。
どの靴を履くは迷います。
I have a dilemma.
「I have a dilemma.」は「悩みごとがある」というニュアンスを伝えられる表現です。
日本語でも「ジレンマ」という言葉があり、何らかの問題に対して何かを選択すると、他のことで不都合が起きるような板挟みになっている状況を表現できますね。英語でも同様に「dilemma」は「板挟み」「窮地」といった意味になります。
そのため、dilemmaという言葉を使って表現するときは、問題に対してふたつ以上の選択肢があるものの、どの選択肢にもメリット・デメリットがあって最適な解決策が見いだせない状況を表現できます。
わたしはひどい窮地に陥った。
わたしは2つの意見の板挟みになっています。
I’m having second thoughts about ~
一度決断したことに対し。本当に正しい選択だったのか迷うケースがあるでしょう。その場合は「I’m having second thoughts about ~」を使います。
second thoughtsは「再案」「2番目の考え」いった意味であり、決断したことを考え直している様子がわかります。
わたしは他の家を買うこと考えなおしています。
I’m torn between A & B
2つの選択肢があり、どちらにしようか迷う場合は「I’m torn between A and B」というフレーズを使いましょう。
tornは動詞で「引き裂く」と言う意味があるため、「I’m torn between A and B」=「AとBのどちらにするか迷う」という意味に解釈できます。
わたしは北海道か沖縄のどちらに行くか迷っています。
わたしは彼と結婚するかどうか迷っています。
【シーン別】迷ったときに使える英語表現
基本的な「迷う」の英語表現について解説しました。
ただ、迷うといっても状況はさまざまです。そこで、シーン別で使える英語フレーズを紹介します。
道に迷う
海外旅行に行く際に便利なフレーズが「lose one’s way」または「get lost」です。
道に迷ったときに使えるフレーズなので、覚えておくと安心できるでしょう。
道に迷った。
道に迷ったので、駅までの道を教えてください。
わたしは地図がないと、いつも道に迷います。
買い物などで決められずに迷う
買い物に行くと、優柔不断でなかなか決断できない方も多いのではないでしょうか。
服や家電などの買い物に行った際、2つの選択肢があって迷って決められない様子を表現できるのが「of two minds」です。
どちらを選ぼうか迷っています。
どちらのテーブルを購入するか迷っています。
ちょっと迷う
深刻なニュアンスではなく、ちょっと迷っている様子を伝えたいときは「be at a loss」を使います。
「be at a loss」は「困り果てる」という訳になり深刻な様子に使われることもありますが、「ちょっと迷う」という意味で使われることもあります。
言葉に迷う。
返事に困る。
何をしたらいいか迷う。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「迷う」の英語表現について解説しました。
日本語の「迷う」は便利な言葉であり、一言でさまざまなシチュエーションの迷っている様子を表現できます。
しかし、英語では「迷う」と全く同じ意味の言葉はないため、シーンに応じて表現を使い分けなければなりません。旅行として海外に行って道に迷ったり、買い物で迷ったりした際、パッと気持ちを伝えられる表現を覚えておくと便利ですよ。
いざという時に役立ちますので、ぜひ今回の記事を参考に「迷う」の英語について覚えてみてください。