「なぜ?」
「え~ なんで?」
「どうして?」

私たちが生活ではたくさんの「なぜ」があります。何かについて疑問に感じたり、その理由を知りたいからですね。

「なぜ」の英語と言えば、皆さんがパッと思い浮かべるのは、やはりwhyではないでしょうか?
しかし、なぜと言いたいときの英語表現はwhyだけではありません。

そこでこの記事では、暮らしに頻出する「なぜ」の英語について取りあげましょう。改めてwhyの使い方を知るとともにhow comeなど他の表現を紹介し、例文とともに詳しく解説していきます。

Whyを使った「なぜ?」

Whyを使った「なぜ?」

英語「なぜ」の代表選手がwhyです。
中学で習う5W1Hという英文法がありました。皆さん、きっと覚えていますね。who(誰)、when(いつ)、where(どこ)、what(何)、そして本記事で取りあげる「なぜ」のwhyという5つのW、how(どう)のHであり、この5W1Hが英会話をするときの基本要素と言われています。

理由や原因、または目的を知りたいときのwhy

英会話の基本要素の一つがwhyです。英語whyは「なぜ」「どうして」という意味で理由や原因、または目的を知りたいときに使われます。「なぜこうなったのか、こうならなかったのか」というように使われ、答えを求めます。
whyはフォーマルにもカジュアルにも使える便利な単語です。whyを文頭に、質問の形ですので主語と動詞を置き換えて疑問文を作ります。

Why do you think so?
なぜ、そう思うんですか?

Why did you say that?
なぜ、そんなことを言ったのですか?

Why did you do that?
なぜ、そんなことをしたのですか?

相手に対して、そう思う理由、それを言った目的、しなければならなかった原因などを知るために「なぜ?」と聞いています。ビジネスのシーンにおいても英語で「なぜでしょうか?」「どのように○○されたのでしょうか?」などと尋ねたいときにもwhyが使えます。

Aさん
Why do I need to go?
訳)なぜ、行く必要があるんですか?

ここでも、行かなければならない理由を聞いています。和訳は少し堅い表現になっていますが、相手との関係によっては「なんで行かないといけないの?」と変わります。

Why didn’t you listen to me?
なぜ、私の言うことを聞かなかったのですか?

「なんでお母さんの言うこと聞かなかったの?」と言いたくなる状況、やはりwhyが登場します。シンプルにwhy?と言うパターンもあり、この場合は怒りのトーンが含まれている可能性があるんですね。

Aさん
Could you please tell me why you had to do that?
訳)なぜ、そうしなければならなかったのか教えてください。

丁寧な言い方にする典型表現であるCould you pleaseを文頭にもってきた後に、why以下で教えて欲しいことを聞くパターンです。

答えのなかで使われるときのwhy

答えを「(なぜかというと)だからこうなったんだ」と説明するとき、疑問が何なのか言うときにも文中にwhyが使われます。以下、例文でみてみましょう。

Aさん
He wasn’t careful to walk on the ice, that is why he fell and broke a bone.
訳)氷の上を歩くのに注意が足りなかったから、彼は転んで骨折してしまったんだ。

なぜ骨折してしまったかの原因を前半で説明するパターンです。

Aさん
I wonder why I chose this dress.
訳)なぜ、この服を選んだんだろう。

この服を選んだのはなぜという疑問を自分に問いかけています。他の服にすればよかったという気持ちが込められています。

whyときたら、答えは必ずbecauseで返す

誰かからwhy○○?と聞かれる際、その答えには必ず文頭に接続詞because(なぜなら・~なので・~という理由で)をもってくることを徹底しましょう。

How comeを使った「なぜ?」

How comeを使った「なぜ?」

5W1Hの一つにhowがあり、手段や状態を尋ねるときに使われます。このhowを使った表現にhow come(ハウカム)があります。
how comeはwhyのインフォーマルバージョンと捉え、「なんで」「えー なんで」「どうして」といったニュアンスで使われます。これは、ぜひ日常英会話に使いたいフレーズですね。

理由や原因、または目的を求める点はwhyと一緒ですが、必ずしも相手の答えを求めないケースもあります。独り言のような感じで使われることもあるということです。

Aさん
How come you didn’t join the party?
訳)なんでパーティに参加しなかったの?
Aさん
How come you didn’t do your homework?
訳)どうして宿題しなかったの?
Aさん
How come she said that?
訳)えっ なんで、彼女そんなこと言ったんだろ?

How come that English became the common global language?
なんで英語が世界の共通語になったんだろうね。

What forを使った「なぜ?」

What forを使った「なぜ?」

「なぜ」と言いたいときにwhat forという表現もあります。
forは「~のために」という意味の前置詞であることからwhat forで何のために?→なぜ?ということになるのです。forが使われることで、より目的や理由を聞くという面が強くなるイメージです。
使い方ですが、what for=whyと置き換えるとは限らず、whatとforの間に文章が入ることがあるのがポイントです。

Aさん
What did you do that for?
訳)何のためにするの?

もしWhy do you do?なら「なぜそうするの?」ですから、what forがさらに理由を聞いている印象があることが分かります。また、この例文でwhatとforの間に文章が入る点も確認できますね。

Aさん
What is another iPhone for?
訳)もう一台のiPhoneは何のためなの?

すでにiPhoneがあるのに、もう一台買うのはどんな理由なのか聞いているんですね。

why以外の英語で「なぜ?」

why以外の英語で「なぜ?」

さて、他にもwhyに置き換えられる「なぜ」の英語表現を紹介しましょう。

for what reason/purpose?

whyは理由や目的を聞く言葉ですが、reason(理由)やpurpose(目的)を「どういうわけですか?」「いかなる目的ですか?」と直接聞くのがこのフレーズです。

Aさん
I’m surprised to know you quit your work. For what reason?
訳)仕事を辞めるとはびっくりです。それはどんな理由で?

how do you explain that?

直接的にwhy?と聞くのも時には大切ですが、もう少し間接的に言うこともできます。それが、「どう説明するんですか?」という意味で、explain(説明する・明らかにする)を使ったこのフレーズです。

Aさん
How do you explain that our contract has been terminated?
訳)契約が終了したことをどう説明されますか?

why is that?

「一体どういうことなの?」というニュアンスです。whyだけよりも少し強めにその理由や原因を聞きたいときに使います。

Aさん
I’m sorry but I will be late.
訳)遅れるよ、ごめんなさい。
Bさん
Why is that? You said you will be back by 5pm.
訳)どういうこと?午後5時までには戻るって言ってたでしょう。

 

まとめ

「なぜ」という意味のwhyはフォーマルにもカジュアルにも使え、how comeは「なんで」「どうして」でカジュアルバージョンとなります。この機会に、暮らしに頻出する英語「なぜ」のバリエーションを増やしていきましょう。