“annoying”は「うるさい」といった意味で使われる英語表現です。形容詞として使うことができます。

日常的に使用される“annoying”ですが「よく使い方や意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで「“annoying”について詳しく学びたい。」という方に向けて、“annoying”の意味や使い方、間違いやすい表現、“annoying”に似た英語表現の意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。

記事を読んでもらえれば、“annoying”に関することは一通り分かりますよ。“annoying”について知りたく検索してこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“annoying”の意味や使い方

人を不快にさせる面倒なことを表す表現で、動詞の“annoy”から派生した単語です。

うるさい」、「迷惑な」、「じれったい」といった意味を持ちます。

”annoying”はイラつかせている人やものに対して使います。

Aさん
Bugs are so annoying.
訳)虫が、本当にうっとうしいです。

イライラした対象は虫であり、その虫に対するイライラした感情を表しています。

Aさん
She called the support center, but she was kept on hold for a very long time, which was annoying.
訳)彼女はサポートセンターに電話をしたところ、長時間待たされてイライラしました。

上記の例文でも、長時間待たされたことに対して、腹立たしい感情を示しています。

”annoying”は、名詞の直前に置いて名詞を修飾することもよくあります。

Aさん
My father complained about the annoying noise.
訳)父はイライラさせる音について苦情を言いました。

 

Aさん
I consider biting  nails an annoying habit. 
訳)爪を噛むことは気に障る癖だと思います。

例文以外にも、”annoying behavior”「迷惑行為」や”annoying question”「イライラさせる質問」等のように名詞を修飾します。

”annoying”似ている表現

“annoying”の意味や使い方

”annoying”は「うっとうしくてイライラする」のような、軽めの嫌悪感を示す意味として使います。

ここからは、もやもやするような感情を表す類似表現を4つご紹介します。

”irritating” 

「イライラする」、「腹立たしい」を意味する形容詞です。

”annoying”より少し強めの意味合いになり、ストレートな表現なので使用には注意が必要です。

長期間に何度も繰り返し同じことをして怒らせるニュアンスがあります。

Aさん
There was an irritating edge to his voice.
訳)彼の声にはいらいらした響きがありました。

 

Aさん
My father has an irritating habit of leaving his socks on the floor.
訳)父には靴下を床に置きっぱなしにするという、人をいらいらさせる癖があります。

”bothering”

手がかかる面倒なことで悩ませる時に使う表現です。

”annoying”よりも少し弱い表現で、煩わしい、邪魔されているというニュアンスを含みます。

Aさん
That ringing phone is bothering us.
訳)電話の音が私たちをイラつかせています。

 

Aさん
Nobody knows what it is that has been bothering her so much.
訳)彼女をそんなに悩ませているのが一体何なのか誰も知りません。

”get on one’s nerves”

「イライラさせる」という意味の表現です。

人の行動や言葉が神経に障ってイライラさせたり、腹を立たせたりする時に使います。

「神経」という意味の名詞”nerves”を用いて、”get on one’s nerves”で「神経に障るようなイラつき」を表現することができます。

Aさん
She gets on my nerves because she always has parties.
訳)パーティー三昧の彼女にイライラします。

 

Aさん
She is getting on my nerves.
訳)彼女の言動は私の神経を逆なでしています。

上記例文のように”getting~”とすることで、イライラしている真っ最中であることを示すことができます。

“bugging”

“bugging” は(誰かの)邪魔をする、悩ます、イライラさせるという意味のカジュアルな単語です。

Aさん
Please stop bugging me. I’m trying to focus on my homework.
訳)邪魔しないで。宿題に集中してるから。

“What’s bugging you?” は、直訳すると「何があなたを悩ませているの? 」ですが、「どうしたの?」や「何か悩み事?」という意味になります。

いつもと様子が違う人に声掛けするときに使うフレーズです。

Aさん
Hey, you seem down. What’s bugging you?

訳)ねえ、なんだか落ち込んでるね。何に悩んでいるの?
Bさん
I’m just stressed out about work.
訳)仕事でストレスを感じてるんだ。

“annoying”の活用形によるちがい

間違いやすい表現

“annoy”

他動詞として使用され、「苛立たせる」、「困らせる」、「悩ます」という意味を持ちます。

行為を繰り返すことで、誰かに迷惑をかけたり、怒らせたり、苦しめたりすることを表す英語表現です。

「苦しめる」というニュアンスが含まれています。

Aさん
That noise annoys us. 
訳)あの音はうるさいです。
Aさん
My sister made mistakes on purpose to annoy me.
訳)妹は私を困らせるために間違えました。
Aさん
He annoyed us with his constant prattle.
訳)彼のひっきりなしのおしゃべりに私たちは困りました。

“annoy”+目的語+前置詞+名詞の形で、「嫌なことで人を困らせる」という表現ができます。

上記の例文では”his constant prattle”が嫌なことにあたります。

”annoyed”

“annoying”と同様に”annoy”から派生しており、不快な状態を表す表現です。

「イライラした」という意味を持ちます。

基本的に意思や感情を持つ人に対して使用し、主観的な感情を表します。

Aさん
I am annoyed.
訳)私はイライラしています。
Aさん
She seemed annoyed about giving me an explanation. 
訳)彼女は私に説明するのが面倒そうな態度を取りました。

不快な気分になっている原因を表すときは、“annoyed”+”with”+原因や“annoyed”+”to”+動詞の原形の形で表現します。

Aさん
You are annoyed with your father. 
訳)あなたはお父さんのことで不快な気分になっています。
Aさん
He is annoyed to hear the noise.
訳)彼は騒音を聞いてイライラしています。

逆に使うと意味が逆になる”annoyed”と“annoying”

“annoying”と”anoyed”ともにイライラした時に使う表現です。

違いを例文で確認しましょう。

Aさん
She is annoying.
訳)彼女は鬱陶しい。

彼女が鬱陶しい人であることを示す表現です。

鬱陶しい対象は彼女です。

Aさん
She is annoyed.
訳)彼女は鬱陶しがっている。

彼女が鬱陶しいと感じている状況を表しています。

”annoying”と”annoyed”は使い方を間違えると、意味が大きく異なってしまうので注意が必要です。

感情の度合いによる「イライラする」の関連表現

感情の度合いによる「イライラする」の関連表現

イライラする感情には、弱いものから強いものまでさまざまありますよね。

ここからは「イライラする」という意味の関連表現を、感情の強い順に5つご紹介します。

ニュアンスが違いわかりやすいよう、以下の例文を用いてお伝えするので、参考にしてみてください。

例文

Aさん
I was annoyed by her insensitivity.
訳)彼女の無神経さに悩まされました。

“drives one’s crazy”

イライラ度が最も高く、「狂わせるほどイライラさせる」という意味です。我慢の限界を超えるような強い嫌悪感を表します。

Aさん
Her insensitivity drives me crazy.
訳)彼女の無神経さに狂いそうです。

その他の例文

Aさん
I can’t sleep because there are mosquitoes buzzing around my room. It’s driving me crazy!
訳)蚊が部屋の中をずっと飛んでいて眠れない!気が狂いそう!

“I can’t stand”

「〜に耐えられない」という意味で、イライラ度は高めの表現です。

これまで耐えていたけれどというニュアンスを含み、我慢するのが難しい状態を表します。

Aさん
I can’t stand her insensitivity.
訳)彼女の無神経さは我慢できない

その他の例文

Aさん
I can’t stand the sound of nails on a chalkboard.
訳)黒板に爪を立てる音が耐えられません。

“frustrate”

物ごとが思い通りにいかない場合に「なんでなの?」とイライラする様子を表す単語です。

イライラ度は “drives one’s crazy” や “I can’t stand” よりは低く、当てが外れたときや、期待していたような展開にならないときに使います。

Aさん
Her insensitivity frustrates me.
訳)彼女の無神経さにイライラする

その他の例文

Aさん
This task is so frustrating.
訳)この課題にかなりイライラします。

“makes me angry”

人や物ごとに怒りを感じている状態を表すフレーズです。まだ怒ってはいないので、イライラ度は中間ぐらいと言えるでしょう。

Aさん
Her insensitivity makes me angry.
訳)彼女の無神経さが私を怒らせる

その他の例文

Aさん
This situation makes me angry.
訳)この状況に怒りを覚えます。

“aggravate”

“aggravate” は、「悪化させる」「腹立たせる」という意味の単語です。人の行動などで、状況が悪くなったり、それによってイライラを感じたりする状態を表します。

Aさん
I was aggravated by her insensitivity.
訳)彼女の無神経さに憤りを感じました。

その他の例文

Aさん
He is an aggravating person to talk to.
訳)彼と話すのはストレスを感じます。

相手に不満を伝える “annoy” の上手な使い方

相手に不満を伝える “annoy” の上手な使い方

“annoy” は不快な気持ちを表す単語なので、使い方を間違えると相手を傷つける可能性があります

丁寧に使うには、以下のポイントが大切です。

  • 主観的に伝える
  • 行動に焦点を当てる

ポイントごとに、例文を使って解説していきます。

主観的に伝える

主観的に伝えるには、自分を主語にした表現や、「自分の気持ちとしては」と意見を伝える言い方が重要です。

例えば、食器を洗わずに放っておいた相手に対して不満を伝える際の表現を見ていきましょう。

直接的な文

Aさん
It annoys me when you leave dirty dishes in the sink.
訳)食器をそのままシンクに置きっぱなしにするのはイライラする。

主観的な文

Aさん
It’s honestly pretty annoying for me to have dirty dishes piled up in the sink.
訳)私にとってシンクに食器が積みあがっているのは、正直けっこうストレスなんだよね。

どちらも同じ内容ですが、上の例のように“you” を使った表現はどうしても直接的になりやすく、相手が聞き入れてくれなかったり、嫌な気分にさせてしまったりすることがあります。

“for me” を使うことで、自分の感じ方を前面に出し、直接的な表現が避けられます。

また以下の言い換え例では、“I”と “appreciate” を使い、相手に気持ちを押し付けずにお願いをする形を取っています。

Aさん
I would really appreciate it if you could clean up after yourself in the kitchen.
訳)使った後、キッチンを片づけておいてくれたらすごくありがたい

丁寧な言い方をすることで、相手の反発を和らげつつ、要望を伝えられます。

行動に焦点を当てる

行動に焦点を当てる言い方は、その人自身ではなく、その人の行動に対してのみ不満を伝えることです

本人そのものを指す文

Aさん
You’re so annoying!
訳)あなたってホントうざい!

行動に焦点を当てた文

Aさん
Your behavior is annoying to me.
訳)あなたの行動がうざったく感じる。

上の例文のように、人に直接 “annoying” と言うと相手は気分が良くありませんよね

代わりに  “Your behavior is annoying to me.”と、その人がやっている事に対して伝えることで、穏やかな表現になります。

まとめ

“annoying”の意味や使い方、間違いやすい表現、“annoying”に似た英語表現の意味や使い方についてまとめました。“annoying”に関して理解は深まりましたでしょうか?

よくわからない単語や表現を見つけたら、調べて疑問をクリアにしていく習慣をつけましょう。

意味や使い方がわかったら、実際の英会話や英作文に取り入れて使いこなせるようにまで練習しましょう。

手間のかかる作業ですがひとつひとつこなしていくことで、英語の基礎となる語彙力が鍛えられます。

英語の基礎固めができると会話や試験などでより理解できることが実感できますよ。