「無限」という言葉は「限りが無い」という状態を表すものですが、「無限ループに入った」「無限に感じる」「授業が無限に続くように感じる」など日常会話でときどき使うことのある言葉ですよね。
そんな「無限」ですが、英語では何と表現するのかご存じでしょうか。
意外にパッと言葉が出てこない方も少なくないでしょう。
そこで今回は「無限」の英語表現について解説します。
「無限大」や無限の対義語である「有限」などの英語表現も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
「無限」ってどんな意味？
そもそも「無限」とはどのような意味なのでしょうか。読んで字のごとく「限りが無いこと」というのはわかりますが、「永遠」「永久」といった言葉との違いを説明するのはむずかしいでしょう。
無限とは、数や量に限りが無いことを指す言葉です。現実の世界で数や量が無限であることはないとも言えますが、インターネット上で無限の状態を作り出すことは可能です。
また、日常会話で使われる「無限」というのは比喩的な表現として使われるケースが多いですよね。「終わりが見えないほど量が多い」「減る量に対して増える量の方が多い状態」などを表現するときに使われます。
一方、「永遠」や「永久」は“いつまでも変わらない状態が続くこと”を指します。
その中でも「永遠」は精神的・概念的なものに対して使う言葉であり、「永久」は物理的なものに対して使う言葉です。
つまり、永遠は「永遠の愛」「永遠の別れ」などの形がないもの、永久は「永久歯」「永久保存」などモノに対して使う言葉なのです。
日本語の意味の違いをきちんと理解しておくと、英語を学ぶときにニュアンスを理解しやすくなります。
無限：数や量に限りが無いこと
永遠；いつまでも変わらない状態が続くこと。形のないモノに対して使う
永久；いつまでも変わらない状態が続くこと。形のあるモノに対して使う
「無限」の英語表現5選
無限の意味について解説しましたが、英語ではどのように表現するのでしょうか。
ここでは、「無限」を5つの英語表現を解説します。
infinite
infiniteは「無限の」「無数の」という意味の形容詞で、「無限」を表現するときの基本表現です。
非常の多くの量があること、測定・計算することのできないものなどに対して使う表現で、日本語で使われる「無限」の意味合いに近い単語です。
宇宙は無限です。
お金は無限にあるわけではありません。
あなたはミュージシャンとして無限の可能性があります。
unlimited
limitは日本語で「リミット」という言葉があるように、「限度」「制限」「範囲」といった意味がありますよね。
接頭辞の「un」は反対の動作を表すため「un＋limit」→「unlimited」＝「限りのない」「無制限の」という意味になります。
「インターネット使用量が無制限」「雇用者数が無制限」など数や範囲が限られていないことを表現できます。
雇用者数が無制限です。
わたしたちが依存している天然資源は無制限ではありません。
endless
endlessは日本語でも「エンドレス」という言葉がありますよね。「終わりのない」「永久に続く」「無限の」といった意味があり、先ほど「永遠・永久」の意味を解説した通り“いつまでも変わらない状態が続くこと”に対して使います。
接尾辞の「less」は前の単語の意味に対し「～がない」という意味を付け加えるため、「end＋less」→「終わり＋ない」＝「終わりのない」「永久に続く」という意味になります。
「終わりなき愛」「話が尽きない」などのシチュエーションに使います。
講義が永遠の続くように感じました。
limitless
limitは「限度」「限界」「制限」などの意味があり、接尾辞の「less」がついて「limit＋less」→limitlessという単語になっていますよね。
先ほど解説した通り、接尾辞の「less」は「～がない」という意味を付け加えるためlimitless＝「無限の」「無制限の」という意味になります。
「可能性は無限」「チャンスは無限にある」など、限界や限度、制限がない様子を表現できます。
あなたは無限の可能性を持っています。
彼はどこまでも優しいです。
地球の資源は無限ではないです。
boundless
boundはbindの過去形・過去分詞形です。bindには「～で縛る」「くくる」「結びつける」などの意味があります。
そして、接尾辞の「less」は「～がない」という意味を付け加えるためboundless＝「無限の」「限りのない」という意味になります。
果てしなく続く海がありました。
「無限」に関連する英語表現
最後に「無限」に関連する英語表現について解説します。
「無限大」は英語で？
「無限」と「無限大」には違いがあります。
「無限」は、数や量に限りが無いという意味で、「無限大」は数量が限りなく増えていく状態を指します。
「無限大」を英語で表現する場合、先ほど解説したinfiniteを使うケースが一般的です。
あなたが努力すれば、可能性は無限大です。
「∞」は英語で？
「∞」という記号を見たことがある方も多いでしょう。数字の「8」を90°回転させたような形ですが、数学で用いられる記号です。
「∞」は数学において「無限」「無限大」を表し、数えきれない状態を表すときに用いられます。「∞」を英語では「infinity symbol（無限記号）」と言います。
「∞」を「無限」という意味の記号として使うようになった理由が諸説あり、「ローマ数字の1000を表すↀ(CIƆ)が変化したもの」というのが有力な説だと考えられています。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「無限」に関する英語表現について解説しました。
日常会話では比喩的な表現として用いられることも多い「無限」という言葉ですが、英語でも「可能性は無限」「宇宙は無限」といった意味合いで用いられる言葉です。
今回は「無限」を表現する５つの単語を紹介しましたが、まずは基本となるinfinityを覚えてみてください。ただ、「endless」「limitless」「boundless」の3つは同じ接尾辞の「less」を使った単語なので、もともとの単語の意味さえ覚えていればニュアンスを理解しやすいでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「無限」の英語表現を会話で活用してみてくださいね。
小学生の時に初めて海外に行ったことがきっかけとなり英語に興味を持ちました。大学時代には国際文化を学びながらニュージーランドへの留学を経験。現地での生活を通じて生きた英語を学んだことが今の仕事の基盤となっています。現在ではwebライターとして英語に関する記事をはじめ、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。