ファッションが好きな人にとって、「コーデ(コーディネート)」は日々の生活に欠かせないものですね。今日は何を着ようかな、そう考えているだけでも幸せな時間が流れるものです。
しかし、それを英語で表現しようと思ったとき、ふと疑問がよぎります。

「あれ、コーディネートって英語でもそのままでいいの?」

そこで今回の記事では、英語でコーディネートを何て言うのか、その点について深掘りしていきましょう。

また、コーディネート繋がりで、春夏秋冬の季節別ファッションに関するワードについても合わせて紹介しています。これを読んで、英語でも日々のコーデを楽しく表現しちゃいましょう!

コーディネートって英語で何て言うの?

コーディネートって英語で何て言うの?

結論から先に言いましょう。日本語で言うところの「コーデ(コーディネート)」を表す英語は outfit です

この単語は out fit に分けることができて、そのまま直訳すると「外側に、ぴったり合う」となります。そこから、身体の外側にぴったり合うもの、つまり洋服を指すようになりました。

日本語の感覚で使う「今日のコーデ」とは、詰まるところ「今日の洋服」ということですよね。そのため、英語では outfit が最も近い意味合いの単語なんです。

outfit は名詞として使おう

outfit は、そのまま名詞として「洋服・服装」という意味で使われます。

日本語の「コーデ」とまったく同じ感覚で使ってしまってOKです。

ちなみに、海外のオシャレさんたちはインスタグラムで「#ootd」というハッシュタグを付けますが、これは outfit of the day の頭文字をとったもの。日本人の私たちが言う「今日のコーデ」と同じような意味合いですね。

Aさん
Wow, I love your outfit today.

おお、今日のコーデ良い感じだね。

Bさん
For real? Thanks.

まじ、ありがとー。

 

Aさん
How do you like my outfit today?

今日のコーデ、どうかな?

Bさん
It looks the same as usual.

いつもと同じ感じだね。

Aさん
You’re awful.

サイテー。

「コーデする」は choose outfit!

日本語で言う「コーデする」という表現は、別の言い方をすれば「洋服を選ぶ」ということですね。

なので、「コーデする」と言いたい場合は、そのまま「choose outfit(洋服を選ぶ)」と言ってあげればOKです。

「コーデする」に引きずられて do outfit と言わないように注意しましょう!

Aさん
You’re so fashionable every day. How do you choose your outfit?

君っていつもオシャレだよね。どうやってコーデしてるの?

Bさん
I don’t care about what I wear.

あんまり着るものには頓着ないよ。

Aさん
This is the true fashionable person.

これが真のおしゃれってやつか…。

outfits は△

「洋服っていろいろ組み合わせるんだから、複数形で outfits なんじゃない?」

そう思った人、鋭いです。

ただ、私たちが日頃「コーデ」っていう場合、それは1つひとつの具体的アイテムというより、組み合わさった全体像を指しますよね。なので、集合体を表すために outfit と単数形にした方が自然なんです。

outfits と複数形にしてしまうと、「上着と、シャツと、ズボンと、靴と・・・」といった調子で、1つひとつを指指して確認するようなイメージになります。そのため、制服などで逐一確認が必要な場合は、outfits の方が適切なことも考えられます

Aさん
Do you bring your all outfits?

服装一式は持ってきたか?

Bさん
Yes, Sir!

はい、上官殿!

coordinate はお堅い言葉!

「コーディネート」とカタカナで書く通り、それに対応する coordinate という英単語はもちろん存在します。しかし、辞書で引いてみると「同等・同格者・等しく調整する」といったお堅いイメージの訳語ばかりが…。

実際、”coordinate”という単語は少々専門的なニュアンスの言葉なので、日常会話で用いることはほとんどありません。

そのため、「コーデする」の意味合いで coordinate を使ってしまうと、相手から変な目で見られかねないので注意が必要です。

Aさん
You coordinate your cloths very well.

あなたはとっても上手にお洋服をそれぞれ同等に組み合わせてますね。

Bさん
Oh, Th…Thank you.

あ、ありがとう…ございます…。

どうして日本では「コーデする」と言うのか?

では、なぜ日本では「コーデ(コーディネート)する」と言うのでしょう。

職業として服飾の企画や生産を行う人のことを、fashon coordinator と呼びますが、おそらくここから、「プロのコーディネーターが洋服を選ぶ⇒コーディネートする」といったように意味が変遷したのだと推測されます。

いやはや、言葉って面白いものですね。

春夏秋冬のファッション用語

春夏秋冬のファッション用語

ここからはオマケとして、春夏秋冬のファッションでよく使われ、かつ英語で何と言うか意外と知らないアイテムについて、各季節で2点ずつまとめてみました。それぞれちょっとした豆知識付きなので、ぜひ確認してみてください。

春服、春のファッションアイテム

デニム:jeans

デニムは英語でも denim ですが、どちらかというと製品より生地を指す際に使われます。

日本の「デニムを履く」と同じくズボンを指して使いたい場合は jeans が適切です。

 

パーカー:hoodie

日本語の「パーカー」は、英語ではイヌイットなどが着ている本格的な防寒着を指します。

そのため、スウェット地のいわゆるパーカーを表したい場合は hoodie と言うのが適切です。別の言い方では hooded sweat shirt なんてものもあります。

夏服、夏のファッションアイテム

ノースリーブ:sleeveless

暑くなると着たくなる「ノースリーブ」。しかし、この呼び方は和製英語なので注意しましょう。

英語式に言うなら sleeveless が適切です。

日本語に訳すと「袖無し」、なんだか情緒が無くなりますね。

 

麦わら帽子:straw hat

英語では藁(わら)のことを straw と呼ぶので、藁でできたツバ付き帽子ということで、麦わら帽子は straw hat と呼ばれます。

ちなみに、この straw は飲み物を飲むときの「ストロー」と同じ綴り。藁は中が空洞になっていて、もともと藁を使って飲み物を飲んでいたことが語源になっています。

秋服、秋のファッションアイテム

トレーナー:sweatshirt

「トレーナー」は完全な和製英語で、英語では同じものを sweatshirt と呼びます。

sweat は「汗」という意味なので、「汗をかく時用のシャツ、運動着」といった意味ですね。

おそらく、トレーニング中の人がよく着ているからトレーナーと呼ばれるようになったのだと推測されます。

 

ニット帽:beanie

ニット帽は beanie と呼びます。最近でこそアパレル業界で聞くようになりましたが、日本ではまだまだ馴染みの薄い呼び方ですね。ちなみに、折り返しがあるタイプの場合は watch cap と呼ばれます。

冬服、冬のファッションアイテム

マフラー:scarf

マフラーとスカーフって、どこが境目か今一つわからないですよね。

ところが、英語だったらどちらも scarf です。厚さや素材に関係なく、首に巻くものは一律で scarf なので逆にわかりやすいですね。

muffler でも間違いではないようですが、一般的には自動車のマフラーを指すことが多いので使わない方が賢明です。

 

あったかインナー:thermal underwear

ヒートテックなどに代表される「あったかインナー」は thermal underwear と呼ばれます。

thermal は「熱の」、underwear は「下着」という意味です。innnerwear でも通じないことはないですが、下着は underwear と呼ぶ方が一般的です。

まとめ

今回はコーディネートを中心に、ファッションに関連するワードについて紹介してきました。

「コーディネート」は英語で outfit、どんなシーンでも使いまわしの効く単語なので、ぜひマスターしておきましょう。

また、パーカーやノースリーブ、トレーナーなど、ファッション関連の用語には意外と日本生まれのなんちゃって英語が多いんです。普段カタカナで呼んでいるアイテムこそ、実は隠れ和製英語かもしれないので注意しましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!