病気やケガで病院へ行く際、保険診療を受けるために必要なのが保険証です。通院するときには毎回提示を求められることがあります。

海外でも病院に行かなければならない事態になる可能性は誰にもありますが、保険証の英語をなんと表現するのか知っていますか?

記事では、健康保険証にあたる英語について紹介しましょう。イギリス事情と合わせて関連の英語表現、海外の病院にかかるときに必要なものもみていきますのでご参考にしてくださいね。

健康保険証の英語

健康保険証の英語

日本における健康保険証(または健康保険被保険者証)とは、健康保険に加入する1人1人に交付される個人証です。

健康保険証を英語で言わなければならない場面はそれほど多くはないかもしれません。しかし、いざというときのことを考え知っておくべき表現と言えるでしょう。

保険の英語insurance

保険関連の英語を学ぶときに、まずキーとなる単語が「insurance」です。insuranceは主に名詞として「保険・保険金・保険料・保険契約」または「保険証書」というように”保険”に関する様々な意味を持っています。

insuranceにはいくつか異なる種類がありますが、例えば生命保険であればlife insuranceですし、旅行保険ならtravel insuranceです。これらのフレーズの最後にcompanyを追加しlife insurance companyにすれば生命保険会社とすることができます。

そしてinsuranceを覚えることで、本記事で紹介する保険証の英語フレーズにも応用することができます。

健康保険証はhealth insurance card

上で紹介した保険の英語insuranceを使い「health insurance card」とすることで、健康保険証の英語フレーズになります。ご存知のとおりhealthには”健康・保健・衛生”、cardには”カード”の意味があります。これらをまとめてhealth insurance card=健康保険証、これならわりと覚えやすいのではないでしょうか?

Aさん
I went to the hospital with my health insurance card to have an eye check-up.
訳)健康保険証を持って目の検査に病院へ行きました。

with my health insuranceとすることで”健康保険証を携帯した”と言えるんですね。

Aさん
My mother keeps the health insurance card in her wallet.
訳)母は、健康保険証を財布のなかに入れてます。
Aさん
I lost the health insurance card, so I need it to be reissued.
訳)健康保険証を紛失しちゃった、再発行が必要だ。

reissue=再発行する・再支給する

イギリスの健康保険証

筆者の住むイギリスでは現在、The UK Global Health Insurance Card (GHIC)という保険証があります。この保険証は以前のEuropean Health Insurance Card (EHIC)から置き換わったものです。筆者のように日本人でも、合法的に居住していればGHICを持つ資格があり、イギリスで医療を受けることができます。

保険証英語の発音

健康保険証の英語表現はhealth insurance cardでしたね。
このフレーズのカタカナの発音とアクセントも確認します。

health
ヘルスでアクセントは”ヘ”に置きます。日本人が不得意とするthは舌をちょこっと上の前歯に当てるようにして発します。

insurance
インシュアランスとなり、日本語のインシュランスとは少し異なります。アクセントは”シュ”に置きます。

card
カタカナ読みでもカードになります。

従って、health insurance card=ヘルス インシュアランス カードと発音しましょう。

診察券の英語

診察券の英語

次に、診察券です。診察券は病院、診療所やクリニックで患者さんの情報を検索するためのカードで一度受診すると作られます。この診察券の英語がどのようなものになるのかも知りたいですね。

診察券はpatient ID card

診察券の英語は「patient ID card」で表します。
patientは”患者・病人”であるとともに”我慢する・忍耐強い”という意味もあるので合わせて覚えると英会話に役立ちます。IDはidentity(身元・正体)であり、よくIDカードとして使われます。IDカードはパスポートや運転免許などその人の身元を確認できる証明になるものを指し、診察券にも同様に使われる表現です。そこで、診察券がpatient ID cardになるということです。

Aさん
I showed my patient ID card at the reception.
訳)受付で診察券を見せました。
Aさん
Please keep your patient ID card in a safe place.
訳)診察券は大切に保管してください。

イギリスで診察券はあるの?

イギリスで医療サービスを受けるには、まず公的な医療保険サービスNHS(National Health Service)への登録をし、かかりつけ医GP(General Practitioner)を決めます。その後で、医師の受診を受けたい場合はかかりつけ医で診断を受けますが、必要に応じて専門の病院を紹介されます。NHSは原則、無料です。

NHS以外には、プライベートの医療サービスにかかるという方法もあります。NHSと比べ費用はかかるものの受診を待たないで良かったりと良い点があります。

さて、かかりつけ医に会いたい場合ですが、電話やオンラインでまず予約を入れます。診察日当日に診察券を持っていくということはありません。受付にて、氏名・住所・誕生日などを伝えるか、またはGPによっては入口にコンピュータスクリーンがあり、自らそれらの情報を入力し、あとは医師に呼ばれるのを待つのみです。
診察券はないものの、少し調べてみると心臓にペースメーカーをつけている人のための”NHS pacemaker ID card”というカードがあることが分かりました。

海外の病院で必要なものは?

医療制度は国によって異なり、海外で想定外の病気や怪我などしてしまえば、医療費はどのようになるんだろうと焦ってしまうこともあるでしょう。
最後に、海外で病院にかかるときに用意すべきものを紹介します。滞在が旅行のような短期であれ、語学留学や駐在といった中長期であっても日本で準備するものがあります。

英語版の証明書

持病があって常用薬を持っていきたい人もいるでしょう。
その際には英語で書かれた診断証明書(diagnosis certificate/medical certificate)を用意します。これらはかかりつけ医に相談すると有料で発行してもらえます。診断証明書には普段服用している薬のリスト(medicine list)も記載されます。

筆者は普段は何をする必要はないものの不整脈があり、渡英前には医師に英語版の診断証明書を作ってもらいました。2年に一度ほどの頻度で検診でしたので、渡英後最初のチェックアップの際に医師にそれを提出したことがあります。
医療用語は難しかったりしますから、きちんとした情報を海外の病院に提出することが大切ですね。

海外旅行保険

外国では、日本の健康保険証(Japanese health insurance card)を使うことはできません。
そこで用意しておきたいのが海外旅行保険です。旅行中に発生する医療費だけでなく、遂行品の損害、飛行機の遅延などによる損害に対する補償が含まれています。皆さんも海外行きが決まったときには、この保険に入ることがあるでしょう。

海外旅行保険の英語表現はtravel insuranceまたはoverseas travel insuranceと表現します。クレジットカードにその機能が付帯されていることもありますので確認してください。

海外旅行保険のサポートサービスに連絡し、病院で以下のように海外旅行保険を持っていることをあらかじめ伝えましょう。

Aさん
I have my travel insurance.
訳)旅行保険に加入しています。

なお、治療が終わったら診断書を入手します。

Aさん
Could I have a copy of the medical certificate please?
訳)診断書のコピーをいただけますか?

海外療養費申請をする

現地で医療費を全額立て替え、後に海外療養費申請をすることで一部の医療費の払い戻しを受けられるという制度があります。申請のために治療内容の証明書を医療機関から受け取る必要があります。

「保険証」の英語まとめ

健康保険証はhealth insurance card
生命保険はlife insurance
旅行保険はtravel insurance
保険の英語insuranceを基本に、保険証関連の英語がどのようなものか学びました。海外への準備の一部として使えるようにしていきましょう。