英単語の「Achieve」は、高校生レベルの英単語であり、受験英語や英検だけでなく、TOEICでも頻出表現です。
そんなAchieveにはどんな意味があるのでしょうか?
また「意味だけ覚えてもすぐに忘れてしまう!」という人も多いかと思います。
確かに、英語を勉強していると英単語の難しさに関わらず、反復してもなかなか覚えられない「苦手な英単語」が必ず出てきます。
その場合は「単語の丸暗記」ではなく、「英単語のコアイメージ」を持つことで効果的に覚えられるようになります。
そして英単語のコアイメージは、英単語の例文や使われ方を見ることでイメージできるようになります。
この記事では、そんなAchieveの意味やイメージ、そして例文を紹介します。
この記事を読み終わる頃には、Achieveについて日本語訳の意味だけではなく、どんな場面、どんなイメージで使われるかを明確にできるので、ぜひ最後まで読んでください。
Achieveの意味は?
Achieveには、主に以下の意味があります。
- 成し遂げる、達成する、果たす
- 〜を得る、獲得する
Succeedの意味と、Getの意味を併せ持つイメージですね。
SucceedやGetよりも、「大きな目標に対して、努力や失敗を重ねながら、成功を手に入れる」というニュアンスを含んだ英単語です。
- Achieve a breakthrough
突破口を開く - Achieve result
結果を出す - Achieve peace
平和を手にする - Achieve success
成功を手にする
どれも努力の結果手に入れた成果を表しているのがわかりますね。
Achieveの例文
実際にどんな形でAchieveが使われるのか、例文をみてみましょう。
He always achieves his goals which are really hard to complete.
訳)彼はいつも達成するのが難しい目標を成し遂げる。
I achieved first place in the English exam.
訳)私は英語のテストで1位を獲った。
I achieved my goal of speaking English fluently.
訳)私は英語を流暢(りゅうちょう)に話すという目標を達成した。
We have to achieve a 25% reduction in carbon dioxide emissions in ten years.
訳)私たちは10年以内にCo2の25%削減を成し遂げなければならない。
これらの例文でも、達成するのが難しく、努力や試行錯誤が必要な目標を成し遂げるときに使われているのがわかりますね。
また、例文を見ると、Achieveはほとんどの場合、他動詞で使われているのがわかりますね。
他動詞とは、「主語と動詞だけで文章になれない。必ず目的語を必要とする。」という性質を持つ動詞のことです。
例えば、Achieveの場合は「I achieved.」だけでは文章として成立せず「何を得るの?何を達成するの?」と疑問が残ってしまいます。
なので、I achieved 〇〇.と、必ず「何を得たのか、何を達成したのか」を記載する必要があります。
また、他動詞を用いた時は、後ろに前置詞(inやonなど)が来ないことも覚えておきたいポイントです。
自動詞と他動詞については詳しく解説した記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。(自動詞 他動詞 違い の記事へリンク)
※レアなケースですが、「一定の水準に達する」を意味する場合は自動詞を用います。
勘違い続出?Achieveによく似た英単語
Achieveを使う、覚えるために、注意しなければならないポイントがあります。
それは、「Archive」という、とてもよく似た英単語があるので、しっかり区別したいという点です。
つづりがとても似ているので、英語上級者になってもたまに見間違えて「ん?」となることがあります。
AchieveとArchiveを瞬時に見分けるには、いくつかポイントがあります。
- 品詞の違いで気づく
- 意味の違いで気づく
1. 品詞の違いで気づく
Achieveはほとんどの場合、動詞として使われます。
対してArchiveは名詞として使われます。
例えば英文中で、すでに動詞が出てきていたり、他にも動詞の候補があるのにAchieveが出てきて、「ん?」と思ったら、AchieveではなくArchiveだった…という時もあります。
つづりがよく似ていて、視覚で瞬時に見分けるのは難しいので、品詞で違和感を覚えて見分ける起点にするのはとても有効な手段だと言えます。
2. 意味の違いで気づく
AchieveとArchiveでは、意味が大きく違います。
Archiveは「記録保管所」という意味で使われます。
日本語訳を見るとピンと来ない方が多いかと思います。
しかし、カタカナで「アーガイブ」と言われたら、ピンとくる方も多いことでしょう。
「YouTubeの配信をアーガイブで残す」「インスタグラムのアーガイブ機能」など、カタカナ英語として広く使われているからです。
YouTubeの場合は、ライブでの配信(テレビの生放送に似た配信)を、録画して動画の形で残すことを「アーガイブに残す」と言います。
またインスタグラムでは、自分の投稿を一旦非表示にして、別の場所に保存しておく機能を「アーガイブ機能」と呼びます。
このように、Archiveは「記録保管所」の意味を持ち、「達成する、得る」を意味するAchieveとは意味が全く違うので、意味の違いから違和感を持ち、見分ける起点とするのも有効な手段です。
Achieveと似た意味の英単語
最後に、Achieveと似た使われ方をする英単語を紹介します。
Accomplish
Accomplishは「成し遂げる、果たす」の意味を持つ英単語です。
Managing your time, you can accomplish your task by today.
訳)時間を管理すれば、今日中にキミの作業を終えられるよ。
Achieveと同じ「努力して、試行錯誤して成し遂げる」というニュアンスを持つので、ほとんど同じ使い方が出来ます。
Attain
Attainも「成し遂げる、果たす、獲得する」を意味する英単語です。
You can attain positive thinking if you attend these classes.
訳)このクラスを受講すると、ポジティブな思考法を手にすることができます。
Achieveよりも大きな、困難な目標を達成するイメージで使われます。
まとめ
この記事では、英単語Achieveの意味について以下の点からお伝えしました。
- 「苦労して、試行錯誤をして成し遂げる。何かを得る。」の意味で使われる。
- 他動詞で使われる場合がほとんど
- Archiveと間違えやすいので、品詞と意味の違いから見分けるのが有効
- Accomplish、Attainも同じ使い方が出来る
英単語は、日本語訳の意味だけを丸暗記するよりも、その単語が持つイメージを理解して連想する方が効果的に覚えることが出来ます。
ここまでお読みのあなたは、もうAchieveの意味だけではなく、イメージまで理解出来ているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実させられたら幸いです。